植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

法令を守るのは、当たり前だけど

2019年03月07日 | 植物
 画像は「トキハヒメハギ」、上品ないい香りがする花ですよ。

 本日も、弱い雨ですね。菜種梅雨なんて言い方がありますな。大体3月後半に雨が多いことを表しているようです。しかし、温暖化(日本の亜熱帯化)がすすむと、暦もあまり正確ではなくなります。菜の花は昨年末頃から咲いておりました。菜種の時期にはきれいさっぱり処分しております。おそらく農業に関わる殆どの人が、今までの常識では通用しない環境になってきていることを実感しているのではないでしょうか。
 温かくなってくると、当然虫が湧いてまいります。まず出てくるのは、アブラムシです。廊下や室内で植物栽培すると、柔らかな新芽や蕾にいつの間にか群がっています。こいつらは、家内の見解によると、南方の熱帯地方から、季節風に乗って飛来するそうですが、寒さに強い種類もいるとみえて暖地では卵で越冬するようです。べとべとした粘液を出し、アリと共生します。猛烈な繁殖力があり、若い葉や蕾から養分を吸い取るので、相当なダメージとなります。以前、白菜の葉の裏にびっしりと発生しているのを発見したときは、トラウマになるくらいワタシもダメージを受けました。一匹二匹だったら手でつぶすのですが、だいたい気づいた時には大量に居ますから、薬剤を使うのが手っ取り早いのです。

次に気を付けたいのは「ハダニ」ですね。こちらも室内がいけません。温かく、乾燥して風通しが悪いと発生します。ちょっと気を付けて観察すると、葉っぱが白っぽく見えたり蜘蛛の巣みたいな白い糸が見えたら、まずハダニです。こいつも植物の汁を吸い、草木を弱らせます。毎日こまめにシリンジ(葉水ともいう、霧吹きですね)していればいいのですが、隠れた場所にも居ます。見つけたら、水分に弱いので、水道で葉をジャージャー洗うのが一番です。

それから、一年中出没するナメクジ。案外悪さをします。大根、キャベツもかじられました。野菜も食べるし若葉・花蕾も食害します。這ったあとが光るので気が付くのですが見つけるのは一苦労。粒剤をぱらっと撒くのがよろしい。外だと踏みつぶすのですが、ちょっと気持ち悪いでしょ。塩をまくと植物に悪いのでNG.

これから、本題の害虫話なのですが、その前に薬剤のことにふれます。というのも、ホームセンターで普通に売られている殺虫剤・殺菌剤も、農協でハンコを押して買う農薬(劇薬など)も、基本的には農薬取締法の対象になっているということです。生産農家は当然ながら、使用を認められた用法や用途(対象になる植物)以外の使い方をすると、一般の人でも最悪3年以下の懲役または100万円の罰金とかになるようです。20年位前に制定された法律ですが、わたしらこんなことは知りませんわね。詳細は法律を読んでください、知らなかったでは免責されないです。   が、実際の話はどうなんでしょうかね。今ざっと数えてみても十種類以上の殺虫剤を使用しています。もちろん食べるものとそうでないものに分けて使用しますが、いちいち対象植物の使用量や回数、制限なんかチェックできませんよ。うちみたいな、狭小ガーデンで、沢山の果樹・野菜・草木が混在してるところで、薬剤撒くのに「この線から入っちゃいけません」なんて無理でしょ。最後は自己責任で、とするしかありません。ワタシは、自分の口に入れることが目的ではありませんが、余分があれば近所におすそ分けします。でも、農薬や殺虫剤を使わなかったら果樹も野菜も作れません。 はー、困ったもんだ

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