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ガラクタな部屋

音楽を古いガラクタ製品で聴いています

DENON DP-55M その2

2021-04-09 | レコードプレーヤー

DENON DP-55M  その2
デジタル針圧計で針圧を測っているときトーンアームの動きが鈍いのが気になっていたので針圧を0gにしインサイドフォースキャンセラーを0にセットしアームを水平にしてヘッドシェルに上から息を静かに吹きかけても動きません(これで動かないと失格)。

トーンアームを外しました。

アームの上下の動きを支えるネジを外すと先端が錆びています。

アーム本体の小さなベアリングは錆で固着しています。

出来るだけ錆を落とし注油して組み上げプレーヤーにセットしましたがトーンアームの動きは良くなりませんでした。ベアリングが完全に錆びていたので無理とは思いましたが・・・プレーヤーは粗大ごみになってしまいました。このDP-55Mはモーターの部品の腐食とかもあったので保存状態が悪かったのかもしれません。

その後、アームを交換しようと思い昔のaudio-technica,Fidelity-Research,Graceなどの中古の製品を見るととんでもない価格になっていてとても買えません。仕方がないのでついていたアームを上下の動きを制御しているネジを緩めて銅テープを小さく切ってスペーサーとして挟んで調整しました。

 


Neoteck 針圧計

2021-04-08 | レコードプレーヤー

Neoteck 針圧計
カートリッジの針圧はトーンアームで設定するのですがこれが正確ではなくけっこうアバウトなのもあるので針圧計を購入してみました。デジタル式でAmazonで1,399円でした。

デジタル式 針圧計 0.01g精度(まあこんなに細かく測れなくてもよいですが・・)で最大5gまで測れます。外装の色は3種類あるようで私は黒にしました。これ色々なところで販売していますが価格がまちまちで本体が500円ぐらいで「安い!」と思ったら送料3,000円というところもありました。

中身は本体、取説(日本語あり)、ケース、電池3個(使用するのは2個ですので1個おまけ?)基準錘(5g)

SWを入れたところ

測定中 アームの目盛と0.5g違っていましたがこのアーム動きが鈍い感じです。

 


Audio Technica ヘッドシェル MS-10

2021-01-13 | レコードプレーヤー

Audio Technica ヘッドシェル MS-10
ちょっと高かったですがヘッドシェルを1,500円で購入しました。マグネシウム合金製で重さはコード込みで11gほどあります。

強度はありそうです。

付いていたコードはOFCのリッツ線でこれが太くて接続するのに苦労しました。トーンアームを分解した人ならわかるのですが中の配線は極細の線を使用している(極細線じゃないと感度が保てません)のでヘッドシェルのコードをいくら太くしても意味がありません。

トーンアームに取り付けて試聴中  最近LPレコードの人気が出てきて販売が低迷時の10倍になったという記事がネットにありました。オーディオは趣味の世界なのでフルデジタルオーディオの雑音の全くない、クロストークの全くない又、高いダイナミックレンジのほとんど完璧に近い世界でも満足できないのは人間の性なんでしょうね。

 


DENON DP-55M

2021-01-01 | レコードプレーヤー

明けましておめでとうございます。いつもくだらない記事をご覧いただきありがとうございます。

DENON DP-55M
レコードプレーヤーのDENON DP-50Lが良い印象(このACサーボモーターが実に滑らかに回るので)だったのでよせばよいのにその上の機種のDP-55Lを物色していましたが価格が高いのでそのマニュアル機種のDP-55Mのジャンク品をを5,510円で購入しました。

前面 目立つ傷はなさそうです。

後側 こちらも目立つ傷はなさそうです。

このデザインは中々良いですね。

パワースイッチを入れて33回転ボタンを押すと回転しません。まあジャンク品ですから当然ですね。

ターンテーブルを取ったところ。

裏のカバーを取ったところ。何かDP-50Lに似てますね。

モーターを取り出したところ。DP-50Lよりコストダウン(改良というべきかな)した部品も見受けられます。

回転切り替えSWの清掃。

トランスはDP-50Lより小さいです。

レギュレーターもDP-50Lより容量が小さいです。

モーターの下にあるネジが緩んでいたので外すとボールが見えますが油は無いようなので注油しておきネジはネジロックを塗っておきます。

ACモーター駆動用TRは足が腐食しています。

こちらのドライバTRは足が腐食してありません。その他抵抗も腐食しているのは交換しますがこの腐食ししている部品と腐食しいていない部品は何が原因なんでしょうか?金属の材質なのか電流なのか?

