松実ブログ

松実の教員が書き込んでいます。面白い先生がたくさんいますよ☆

ひつじ雲と秋の空

2013年09月12日 23時32分12秒 | Weblog
みなさん、こんばんは。

最近、『青』ということばを辞書で引いたら、『秋の空の色』という意味に出会って感心し、以前にも増して空を見上げる毎日です。
みなさんは、最近は空を見上げていますか??いつの間にか天高く、雲がたなびく秋の空になりました。

さて。

昨日の話になりますが、東日本大震災から2年半が経ちました。

2011年3月11日を機に、様々なことが変化し、人々の意識も変えざるを得なくなりました。


しかし、それでも2年半という月日が流れると、『テレビの向こう側の出来事』『新聞記事の中のニュース』という感覚に陥りそうです。

おそらくそれは、自分が直接的な被害に遭わなかったからなのでしょう。
しかし、直接的な被害に遭われた方で、未だに困難を抱えておられる方は、想像以上にいるのでしょう。


ところで私は大学時代、インド洋スマトラ島沖地震で津波に遭った地域に、復興支援活動の一環として住宅建設活動に行きました。

1度目にインドに足を運んだときは、津波発生から3ヵ月の時でした。
漁村を襲う津波、そして逃げまどう人々が幾度も映し出されていたのですね。
何もかもが流された漁村の跡地で、強い日照りの中、住宅の土台となる土木作業をしました。
言葉は通じないけれど、涙を流しながら身振り手振りで必死に何かを訴えてくる現地の人がいました。


2度目に行ったのは、津波発生から1年と3ヵ月の時でした。
日本では既に、身の周りの出来事や報道に押し流されたインドの震災と津波でした。
前の年、住宅の土台作りに協力した家が完成しており、笑って暮らすインドの人たちの姿が見られました。
まだ家が足りないという話を受け、やはりここでも泥まみれになって作業したことを覚えています。


現地に行って初めて、日本でテレビ報道されていた『TSUNAMI』がどれほどの爪痕を残したのかが分かりました。
現地に行って初めて、『TSUNAMI』が過ぎ去ったあとの憔悴しきった人々の表情と、その後の笑顔の価値が分かりました。


実際に足を運ばないと、気付けないことがある。
自分の目で見て、肌で感じることの大切さがある。

そんな経験もあり、東日本大震災から2年半経った今ですが、明日の夜から東北へ行ってきます。

『岩手県陸前高田市』という場所で行われる、『つないでフェスティバル』というお祭りのお手伝いです。


風化させない。風化させてはいけない。
いろいろなことを感じ、吸収しながら、少しでも復興のためのお手伝いをしてこられたらと思っています。

現地で感じたことを、埼玉で『つないで』いけたらと考えているのです。
来週、学園で行われる防災学習の日に、陸前高田の『今』の話をできたら良いなぁ。


ではでは、また明日☆


(最近、ふとした時の空気の匂いにも、小さい秋を発見中の)マリオより。

卒業生

2013年09月11日 21時35分09秒 | Weblog

最近卒業生が、学園に遊びにきます。


「こなくていいよ!!」

と言いながら、懐かしい顔についニヤっとしてしまう自分。


安堵するのか会った瞬間に泣く生徒や、
「先生に元気をもらいに来ました」と言ってくれる生徒もいます。


近況報告に留まらず、進路や恋愛の相談まで・・・・。


在籍していたあの当時と変わらず、
巣立ったあとも、母校の松実を訪れ、自分を頼ってくれる。


本当にありがたいことです。


ただ、全力投球すべきは今目の前の生徒。


その生徒たちが卒業してまた母校を頼ってくれるように、
明日からも本気で向き合います。

彼ら・彼女らと10年後笑って話せるように・・・。


短いですが、今日はここまで。


最後に、U先生ご出産おめでとうございます。
妊娠から出産までを近くで見てきたので、
自分のことのように嬉しいです。

可愛い女の赤ちゃん。
もう少し大きくなったら、私の娘と遊んでやってくださいね(笑)

 

 S

 

 

 


 


必要な壁

2013年09月10日 21時24分29秒 | Weblog
中等部は今週の金曜日に秋の自然体験学習がまっています。

いつからか秋の自然体験でのバスレクは実行委員や全クラス、学年の映像企画になっています。それぞれが思い思いの企画を話し合い、準備し、実行する楽しい時間…のはずですがどんなことでも一つのことを複数の人で行うのは大変な面もあります。

