村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

70.不二家の事件はISO的に何が問題なのか?

2007-01-22 18:37:17 | ISO
大阪市の裏金事件・京都市の不祥事・宮崎県の談合・不二家の事件・カラオケの火災での死者発生・姉歯のマンション偽装・・・・もう次々にとんでもない事件が多発している。これらの事件の原因は、それぞれであるが、共通することは、何なのであろうか?
最近はISO14001が多くの会社や役所で導入されているから、不二家等の事件についてもISO的に問題を分析してみるのは意味あることだと思う。
ISO14001のマネジメントシステムの要素は、ご存知のように次のようなものである。
1)環境方針
2)環境側面(重要要因特定)
3)法的及びその他の要求事項
4)目的、目標及び実施計画
5)資源、役割、責任及び権限
6)力量、教育訓練及び自覚
7)コミュニケーション
8)文書類
9)文書管理
10)運用管理
11)緊急事態への準備及び対応
12)監視及び測定
13)順守の評価
14)不適合並びに是正処置及び予防処置
15)記録の管理
16)内部監査
17)マネジメントレビュー

これらの要素において、不二家のケースは一体どこに問題があったのだろうか?全部駄目だったのだろうか?

重要原因についての私の見解は、12)の監視及び測定がずさんであったのではないかと思う。その次は16)内部監査、その他にも経営者の食の安全に対する1)方針や理念が出鱈目であったことや日常の10)運用管理ができていなかったことがあげられそうだ。

私のこれまでの企業経験でももっとも大事なことは経営層のきちんとした方針の提示と監視測定と内部監査がきちんとできているかどうかがポイントであるように思う。
万一いい加減な会社の場合でも、監視測定や内部監査がきちんとできていれば、今回の不二家のような事件は、簡単に防げるはずであり、起きようがない。

一般的に会社では、不二家と同様に、方針の提示や監視測定・内部監査はかなりいい加減なものである。
不二家の業績は、かなり悪かったようだが、業績の良い、利益を安定してあげている会社・不景気にも強い会社というのは、ここら辺が当たり前にできている会社なのである。
こんなことを申し上げても、多分多くの会社の社長さんには、わかってもらえないか又はわかって戴いても、やり方がずさんになりがちである。
多分会社でなくても、貴方の家や家の暮らしや健康管理や資産管理や子供の教育・・・・のについてきちんと方針を明確にしルールを決めて運用しそれを監視測定し監査をやっているかというと多分できていないし、今回も不二家のこの事件を教訓にして、これからは真面目にやろうなんて言う人はいないのだ。
まあ日本政府や日本企業や日本人は意外にもマネジメントが下手・苦手なんです。だからせっかくISO9001やISO14001のマネジメントシステムを導入しているが、このような不祥事や事件はまだまだ潜在化しており、続発するはずである。特に怖いのは政治・役人の世界だ、ここら辺のマネジメントは、もう絶望的に出鱈目だ。市民や国民が監査なんかやろうと言うもんなら、あっさり拒否するくらいだから。http://www.meico.org関西ISOシニアコンサルタントネットワーク

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