進相コンデンサーを外してチェックします。

キャビネットはしっかりとています。

取り外したトーンアームはしっかりとしていてややごつい感じで針圧の軽いハイコンプライアンスカートリッジには向かないようです。

可動部分は清掃、注油します。

修理完了

交換部品

パワースイッチのプラスチックがどこを探しても見つかりません。こまった。

とりあえず4時間ほど連続動作させて異常がないかチェックします。

8mmの真鍮を購入しました。

真鍮を切ってアルミの板を接着します。

パワースイッチの穴に取り付けます。見栄えは中々よさそうです。

完成 ACサーボモーターの方がDCサーボモーターより滑らかに回転するので(個人的意見です)安心感があります。

DENONのシェルにDL-103を取り付けた状態では軽いので0.5mmの鉛の板を張り付けました。このシェルはスペーサーが付いているはずなのですが購入時には付いてなかったので軽くなってしまったようです。このままでもいいですがもうちょっと重いシェルに交換しようかな。このアームはローコンプライアンスなDL-103に合いそうです。

 


DENON DP-50Lから雑音

2020-07-13 | レコードプレーヤー

DENON DP-50Lから雑音
レコードを聴こうとしてボリュームを上げるとハム音みたいな音がします。これはプリアンプがおかしいのかなと思いレコードプレーヤーの端子を外すと雑音が消えます。そこであちこち触っているとプレーヤーから出ているコードを動かすと雑音が消えたりするのでどうやらコードの断線みたいですそれもプレーヤーの付け根付近で断線しているようです。

プレーヤーを裏返してカバーを外しコードを外しました。

外したケーブルの導通を調べるとアースのコードが途中で断線していました。この線は断線しにくいように中にポリエチレンのような細い線が入っているのですがそれでも負担がかかる部分なので断線したのでしょう。

出力コードを10cmほど切り詰めて配線しました。これで雑音がしなくなりました。

 


Fidelity-Research FRT-3

2020-06-26 | レコードプレーヤー

Fidelity-Research FRT-3
DENON DL-103 MCカートリッジを使いたいのでトランスのチェックをお願いしたいというので預かりました。私も以前使用していたことがあるかなり古いトランスで発売は1967年というものなので50年以上も昔の物です。MCカートリッジを使うのにヘッドアンプを使用する人とこのトランスを使用する人がいてそれぞれ音の違いを述べていたのは今では懐かしく思い出します。DENONにはAU-320というトランスがあるのですがこのトロイダルトランスを使用したFRT-3を使う人も多かったような気がします。

正面 ツマミが正規品ではないので交換してあるようです。入力はそれぞれ10Ω:31dB(36倍)30Ω:26dB(21倍)となっているのでDL-103の場合は0.3mV×21倍=6.3mVとなります。

後ろ側 後ろ側から見て右がRということは表から見ると右側がLとなります。

RCA端子 アンプによっては共有アースは良くないのであとで外します。RCA端子は磨いておきます。

カバーを外したところ トランスはシールドケースに入っています。

シールドケースを外したところ シールドケースの内側は溶けだしたグリスで汚れていましたのできれいにしておきました。トランスはまたシールドケースに入っています。

切り替えSW 溶けだしたグリスでベタベタなのできれいに洗浄し動作部分に少量の新しいグリスを塗布しました。

アース端子は金具を取り付けました。

チェック中

 


DENON DP-50L

2020-03-10 | レコードプレーヤー

DENON DP-50L
よせばよいのにレコードプレーヤーのジャンク品を3.214円で購入してしまいました。1978年発売の製品でもう40年以上も前の製品です。クォーツロックダイレクトプレーヤーでACサーボモーターを使いターンテーブルリム内周に高精度な1000個のパルスを磁気記録し、これを磁気ヘッドで周波数検出を行なう方式で他社のDCサーボモーター方式とは違う方式を採用しています。トーンアームはオートリフトアップするプレーヤーです。他の各社がトルクの大きいDCサーボモーターを採用したのにDENONはトルクの無いACサーボモーターを使用しターンテーブルを軽くして対処していました。このシリーズは電子アームを乗せた物がありますが故障が多く故障すると修理不能なのでやめました。

