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ロンドンから徒然に

Mr. ビーンの『オリヴァー』

2009-01-15 | 映画・演劇
 飛行機に乗って長旅をするのはけっこう辛いことですが、楽しみなのはまず食事とお酒ですよね。いや、どうせいつもエコノミー・クラスなのでたいしたものが出てくるわけではないのですが。
 それから何と言っても映画。時には封切り前のものを見ることもできるし、見逃したものもこの際チェックしておこうと、つい睡眠を削ってしまいがちです。

 最近は大抵の航空会社がオン・デマンドのビデオを採用しているので、何十チャンネルものタイトルの中から好きなものを選んで、好きな時間に見ることができます。でも覚えている人もいると思いますが、昔はこうじゃなかったんですよ。
 席の前方にスクリーンがあって2~3本の映画が既に予定に組み込まれていて、決まった時間になると上映が始まるので、眠気やトイレには関係なく見ざるをえませんでした。

 メインの映画が終わると、TV番組からの抜粋など小作品が流れます。もうこの時は殆どの人が睡眠に入るのですが、東京~ロンドン間の飛行機ではこの間に時々笑い声が漏れてきました。
 実はまだ日本ではあまり知られていなかった『ミスター・ビーン Mr. Bean』がこの時間帯に上映されることが多かったんですね。

 ローワン・アトキンソンRowan Atkinson演じる主人公の、絶妙にタイミングを計算した動作は、古典的なパントマイム風に思えながらも、時に(こんなことやっていいの?というくらい)ブラックなシーンもあったりして新鮮でした。
 そのアトキンソン氏、『Mr.ビーン』のその後の世界的なヒットとともにスターダムにのし上がり、今やコメディ界の大御所ですが、今ロンドンでは彼の出演するミュージカル『オリヴァーOliver』が話題になっています。



 スリ団の親分フェイギンFaginを演じるのですが、殆ど台詞のなかったMr.ビーンとは対照的に、今度は何しろミュージカルです。当然“歌って踊る”わけなのですが、けっこうこれが評判良いみたいです。
 一応7月までは出演の契約があるとのことなので、近いうちに行ってみようと思います。きっと彼のことなので、アドリブもポンポンと飛び出すんじゃないかと期待しています。