かづさふるさと紀行

ふるさと「加津佐」の今をあなたに。

世界遺産登録に向けた国内候補決定集会―南島原

2015年01月16日 | 日記



今日は、1月16日 金曜日 天候は晴れから曇り。
昨日から、南岸低気圧の影響で、全国各地での雪や雷・降雨などの荒れた
天候になっていると、各地の状況がテレビで放映されていました。一昨日の
夜なんかは地響きがするほどの雷鳴に、落雷したと思うほどの凄さでした。

この南岸低気圧などと、テレビ画面に表示されても、どんな低気圧なのか
ネットで調べる有様。最近、専門的な気象用語や、荒れた天候を形容する
言葉が目につくようになり、気象状況も、単純でないことがわかります。

今日は、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が国内候補として、閣議決定
されたということで、「決定集会」が南島原市西有家庁舎前で開催されました。
私も、間接的な関係者の一員として、参加してきました。

庁舎3階から、「ユネスコへの推薦決定」の白抜き文字に続いて「日野江城・原城
跡を世界遺産へ」の文字が書かれた懸垂幕が下りてきました。「いよいよ」世界遺
産登録に向けた道筋が開けたという期待感が、高まってきます。

挨拶のあと、「世界遺産登録」目指して、参加者に啓発用の風船が配布され
期待を込めた風船が、一斉に空に放たれました。南島原市となって、今年は
10周年という節目の年に当たることもあり、これを機に、「南島原市」の市名
が、より全国に広まって欲しいですね。

日野江城跡と原城跡がキリスト教の「繁栄と弾圧」の物語る地であるとする
なら、加津佐は、活字を使った日本で最初のキリスト教の本が刊行された地
でもあり、「印刷」の聖地といっていいのかも知れません。

加津佐には、他にも、キリスト教の学校である「セミナリヨ・コレジヨ跡」や、宣教
師・フロイスが「日本史」の中に書いた「穴観音」など、キリスト教にまつわる史跡
も点在していて、「繁栄と弾圧」の歴史にも関わりがあり、内容も、とても興味深い
ものがあります。

加津佐には、歴史を目的とした観光客は、あまりありません。でも、構成資産が
ある「北有馬」「南有馬」も、「加津佐」「口之津」も、その当時は同一のキリスト教
社会が存在していたという事実には変わりはありません。

加津佐の「キリスト教関連史跡」を訪れる観光客が増えることを念じながら、世界
遺産国内候補決定集会会場を後にしました。