DENON DP-50L
よせばよいのにレコードプレーヤーのジャンク品を3.214円で購入してしまいました。1978年発売の製品でもう40年以上も前の製品です。クォーツロックダイレクトプレーヤーでACサーボモーターを使いターンテーブルリム内周に高精度な1000個のパルスを磁気記録し、これを磁気ヘッドで周波数検出を行なう方式で他社のDCサーボモーター方式とは違う方式を採用しています。トーンアームはオートリフトアップするプレーヤーです。他の各社がトルクの大きいDCサーボモーターを採用したのにDENONはトルクの無いACサーボモーターを使用しターンテーブルを軽くして対処していました。このシリーズは電子アームを乗せた物がありますが故障が多く故障すると修理不能なのでやめました。
外見は汚れはありますがカバーの割れはなさそうです。

ゴムシートもちゃんとあります。デザインはベストセラーになったDP-5000の流れを継承しています。この時代はDCモーターのSP-10かACモーターの DP-5000のどちらを選ぶか悩んだ人も多かったようです。

トーンアームも大丈夫なようです。

SWを入れて回転させるとストロボが光りません。ターンテーブルは回転しますがなんか速そうです。まあジャンク品ですからこんなものでしょうね。

パルスを読み取る磁気ヘッド

ターンテーブルは1.2Kgでそれほど重くありません。もともとトルクムラの少ないACサーボモーターを採用しているからですね。

裏側

足は輸送の関係かそれとも経年劣化なのか4本ともボロボロです。

裏のカバーを外しました。整備性は良さそうです。

ストロボは外してきれいにします。

トーンアームの動作はLEDとCDSを組み合わせています。

CDSをきれいにします。

ACサーボモーター制御の放熱器はシリコングリスがついてないので塗っておきます。3端子レギュレーターも放熱器にグリスが塗ってありませんでした・・コストダウンなのかな?

ACサーボモーター

水晶は9MHzです。

サーボ用IC SC3120-A

レギュレータは交換します。

フォトカプラも交換します。

交換部品 電解コンデンサーは全部交換します。チェックするとやはり劣化していました。

修理完了 トーンアームの動作部分はシリコングリスを塗布します。

磁気ヘッドは清掃します。 これオープンリール用なんでしょうか?

ターンテーブルとの隙間は年賀状の失敗作を切って調整しました。

基板には45/33回転の調整用VRがあるのでくるっていたら調整します。

動作チェック中 ターンテーブルを4時間ほど回しっぱなしにします。

中古のインシュレーターを買ってきました。

トーンアームの接点を磨くためにダイソーでノック式消しゴムを買ってきました。

DENONのシェルにつけたDL103で視聴中・・・ACモーターの方がなめらかに回転している気がします。原理的にDCモーターより優れているので先入観でそう感じるのかもしれません。なんか今度はプリアンプのC-2の調子が悪い感じです。
