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フランスで反響 「TCHIKAN」日本女性の告白

2018-02-22 07:00:00 | 報道/ニュース

1月26日 国際報道2018


フランスである告白本が反響を呼んでいる。
タイトルは「TCHIKAN」。
♪今こそ扉をぶっ壊せ!
 多くの女性が告白したのは我慢の限界だったからだ
フランスの歌手が12月に発表したこの曲。
友人が受けたセクハラへの怒りを歌い 
220万回以上再生されている。
12月25日にパリで開かれたイベント。
“性差別に反対する国民の日”と題され
差別をなくすにはどうしたらよいか
多くの女性たちが意見を発表している。
「社会は被害者の声に耳を傾けず
 女性の言い分を過小評価しているのです。」
10年以上前にあったレイプの被害を去年フランスのメディアに打ち明けた女性。
「被害者はずっと打ち明けられず
 恥ずかしい思いや罪悪感に苦しんでいます。」
“世界の女性たちと団結しよう!”
フランスでも
セクハラなどの被害を受けた人たちが自らの経験を打ち明けようと立ち上がっている。
そのフランスで告白本を出版した日本人女性がいる。
フランスで暮らしている佐々木くみさん。
タイトルは「TCHIKAN」。
日本で12歳から6年にわたって痴漢の被害を受けたと赤裸々に綴っている。
(告白本「TCHIKAN」著者 佐々木くみさん)
「満員電車に乗って
 そのときに痴漢が7分間か8分間ぐらい続いた。
 何で声を上げなかったの
 動かなかったのと言われるが
 恐怖でそれどころではない。」
そして帰宅して母親に打ち明けるとこのように言われたと言う。
「私は心配させないように軽く言った。
 母もあなたもちょっと気をつけなさいと言ういい方をした。
 信頼していた一番身近な大人に相談した結果がそれだった。」
佐々木さんはそのときの気持ちを
同じ日にもう一度被害を受けた気持ちになった。
と記している。
その後 痴漢にあったことは同じ境遇の親友意外には話せなくなった。
記憶の奥に封印してきた痴漢の被害。
多くの人に知ってもらおうと決心したのは
移り住んだフランスで出会った友人が被害に共感してくれたからだった。
(佐々木くみさん)
「私が具体的な被害を言わないかぎり痴漢は軽視され続け
 私が実際に受けた被害が伝わらないと感じた。」
去年10月に出版した本は大きな反響を呼び
フランス最大のテレビ局など約50のメディアやブログで紹介された。
(記者)
「その時どんな気持ちでしたか?」
(佐々木久美さん)
「怖かったです。」
(フランスのテレビ局記者)
「若い女の子が苦しみに耐え
 誰にも助けてもらえず孤立していたのは驚きです。
 痴漢被害を告白するのは途方もなく勇気のいることだったでしょう。」
日本での性差別について研究しているフランスの専門家は
日本では公表しにくい環境があるのではないかと指摘する。
(ボルドー・モンテーニュ大学 クリスティーヌ・レヴィ准教授)
「日本で痴漢被害について書くと
 かえって批判される可能性が高い環境がいまだにある。
 フランスでは被害者に対しての共感が第一の態度としてとらえられるのが主流。」
佐々木さんにとって次のステップは
被害にあった日本で本を出版することだと言う。
(佐々木くみさん)
「ぜひ皆さんにも声を上げてほしい。
 声を上げる人が増えれば増えるほど
 ひとつの動きとなって痴漢撲滅につながる。
 痴漢に関しても#Me Tooが広がってくれればいい。」




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