5月2日 めざましてれび
福島第一原発の事故で文部科学省が設けた工程の放射線基準値(年間20ミリシーベルト)
の見直しを求めて、福島県内の保護者らが集会を行なった。
親たちからは、
「子供が砂埃の中でサッカーをしている。吸い込むのが心配。」
など不安の声が上がり、校庭の除染要求など子供の被爆を減らす活動をする。
学校利用の暫定基準は4月19日に文部科学省が公表した年間被ばく量20ミリシーベルト。
この基準は国際放射線防護委員会の2007年勧告を参考に決定されたもの。
この基準に対して福島県の保護者たちから見直しを求める声があがっているのである。
4月13日に原子力安全委員会が学校最下位の目安は年間被ばく量10ミリシーベルト程度と
発言し、いったん10ミリシーベルトという数字が出た。
翌4月14日に原子力安全委員会は
「委員会として10ミリシーベルトが基準を決定したわけではない」と目安を撤回した。
文部科学省では、余裕を持って決めた基準で
実際に年間20ミリシーベルトを被ばくすることはないと説明しているが、
この基準について他の放射線の専門家からは異論も出ている。
こうしたなか、政府内からも
小佐古内閣官房参与が「この数値を小学生などに求めることは許しがたい。」と訴えた。
小佐古氏は東京大学教授で専門は放射線安全学で、
国際放射線防護委員会で委員を務めた経験があることから、
3月16日に放射線専門家として内閣官房参与に任命されたが抗議の辞任をした。
小佐古氏
「鑑定の対応は場当たり的。提言の多くが受け入れなかった。」
「自分の子供をそういう目に遇わせたくない。」
佐藤雄平福島県知事
「国の基準に従って一生懸命やってきたのに、これでは県民が困惑する。」
と、国の足並みの乱れに不快感を示している。