外見は汚れはありますがカバーの割れはなさそうです。

ゴムシートもちゃんとあります。デザインはベストセラーになったDP-5000の流れを継承しています。この時代はDCモーターのSP-10かACモーターの DP-5000のどちらを選ぶか悩んだ人も多かったようです。

トーンアームも大丈夫なようです。

SWを入れて回転させるとストロボが光りません。ターンテーブルは回転しますがなんか速そうです。まあジャンク品ですからこんなものでしょうね。

パルスを読み取る磁気ヘッド

ターンテーブルは1.2Kgでそれほど重くありません。もともとトルクムラの少ないACサーボモーターを採用しているからですね。

裏側

足は輸送の関係かそれとも経年劣化なのか4本ともボロボロです。

裏のカバーを外しました。整備性は良さそうです。

ストロボは外してきれいにします。

トーンアームの動作はLEDとCDSを組み合わせています。

CDSをきれいにします。

ACサーボモーター制御の放熱器はシリコングリスがついてないので塗っておきます。3端子レギュレーターも放熱器にグリスが塗ってありませんでした・・コストダウンなのかな?

ACサーボモーター

水晶は9MHzです。

サーボ用IC SC3120-A 

レギュレータは交換します。

フォトカプラも交換します。

交換部品 電解コンデンサーは全部交換します。チェックするとやはり劣化していました。

修理完了 トーンアームの動作部分はシリコングリスを塗布します。

磁気ヘッドは清掃します。 これオープンリール用なんでしょうか?

ターンテーブルとの隙間は年賀状の失敗作を切って調整しました。

基板には45/33回転の調整用VRがあるのでくるっていたら調整します。

動作チェック中 ターンテーブルを4時間ほど回しっぱなしにします。

中古のインシュレーターを買ってきました。

トーンアームの接点を磨くためにダイソーでノック式消しゴムを買ってきました。

DENONのシェルにつけたDL103で視聴中・・・ACモーターの方がなめらかに回転している気がします。原理的にDCモーターより優れているので先入観でそう感じるのかもしれません。なんか今度はプリアンプのC-2の調子が悪い感じです。

 


Technics SP-20

2020-02-17 | レコードプレーヤー

Technics SP-20
レコードをまた聞きたいというのでチェックしてみました。発売は1976年ですのでもう40年以上も前のモーターです。SP-10MK2と同時期に発売されたクオーツロック方式を採用したブラシレスDCモーターでSP-10MK2の廉価バージョンという位置づけです。
クオーツロック方式のモーターが必要かは別として何かの付加価値がないと売れない状態だったので当然の流れなんでしょう。
この時期はプレーヤーの駆動方式としてはアイドラー方式、ベルトドライブ方式などがありマニアは巨大なターンテーブルを糸ドライブで駆動していて「ダイレクトドライブは音に揺れを感じる」とか言っていました。まあ趣味の世界ですから見た目は重要ですね。
今でも4極インダクションモーター、リムドライブのGARRARD Model 401などは人気があり交換用ゴムブッシュなども販売されていますが私にはSN比の悪いターンテーブルにしか感じませんでした(がラードファンの方ごめんなさい)。(リムドライブはモーターの振動がターンテーブルに伝わりやすい)4極インダクションモーター+リムドライブではしょうがないですが・・

