そりまちまみのブログ

全国英語通訳案内士・反町真弓の日記です☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

おそるおそるの都内ツアー〜 2020.05

2020-05-20 | 旅行

おそるおそる、やってきました六本木。

4月下旬、通訳案内士の仕事用に使用しているアドレスに、一件のメールがありました。それは都内観光の依頼。

以前のお客さんの紹介で連絡をしてくださったのは、去年から東京に駐在しているご家族の奥さま。出産のためご自身のご家族を日本に呼んだのはまだ初春。以後、ご家族で1ヶ月以上にわたる自宅待機を行い、赤ちゃんの誕生を待ったそうです。

赤ちゃんは第二子。無事に出産を終え、落ち着いてきたので、ご家族が帰国をする前に都内観光を、ということでした。

時は東京都に緊急事態制限が出された直後で感染者数もうなぎ上りの状態。一瞬、どうしようか迷いました。色々やりとりし、緊急事態制限帰還後の(延長されましたが)5月初旬、3日間のところ半日1回だけにおさまりました。

そのうち赤ちゃんや小さいお子さんも連れて行きたいということになって、もちろんハイヤーですが、車内で喋るのどうしようとか、自宅待機をしていたとはいえ一種小グループ規模の「観光客」をあちらこちら連れていって大丈夫なんだろうか、とか、静まりかえった東京を想像して考えました。でも、お客さんにとってはある意味「遠出」。とても楽しみにされているはずです。

久しぶりの六本木。通勤電車は空いていて変な感じ。六本木ヒルズのメトロハットは改装されていて、レストラン街がなくなり(AFURIも豚組もない!) 東京駅の名産店みたいになっている感じ。「感じ」というのは、新型コロナウィルスのためにオープンをすぎても営業出来ず、しまっていて良く中が見えないためです。

5月の新緑!いい天気。


お客さんのお住まいはヒルズの裏手。奇遇にも、以前住まいがあった場所から徒歩5分か、というところ。4年ぶりかでてくてく歩いてとても懐かしい気持ちになりました

自分が不安に思っちゃっている中のツアーは、やはり、難しさが残りました。
助手席から大声で話すのは避けたいので、お客さんに近い空間に座って話したい」言っていたのですが、結局ツアー参加人数が増えて助手席へ、といわれました。当日「車内で日本や東京の話をずーっとしてほしい」と、お子さんのおもちゃのマイクを渡されました。だけど、エコーがかかり使い勝手が悪い上、赤ちゃんと一緒に最後列に座ったお客さんは「もっと大声で」「聞こえない」とおっしゃいます。ツアー開始前に、車内での「三密」回避の対策として、ガイディングはなるべく外で、と思っていました。お伝えしたつもりでしたが「三密」については説明していませんでした。そこから説明し共有しておくべきでした。ドライバーさんやお客さんと対面にならないようフロントウィンドーや窓の外に向かって話したり、とった工夫がお客さんには伝わらず、結果、かえって不満に思われてしまいました
 
旅行客ではなく駐在員、と聞いて油断をしたけれど、外国のお客さんに「三密回避の徹底」なんて意識はないんだよな、とそこで気付きました。うーん、通訳案内士としては、入念にツアー前にお伝えしておくべきだったー。もう遅いなら「お客さんのご希望通りに」という基本に戻り、お客さんの方を振り向いて、地声でしゃべり続けちゃえばよかったかもです。
 
コロナ下の接客業は、難しいのね。。。
 
築地市場。開いているお店が意外とあり、希望していた品物を見つけたお客さん。陶器等沢山ご購入です
それが、浅草寺に行くとこのとおり。空いていたのは雷門近くの人形焼きのお店と舟和くらい。ここではスナックをいろいろご購入。
新仲見世通りもほとんどお休み。薬局と、数軒のお土産やさんのみシャッターが開いています。お客さんはマスクを買いました。そして、写真をビシバシ

静かな浅草寺もめずらしい。外でのご案内も、きちんと距離をとってお話しします。ここでは大きな声でしゃべっちゃう。お客さんのご家族は熱心にいろいろ話を聞いてくださいます。お話を聞いてくださるので、ついいつも通りにいろいろしゃべっちゃう。ご希望により、浅草神社⛩へも行きました。しかし、小さなお子さんはじっとしていられませんし、車内でのソリマチのもたつきに不満だったお子さん連れのお客さんはすでにあまり興味がない様子。浅草寺を離れる頃、お客さんのご主人が浅草寺からツアーに合流することになっていましたが、そのタイミングでお客さんはお子さんと赤ちゃんと離団となりました。

さて、大人だけとなり、皆さんマスクもしているし、おもちゃのマイクもやめました。後半はもう気にせずお客さんに対面で車内で地声でいつもの案内を開始。そして、車が常にそばにある必要もなくなったことから、谷根千まち歩き開始。商店街でスナックの買い物をし、商品を眺め、谷中墓地も含め、ゆっくりたっぷり散策。散策しながらいろいろな話が屋外で出来ます。

それにしてもよく歩きました。歩き疲れてクラフトビール。他のお客さんとは距離を取るためカウンターに座らせていただきました。全員、マスクをとって、しばし、くつろぎタイムです。こちらでは「消毒もしっかり、徹底していますので、また来てください」とのこと。とはいえ、車で行ったら飲めないし、地元でないので残念。地元の方は是非どうぞ。

結局ツアーは時間延長となり、次に向かったのはお台場。よーく目を凝らしてみると。。。

。。。東京オリンピックの五輪シンボルがむなしいよう。。 でも負けずにシンボルをバックに記念撮影なり。それでもって、次は遅めのランチに行きたい、とご希望いただきましたが、調べど調べど、都心のレストランは悲しいくらい営業休止中。住宅地まで行けばありましたが、すでに1430近いのでラストオーダーに間に合わず。 テレワークのご主人も、会議のため戻る必要があるということで、ツアーは終了となりました。またゆっくり、緊急事態宣言解除後、お店がもっと開店してから続きが出来たら嬉しいです。

帰り道。この辺りに住まいがあった時には毎週のように通っていたトマトのお好み焼き屋さんHONA。まだありました!しかも時短で営業している様子。行きたいが行けない。こちらも地元の方は是非どうぞ。

ほとんど人が乗っていない、東京メトロ日比谷線。乗ってびっくり、新しい車両はソーシャルディスタンス。偶然ですよね?まさか、コロナ用にデザインされた訳では。。

久しく外に出ていませんでしたが、出たらいろいろな発見がありました。コロナウィルスは世界に深刻な影響を及ぼすし、東京オリンピックはなくなるし、「本業の仕事はなくなるし」、で打ちのめされ感いっぱいの2020年だけど、人生苦もありゃ楽あるさ(逆バージョン)、前を向いてがんばりましょ〜
 
コメント
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