毎年、クラスの意見や気持ち、行動がまとまらず悩み込んでしまう人が現れます。
誰にでも得意なことと苦手なことが存在します。

苦手なことや困難なことに出会ったときに、「なぜできないか」を説明するのでなく、「自分には今何ができるか」を考えられるかどうかが重要だと改めて感じます。

今目の前にある壁は、楽しむために、成長するために、自分のために必要な壁かもしれない。

その壁は回避することも、見ないふりをすることもできます。

でも、避けずに目を向けてみよう。
周りには必ず助けて、支えてくれる人がいます。

みち



P.S.U先生、お子さんの誕生本当におめでとうございます。
お身体は今後とも大切に!

怒鳴っても人は変わらない

2013年09月09日 14時55分39秒 | Weblog

今回は、自戒を込めて、番外編で次の事例をご紹介します。ちょっと長いですが、お付き合いをお願いします。

誰かがミスをすると私たちは腹が立ち、怒鳴ることがあります。怒る理由はミスをした人の行動を変えたいためです。しかし、いくら怒っても相手の行動は変わらないどころか、反抗的になることさえあります。それでは、「世界の自動車販売台数の1位と2位を争うGMとトヨタが、それぞれ同じ労働者を雇ったらどのような違いが出るのか」という壮大な実験を見ていきましょう。

米・カリフォルニア州フリーモントにあったGMの工場は最悪の状態でした。働いている時間より抗議活動をしている時間の方が長く、ストライキは日常茶飯事で、毎日が混乱の連続でした。当時の自動車業界では、フリーモントの労働者は全米で最悪だと呼ばれていたのです。勤務時間内のセックス、ドラッグ、アルコールなど何でもありでした。無断欠勤は常習化しており、労働者が十分に出勤していないため、製造ラインが動かせないことも多くありました。管理者が、工場近くのバーに入り浸っている労働者たちを引きずり出して働かせたこともあったそうです。

会社が労働者に罰を与えれば、すぐに過激な仕返しがありました。製造中の車にわざとキズを付けたり、部品を故意に取り付けなかったりしました。それは会社と労働者の戦争でした。1982年、ついにGMはフリーモントの工場を閉鎖しました。しかし、その翌年、トヨタがアメリカで最初の自動車工場を建設するにあたり、フリーモントの工場を再稼働することになったのです。その時、工場で再雇用されたのはGM時代に最悪と呼ばれたあの労働者たちでした。

工場再開に当たり、トヨタは、フリーモントの労働者を日本に送り、彼らにとっては「全く新しい働き方」を見せることにしました。トヨタでは、現場の労働者と管理者は同じチームだと見なされていました。労働者がミスでラインを止めても、管理者が怒鳴ることはありません。それどころか、どうやって労働者を手助けできるか、現場に足を運んで聞きに来ていたのです。フリーモントの労働者にとって、これは信じられない光景でした。彼らはみんなが協力し合うトヨタの働き方を見て、心の底から感動したようでした。涙を見せる者さえいました。

3カ月後、彼らはアメリカに戻り、工場を再稼働しました。すべてが変わりました。抗議活動や無断欠勤はすっかりなくなり、労働者たちは仕事に来るのが楽しみだとさえ言うようになったのです。しかも、過去に全米最悪と呼ばれたフリーモントの工場は、全米トップの工場に生まれ変わったのです。作った車は満点に近い品質評価を受け、製造コストも急減しました。問題は従業員にあったのではなく、仕組みにあったことが証明されたのです。

仕組みがうまく動かない時、その仕組みの中の人間に対して怒っても意味がありません。機械が動かない時に部品に対して怒るようなものだからです。しかし、それは部品自体が悪いわけではなく、部品の使い方を間違えているだけなのです。

誰かがミスをすると私たちは怒ってしまいがちです。これはGMの工場で、現場の労働者がミスをすると上長が怒鳴っていたのと同じことです。その上長になぜ怒鳴ったのかと聞けば、「誰でも怒られたくないので、怒られれば次から注意するようになるから」と答えたでしょう。しかし、労働者はミスをしたかったわけではないし、ひどい車を作るのが楽しかったわけでもありませんから、この対応は効果的ではありません。彼らは性根の腐った人間だったわけではなく、普通の人間なのです。仕事がなかなかできないとき、そのことで怒鳴られても仕事をする気になるわけではありません。重要なのは、「人をどう変えるかではなく、仕組みをどう変えるか」ということなのです。

