植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

下手な鉄砲ではありますが

2020年05月05日 | 植物
 気温が上がって、雨が多くなってくると、黒星病など薔薇の病気が増えます。バラだけではなく、畑のニンニクのさび病も少し発生しています。さらに最大のミッションが、ブドウ三姉妹「ロザリオビアンコ・シャインマスカット・甲斐路」の黒糖病対策です。

 元来、乾燥している風土を好むヨーロッパ生まれのこの子たちは、日本の高温多湿にてんで弱く、幾通りも病気になります。黒糖病のほかにも、べと病、晩腐病、うどん粉病など数十種類もの病気にかかるようです。大部分が雨によってもたらされるウィルスによって発生します。特に危険なのが黒糖病で、若葉をやけどのようにチリチリにするだけでなく、ブドウの実に黒い点を作り生長を阻害します。

 ブドウ農家さんは先刻承知で、大きなハウス(温室)で、一切雨にかからないように育てます。ビニールハウスを作るだけの余裕もノウハウもないワタシは、屋根付きのぶどう棚にあこがれつつ、毎年殺菌剤散布で間に合わせています。
 これでは、病気の発生はとても防除できないのは承知なのですが。たった今、殺菌剤3種を混合した特製カクテル6Lを散布してまいりました。体のあちこちにアブラムシがくっついています。

 そして、2年目の甲斐路に待望の花蕾がつきました。いまのところ2つですが、ちゃんと房になってくれれば二つで上等。

シャインマスカットは、5年目で、しっかりとした花蕾が数十つきました。今年こそ厳選して20以内まで摘果し大粒のブドウを作りたいと思います。


 今シーズンで、もっとも嬉しいことの一つが、「ロンガンまたはリュウガン(龍眼)」の花蕾が初めてついたことです。小さめの茶色い皮の実が鈴なりにつきます。透明なプリンとした果肉が甘いのですが、種が大きいのが難点でありますね。今から5年前、屋上に温室を作った時、沖縄からこれと「ライチ」苗を取り寄せました。台湾やマレーシアなどで栽培される熱帯性の果樹ですから、日本では沖縄以北では作れません。しかし、あえて、育ててみようと思ったのです。

 大鉢にこの苗を植え、秋になると温室に移し、暖かくなると屋上に出してましたが、なにせ屋上は強風高温乾燥と過酷な環境でして、ライチは不注意にも枯らしてしまいました。リュウガンはなんとか助かったので、2年前果実畑の日当たりがいい一等地に鉢を下ろし、冬以外には生育しやすい環境に置いたのです。
 そうして、ついに苦節5年(´;ω;`)とうとうはじめて目にする蕾であります。
 神奈川県でも、リュウガンを育てて実を生らそうという酔狂な方は滅多に居ないでしょうね。自家結実できるはずなので、期待は膨らみます。まず、花を咲かせる、咲いたら一部の花にジベレリン処理することにします。

 果実は概ね順調であります。りんご「ふじ」の授粉もうまくいったようです。

桃「白桃」は、沢山の幼果がついています。まもなく半分くらい摘果して袋掛けいたします。
こちら、プラム「サンタローザ」です。花粉量が多いので他のプラムやネクタリンの授粉用に植えましたが、これもはじめて食べることが出来そうです。去年数個実がついたのですが台風で飛ばされて収穫0。

 柑橘は、すべての品種に花がついています。以前紹介した花御所柿は残念ながら花はさきそうにありません。また、プラム「貴陽」、桃「西尾ゴールド」は授粉できずですが、なんでもそうはうまくいきません。

果樹は、数撃ちゃ当たる精神です。30坪ばかりの果樹畑に30種以上の果樹を植えるというのも、ダメ元です。出来ない理由を考える暇が有ったら、とにかくやる、がワタシのモットーであります。

毎年ちょっとずつ経験値が上がり、果樹もすこしずつ成長していきます。そのうち花も咲けば実もなろうというものですね。

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