植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

どでかい台風が来る なめたらいかんぜよ

2020年09月06日 | 時事
 昨日は、月2回のゴルフでありました。7時過ぎのティーオフで、さわやかな空気と涼しい秋風が心地よかったのです。しかし1時間もしないうちに、猛烈な湿気と高温になりました。空は晴れて、強く刺すような容赦ない日差しを浴びました。この日は、ネットで買った2L入り特大水筒を初おろしで持参しました。たっぷりと氷にポカリスウェットを入れました。実感としてこれは、ハイキングや行楽で持ち歩くと嫌になります。異様に重くてかさばるので、ゴルフカートや、車の中に置いておくものでしょう。しかし、たっぷりと冷たい水分をラウンド終了まで補給できたのはグッドでありましたな。コップに注ぐのではなく、飲み口が付いているので、直接ごくごくと飲むのです。こうなっていれば他人に飲まれることもありません。自分が舐めた後に、人が口をつけるようなことはありませんから。 
 
 9月だというのに昼から37℃ほどに気温が上がって、プレー中に屋上のメダカが心配でした。ほおっておくと、屋上は40℃以上に達します。メダカのプールは、日陰にしておかないとお風呂のお湯ほどになります。そうなると、メダカたちは茹ってしまいます。

 残暑というには猛烈な蒸し暑さ、南の洋上にある超大型台風10号が九州に接近している影響だそうです。その位巨大な勢力で、ある専門家の話によると、もしこれがアメリカなら、すべての住民は一斉に州外に避難するようなレベルだそうです。

 今度の台風の危険な訳は、海水温の上昇にあります。通常台風は、熱帯の海上で高温の空気の渦が生じ、その渦の中心に向かって、水蒸気を大量に含んだ空気がまわりから流れ込み、上昇気流が生まれることによって発生します。海水温が高いと、その水蒸気と空気の流れを加速させ膨大なエネルギー源となって、台風の積乱雲を形成するのです。これが、日本付近にやって来ると徐々に水温が下がるので、勢力が衰え、日本海に達する頃には「温帯性低気圧」に変わります。
 
 ところが、近年の温暖化の影響で、年々海水温が上昇しているため、当初の勢力を保ったまま(あるいは、さらに発達して)日本に上陸するようになりました。 昨年の千葉や長野などで甚大な被害を起こしたのはそのせいなんですね。
 台風10号は、今現在で920㍱という非常に強い勢力ですが、更に発達して910㍱に達するという予想です。平均風速が50㎞/h、瞬間最大風速70㎞/hからピークで85㎞/hに達する可能性があるという過去にも例が無い猛烈な勢力なのです。更に北上する速度が遅いことや、範囲が広いために、進路のみならず西日本全体に激甚な災害をもたらす可能性が高い、と気象庁は見ているのです。
「特別警戒級」というのはどんなものかは知りません。ただ、想像するには、過去に経験したことが無いとんでもない事態が起こる懸念ある、ということでしょう。例えば車はおろか、家屋が吹き飛ばされるアメリカの竜巻のような被害、あるいは一度も氾濫したことが無いような大きな河川の決壊氾濫といったものかもしれません。
 
 もし、ワタシが、九州の住民だったら、迷わずホテルを予約しますね。家からなるべく近い都市部の新しい高級ホテルが理想です。自宅は雨戸を閉めてブレーカーをおとしたら、もう後は天任せで、家族みんなでホテルに避難します。カップ麺やパンなどを余計に買い込み、バスタブには水を張っておきます。少なくとも、台風一過までは、そこから一歩もでません。もし、大した被害が無かったら?、それならそれでいいじゃないですか。掛け捨て保険と思えばいいのです。もし大災害になったら、かなりのリスクが回避できて、最低限の不安と不便で済むのです。

 危険な状況になってから車で避難する、風が強くなってから屋根に上って補強する、豪雨の中で田畑や用水路の状況を見に行く、海岸で高波の動画を撮る、こうした愚かな無警戒な行いが、笑って済むような台風ではないと心得るべきでしょう。

 人間というのは、突発的な危険に襲われたとき、緊急モードになることが知られています。例えば、交通事故の瞬間に、目に映るものがコマ送りになってスローモーションになります。(ワタシは2度経験済みです) 咄嗟にハンドルを切ったり回避行動をとることにだけ全神経が注がれて白黒に見えます。しかし、そうならないように備えるのがはるかに賢明です。
 100km以上の速度で走る車なのに居眠りやよそ見運転をするのも人間です。

 どんな辛いことがあっても、酷い事態に遭遇しても、その時でもその後でもそれを和らげ忘れるという脳の働きが人間を守っていることもあります。
 痛み、危険や悩み・トラブルなどが、精神や身体に深いダメージを与える時、これから回避しようという現実逃避という機能もあるのです。これは、下手をすると、危険が差し迫っているのに、「大したことは無いよ」と楽観的に自分に暗示をかけるという現象を引き起こし、死ぬまで逃げないという結果につながります。

 大事なことは、将来発生するリスクを過少に見積もらない(甘く見ない)こと、既に起きた災難は過大に評価しない(くよくよしない)ことであろうと思います。

 あら、そういえば災害避難用のゴムボートを買うという計画はどうなったかしらん。

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