かづさふるさと紀行

ふるさと「加津佐」の今をあなたに。

築125年の旧家の門

2010年08月28日 | 日記
今日は、8月28日 土曜日 天候は晴れ。
今の時刻は、午前7時半。加津佐道原のK邸前に来ています。石垣と門構えが旧家
らしいたたずまいを見せています。その門を引き立たせるかのように、かなり大きな
槇の木が植栽されています。当主に伺うと、明治17年の建設になるとか。今から125年
前になるんですね。今では、100年以上前の建築物は殆ど見かけることはありません。
以前は、屋敷に入るために、人力車が通る、なだらかな階段もあったそうです。
 門を通り敷地内に入ると、かなりの広さです。屋敷も門と同じ年に建設されたそうです。
玄関に入ると4つの間が見渡せます。居間、次間、仏間、そして奥座敷と続きます。
奥座敷には、ゆったりとした広縁もあります。
 奥座敷から見える裏山が、借景になっており、中秋の名月を愛でる格好の場所だった
とか。昔の人は琴の音を聞きながら、お茶をたしなんでおられたのでしょうか。
 でも、こういう場所に静坐すると、ゆったりとした時間が流れているようで、心が
落ち着きます。昔は家の中の奥ゆかしさが文化だったんですね。もちろんそこに住む人の
奥ゆかしさがあればこその話しですが・・・。
 秋の気配がするものはないかなと考えていましたので、当主にススキの穂はないですか
と尋ねてみました。「ないよ」と一言。それはそうですよね。失礼いたしました。私の頭の
中には、ススキの穂と月見団子が頭に浮かんでいましたから・・・。(笑)