植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

年取ってからは家庭菜園も命がけ(笑)

2023年05月28日 | 植物
昨日は、ジャガイモをすべて掘り上げました。先日試しに掘って食べたらさすが新じゃが、無農薬の有機農法ですから甘くて柔らかな味でありました。数日後には長期間の雨降り予報→梅雨入りが出ていましたので、収穫期として最高のタイミングであったのです。作業前↓

芋ほりで大切なことは、①鍬でなく手で手探りしながら掘る=芋を傷つけない
②大小を問わず全部残らず拾い上げる=深い場所に残ったら勿体ない、小さな芋も放置捨て置けばそのうち所かまわず芽を出す ③掘り進めながら土中の害虫をチェックし駆除する といったことです。
収穫後↓


土の中で植物や野菜に致命的な害を及ぼすのは「コガネムシ」と「ヨトウムシ」、こいつらがいると茎や葉、根っこや芋すべてを食害します。少なくとも産卵後孵化して活動し始める秋には、無農薬栽培と言えどダイアジノンなどの殺虫剤を撒きます。畑が空いている期間は養生期であり、薬が雨に溶け地中に深く沈んで無害化させる時間でもあります。幸いにして20平米ほどのジャガイモ畑で、黒くなって死にかけたコガネムシを1匹見かけただけでありました。一方豊かで環境がいい畑である証拠のミミズは沢山みつかりました。

で、掘り上げた芋は半日陰干しをしてから段ボールに詰めて保存します。日光は間接的にでもジャガイモを日焼けさせ食味も落ちます。真っ暗な状態にして涼しいところに保管するのが良いのです。

これだけのジャガイモは夫婦二人だけの食生活では到底使いきれません。もとより親戚とご近所さんなどに差し上げるために栽培しているのです。家内には散歩で仲良くなる「犬友」さんが大勢いるので、「ウチで採れた新じゃがよ」と数個を差し上げるのに持って来いなのです。

さて、そこでワタシにとっては広大なスペースが出来ました。この畑の空間を秋までほったらかしには出来ません。しかしながら、今は中途半端で夏野菜の植え付け時期はとうに過ぎております。ワタシの菜園方針はよく言えば「臨機応変・ひらめき農法」であります。普通には出たとこ勝負の無計画と言いますが(笑)

そうだスイカを植えよう!、ここしばらく(2,3年)は自分の畑では大玉スイカを作っていません。何シーズンか「連作障害」や冷夏・梅雨による成長・着果不良などで諦めていたのです。スイカはだいたい4月に植え付けします。キャロルキングの歌ではないですが「イッツ・トゥー・レイト」と言うべきなのです 。そろそろつるが伸びて黄色い花が付き始めているのですから。
しかし、畑を休める、秋までなにも植えないより、ごく一部の場所を使ってつる性の野菜を育てるのは理にかなっているのです。今ならまだホームセンターでは苗が残っているに違いない、と思って芋ほりで泥だらけのまま行ってきました。

ワタシの読み通り、まだ残っておりました。しかも接ぎ木苗352円が半額処分品!。定番縞王と黒皮すいかを合わせて3本、ついでにうどん粉病で弱ったキュウリの保険としてキュウリ苗1本を買ってきました。芋を掘り上げたばかりの畑に急ごしらえの土作りをいたしました。牛糞たい肥と有機化成肥料・苦土石灰に使い残していた自家製ぼかし肥料を少々、しっかり耕して混ぜ込んだ土を30㎝ほどの高さに盛り上げます。

スイカ栽培の要諦は、温度を高く保つことと根っこを乾いた状態にしておくことに尽きます。乾燥した砂漠のような高温の環境に育ったスイカなので過湿が大敵なのです。土畝を高くして雨水が溜まって根が冠水しないことが重要なので、黒いビニールを2重にしてマルチングします。専業農家さんはこれに透明のビニールを被せる「トンネル栽培」をするようですが、すると自然受粉しないので人工で受粉させるという手間もかかります。そこをどうするか、推移をみながら考えていこうと思います。まぁ、ダメ元なのです、今までもそう簡単に大玉スイカの収穫までたどり着かないことは多々ありましたから。

こちらはキュウリです

というわけで、早朝5時過ぎから午後2時頃までかかりっきり、よせばいいのに夕方4時前から今度はバラ園の草むしりを1時間ほどやって帰宅したのです。一日中ほとんど外で過ごし、立ったり座ったり四つん這いになったりして好天の元、土にまみれて作業をしたのです。


ここからは蛇足であります
早い夕食後、神社のお祭りお神輿の「評議員」の全体会議がある、と聞いて近所の集会所に出向いたら誰もいません、よくよくlineの通知を調べてみたら会場は神社の参集殿!、とすれば下っ端のワタシは出席不要でありました。すごすごと帰路について自宅前で突然体調不良に襲われました。周りがうす暗くなり意識がぼんやりしなんとも言えない不愉快な胸騒ぎのような感覚でした。
部屋に入るなり、家内はワタシの異変に気付いたようなのですが、自分ではやりとりをはっきり覚えておりません。

彼女がただならぬ状態だと感じたのは、部屋に入ったワタシの顔色が悪く、受け答えになっていないこと、最近おきたばかりの交通事故のことなどを覚えていないなど「認知症」の老人のような姿であったそうなのです。
冷たいアイスクリームと飲み物を家内はすぐさま出してきて、布団を敷きました。夜の8時でしたが布団に入るよう促されました。

原因は暑い乾燥した陽気の中で、丸一日ろくに水分補給せずに野良仕事したせいで脱水症状・軽い熱中症であったかもしれません。昼に食べた食事が塩分過多で血圧が上がったか、糖質・炭水化物を抑えた軽い食事ばっかりで「低血糖」に陥った可能性もあります。ここ2週間多事多忙で過労であったせいでもありましょう。

布団に入っても頻繁に寝返りして足をばたつかせていたようで、夜11時過ぎに家内が声をかけてきました。何か食べて水分補給するよう起こされたのです。いずれにせよ、この夕方短時間ながら意識混濁・障害が生じて記憶が定かでない、気分が悪い状態に陥っていたのです。そろそろ無理は禁物の歳になったのだなぁ、と実感したのでありました。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする