そろそろ映画界ではゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞のノミネートが話題になってきました。意識してみると、世の中に色んな分野で『賞』と名の付くもののなんと多いことか。しかし、色々ある賞の中でも人の名前を冠したものは、やはりそれなりにその人にちなんだ性格のものになるはずです。
良い例えかどうかは分かりませんが、文学界では『芥川賞』は芥川龍之介にちなんで純文学の短編に与えられますし、球界では『沢村賞』は沢村栄治にちなんで先発完投型の(速球)投手に与えられています。
そういった意味でちょっと不思議なのはアートの世界における『ターナー賞』です。
イギリスを代表する19世紀の国民的人気画家 M.W.ターナー(Joseph Mallord William Turner)は西洋絵画史における最初の風景画家とも言われる人物で、その主要作品の多くを国に寄贈したため、ナショナル・ギャラリーやテート・ブリテンで、その作品の多くを見ることができます。
そのテートが中心になって選考するターナー賞は、イギリス人もしくはイギリス在住の50歳以下の作家の作品が対象になるのですが、絵画ではなく、むしろ彫刻だったり、ビデオだったり、インスタレーションだったりと、コンセプチャルな作品が多く受賞する傾向にあります。
いや、単純にジャンルが違うだけなら何と言うこともないのですが、1995年のダミアン・ハーストの作品《ホルマリン漬けにした牛》のように、物議を醸す作品が毎年受賞することで話題になるのです。
今日そろそろ会期が終わりに近づいた昨年の受賞作品の展覧会に行ってきました。受賞作品とノミネートを含む4作品のうちビデオが2作品、インスタレーションが2作品で、傾向は変わりませんでした。
作品を見終えた最後のルームがカフェになっていて、その壁に感想を書いて貼ることができるようになっているのですが、大半の人が「わけ分からない」(笑)
まぁ、アートを“分かる”必要はないと思うのですが、個人的には本当にターナーを意識した“風景画”の選考をする賞みたいなものがあったら面白いんじゃないかなという気もします。
良い例えかどうかは分かりませんが、文学界では『芥川賞』は芥川龍之介にちなんで純文学の短編に与えられますし、球界では『沢村賞』は沢村栄治にちなんで先発完投型の(速球)投手に与えられています。
そういった意味でちょっと不思議なのはアートの世界における『ターナー賞』です。
イギリスを代表する19世紀の国民的人気画家 M.W.ターナー(Joseph Mallord William Turner)は西洋絵画史における最初の風景画家とも言われる人物で、その主要作品の多くを国に寄贈したため、ナショナル・ギャラリーやテート・ブリテンで、その作品の多くを見ることができます。
そのテートが中心になって選考するターナー賞は、イギリス人もしくはイギリス在住の50歳以下の作家の作品が対象になるのですが、絵画ではなく、むしろ彫刻だったり、ビデオだったり、インスタレーションだったりと、コンセプチャルな作品が多く受賞する傾向にあります。
いや、単純にジャンルが違うだけなら何と言うこともないのですが、1995年のダミアン・ハーストの作品《ホルマリン漬けにした牛》のように、物議を醸す作品が毎年受賞することで話題になるのです。
今日そろそろ会期が終わりに近づいた昨年の受賞作品の展覧会に行ってきました。受賞作品とノミネートを含む4作品のうちビデオが2作品、インスタレーションが2作品で、傾向は変わりませんでした。
作品を見終えた最後のルームがカフェになっていて、その壁に感想を書いて貼ることができるようになっているのですが、大半の人が「わけ分からない」(笑)
まぁ、アートを“分かる”必要はないと思うのですが、個人的には本当にターナーを意識した“風景画”の選考をする賞みたいなものがあったら面白いんじゃないかなという気もします。