SP-10MK2に似ていますというか寸法は同じかな。長年使用していなかったので徐々に電圧を上げてチェックすると回転が不安定な感じです。

ターンテーブルを取ったところ

シャフトには錆?が見えます。

ターンテーブル モーターの回転部分が一体となっています。

ターンテーブルの裏側に「鉛の板」が貼ってあったのをはがしたようです。これ一時流行りましたね。

裏側

裏ケース アルミでできています。

ケースを取ったところ 密閉構造なので埃や汚れがありません。ハンダの怪しいところはやり直します。

モータードライブIC AN640 これ壊れているとアウトです。

ストロボ用アクリル 汚れていたのできれいにします。

ストロボ用LED

スピード切り替え機構 シリコングリスを塗っておきます。

水晶 4.193280

2SD389は放熱用グリスがありませんでしたので塗っておきます。

電源用コンデンサーを交換しますが今ではチューブラー型は見ませんね。今回は株式会社ユニエレックスのコンデンサーを使用しました。

電解コンデンサーとタンタルコンデンサーを全部交換しましたがやはり年数がたつと劣化してますね。

部品の交換終了 トリガチェックして終了

交換部品

古いオイルを取り純正の新しいオイルを入れます。

クオーツロックなので全く流れません。

8時間ほど連続運転して終了

 


DENON DL-103の針先

2019-05-13 | レコードプレーヤー

DENON DL-103の針先
中古を購入して使用していますが針先はどうなっているのかメガネを取ってよく見ても見えないのでUSB顕微鏡で見てみました。

DENON DL-103 発売当初は「蒸留水のようで味気ない」と言われて人気がありませんでしたが私は最初から色付けが無く無駄な音がしないのが気に入って使っていました。このカートリッジのトーンアームはFR-66のようなロングタイプが合うような気がします。

USB顕微鏡で見ると減ってはいないように見えます。ダイヤモンドなので減らないですよね、そうじゃないとガラス屋さんなんか頻繁にガラスカッターを交換しないといけませんからね。

 

 


DENON DL-103

2018-04-21 | レコードプレーヤー

DENON DL-103
レコードプレーヤのSL-1600が2台あってもカートリッジが1個しかなかったのでもう一つ購入しようとSHURE V15 TYPE Ⅲ,EMPIRE 4000.PICKERING XV-15/625E,GRACE F-8L などを見ていたら中古でも結構なお値段がするし、YAMAHA C-2があるのでMCタイプでもいいかと思いORTOFON SPU-AE,MC20,などを見てもけっこう高く光悦はどは桁が違う価格になっていました。その中ではDL-103は比較的安いので(それでもシェル付き13,500円)購入しました。DL-103は昔から使用していて、みんながMM型カートリッジを使っていた時にMC型のDL-103をFRT-3のトランスを介してアンプに繋げていました。当時DL-103の評価はそんなに良くなく、評論家からは無個性だの蒸留水のような音でレコードへの追従性(トラッカビリティ)も良くないとか言われていました。
それでもこのMC型カートリッジはMM型には無い繊細さとダイナミックレンジの広さが気に入っていました。

DENONのヘッドシェルと針の保護カバー付き 当時新品が16,000円で購入できました。これ今でも新品が売っているんですね。それで針交換もできるというDENONという会社ユーザーを大事にしているんですね。

マクロレンズがないのでこれが精いっぱいですが針は付いています。カメラはOLYMPUS STYLUS ZX-2ですがOLYMPUSなのにマクロが弱い・・。

プレーヤーに付けると左側から音が出ません???。どうやら接点が汚れているようなので接点をきれいにしました。この端子はメーカーで長さが短い物もあるので注意が必要です。トーンアームの接点はスプリングが端子を押しているのですが古くなると弱ったりゴミや錆によって動きが悪くなったりするのでアルコールで清掃し接点は磨いておきます。

オーバーハングが3-4mmほど合わないですがそのまま付けて使用します。あまり気にしていませんでしたが、このSL-1600のトーンアームはプレーヤーが安い割に感度と安定性が中々良いように思えます。昔、単体で販売されていた60,000円ぐらいのトーンアームでデザインが凝っていたり新しい機能を盛り込んだトーンアームなどは評論家には評判がいいけれど実際使ってみると評判倒れなのが多かった記憶があります。結局基本をしっかり作ってあるトーンアームが良いということでしょうか。

SL-1600+DL-103+YAMAHA C-2+YAMAHA B-1+YAMAHA NS-451で試聴 昔聞いていたDL-103の音がよみがえりました。やはりMMより一段上で音のキレが違います。繊細で力強く音離れが良い気がします。
部屋に機器が増えてしまったので、少し隣の物置に移動しました。少しはすっきりしたかな。