植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ロシアの男子の平均寿命は67歳 さてあの方もその年齢になりました

2020年01月17日 | 時事
ロシアのメドベージェフ首相が内閣総辞職に踏み切りました。
プーチン大統領が打ち出した大統領の権限強化に反発し、辞職したというのですが、これを額面通りに受け止める方は少ないでしょう。もともとプーチンの傀儡で、プーチンが二期8年務めた後、自分は首相となり自分の子分で毒にも薬にもならない人物(メドベージェフ)を一期4年だけやらして、2018年にまんまと大統領に返り咲いたのでした。その間ちゃっかりと任期を6年に延長しておりました。これで、合法的に2030年まで大統領を続けるおつもりなのでしょう。もし、メドベージェフ首相が、本気でプーチンに異を唱えたら、安全保障会議副議長(プーチンのNo2)に収まるはずもありません。

 さすが、秘密警察KGB出身だけあって、謀略奸計にたけておりますな。2000年から約20年間大国ロシアの実質独裁者(あるいはプーチン大帝)として統治しています。北カフカスの独立派を武力で殲滅し、ウクライナからクリミアをロシアに編入した以外は、目立った領土的・軍事的な野望を見せておりません。盟友中国はもとより、いわゆる西側諸国との関係も良好に見えます。対外交渉や敵対行為を抑制し、国内統治に特化した巧妙な政治手法とも言えます。

 一方で、国内的には、露骨で特有の言論弾圧や政敵排除を継続しております。政権に批判的な識者やジャーナリストはいまだにドンドン消されています。海外に亡命した人ですら例外ではありません。もはや、その座を脅かすような政敵と言われるような人は、存在しません。大統領選挙は、やらせのようなもので弱小野党の党首とかの小物、とても選挙といえません。有力で清廉で国民の支持を集まるような候補者は存在しません。いたら、立候補させないか消されているかでしょうね。

 プーチン政権では、国情が安定し、戦争行為も少なく、溢れんばかりの天然ガスなどの石油資源で国民の経済や福祉も支えられています。国民に生活の不安が無いことが彼の長期政権を支えるのでしょうね。

 歴史をさかのぼると、帝政ロシアの頃には二人の大帝が、30年近く治世を行っています。また、最長はスターリンで、31年間最高指導者の座にいたそうです。というより、近代ではソ連・ロシアに至る期間では、ほとんどの指導者は割合短期間で降りている、スターリンとフルシチョフ、そしてプーチンさんの3人が抜きんでているのです。はたして、プーチンは、この31年のレコードを破る長期政権になるのでしょうか。

もう一つ気になる指標は、ロシアの男性の平均寿命でありますな。1990年代には、それが平均57歳という恐ろしく早死するという統計が残っていますが、大体は63~64歳というところで推移しています。理由は、体が大きい大食漢で大酒のみが多いということらしいですね。きちんとした健康意識が無く、ウオッカを一年中飲んで命を縮めていたのでしょう。
 しかし、健康管理がしっかりなされ、最高の医療を受けられる最高指導者は、さすがに70過ぎから90歳近くまで長生きしています。となると御年67歳、小兵ながら肉体自慢のプーチンさんは、ワタシの勘では天寿をまっとうすれば、90歳ちかくまで頑張りそうです。政権も、彼の権力と策謀があれば、あと15年位は余裕でしょう。

 恐らく絶大な権力と、途方もない資産を有しているであろうプーチン大統領は、もはや自分の寿命以外はどうにでもなるでしょう。わが身が暗殺されたり、失脚後帝政ロシア崩壊の王族のように一族皆殺しの憂き目にあいたくなかったら、せいぜい歴史に名を残すような善政を行い、世界平和に尽力して欲しいものです。勿論北方領土を日本に返還することぐらい、朝飯前だと思います。ここは、日本政府関係者が不老不死の妙薬を開発し、引き換えに返還してもらうほかなさそうですね。
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