以前のGMの工場では、労働者は頻繁にミスを起こしていました。エンジンが逆方向に入った車、ハンドルやブレーキがない車すら見つかっていました。当時の管理者は怒鳴ってばかりで労働者を助けることはなかったそうです。労働者は何かの異常に気づいてもどうしたら良いか分からなかったので、問題を放置していました。しかし、トヨタの工場では問題を放置しませんでした。組み立てラインの上には赤いコードがあり、何か問題があればそのコードを引いてラインを止めることができました。コードを引くとランプが点灯し、すぐに管理者が駆けつけて問題を解決することになっていました。そして、小さな改善の積み重ねが大きな成果を生み出していったのです。

あなたが誰かに対して腹が立った時、彼らの行動を変えたいと思うでしょう。しかし、あなたは他人の頭の中までコントロールすることはできません。怒鳴っても彼らの行動は変わりません。反抗的になるだけです。他人の行動は変えられません。しかし、それ以外なら何でも変えられます。そして多くの場合、人を変えなくても変化は起こせるのです。


切所

2013年09月06日 20時11分03秒 | Weblog

みなさん、こんばんは。
今週も金曜日までたくさんのことがあり、なんだか長く長く感じられましたが
みなさんはいかがだったでしょうか?

荒天の続いた日から一転、今日は涼やかな風に吹かれて気持ちのいい1日でした。
しかし、そんなゆとりを持てていたかどうか・・・

高等部ではいよいよ月曜日から前期試験が始まります。3年生は進路への取り組みと
重なり、非常に困難な時期ですね。
試験も始まってしまえばある程度負担も軽減されますが、試験前というのは
なんと気の重いことか・・・

私はよく「今が切所だ!」と言います。

切所(せっしょ)・・・山道などの、通行困難な所。難所。

何故使うようになったかはもはや定かではありませんが、好んで使うように
なっていました。専ら励ましの言葉として、乗り越えてもらいたい時に出て来る言葉です。

まさに、学年問わず、「今が切所!!」

今のプレッシャーにしっかりと向き合い、乗り切ることでまた一つ大きくなります。この限られた数日ではありますが、きっと乗り越えられるでしょう。
みなさんの表情や空気感から、そう感じ取ることができました!

中等部のみなさんにも、時期や内容が違えどきっとそれぞれの切所があるはず!
自分のペースをしっかりと守りながら、乗り越えていってくださいね!

その際には必ず先生方はみなさんの力になります。どんどん頼って下さいね♪

taks


防災週間

2013年09月05日 23時30分05秒 | Weblog

みなさん、こんばんは。

 

 

ここ数日、豪雨や雷、竜巻と、不安定な天候による災害について頻繁に報道されていますね。

学園周辺でも停電が発生していたようで、お家で電気が使えずに大変だった生徒もいたようです。

幸いにもケガをしたというお話は聞かなかったのでホッとしましたが、改めて自然の怖さを感じました。

また、普段便利なものに囲まれて、安全に、快適に生活できている状況は、

決して常にあるものではないということも忘れてはいけないなと思いました。

 

 

さて、みなさんは今週が防災週間だということをご存知ですか?

ちょうど90年前の9月1日、大地震が発生し、関東地方を中心に広い範囲に大きな被害を与えました。

被災者の数は実に190万人、死者、行方不明者も10万人を超えたとされています。

この未曾有の大災害にちなんで、9月1日は防災の日と定められ、防災の日を含んだ1週間を防災週間とすることとなったのです。

 

みなさん、忙しい毎日に追われ、防災、減災のための備えを忘れがちになってはいませんか?

もちろん、いつでも忘れず防災、減災対策はバッチリだ、という人もいることでしょう。

 

私自身はこの時期になると、あれがない、これがないと買いに行ったり、地域の避難場所を確認したり、バタバタと準備はするのですが、

やっぱり少し時間が経つと意識が薄れてしまっているなぁと、反省しきり。

忘れっぽい私ですが、災害時には忘れっぽいでは済まないですもんね。


言い訳するわけではないですが、人間は忘れる生き物だ、なんて言葉がありますよね。

だからこそ防災の日や防災週間が必要なんだろうなぁ。

本当はそんなものがなくても、私たち一人一人が意識して行動できるようになるといいんですけどね。

でもやっぱり人間ですから、日々、勉強が、仕事が、ゲームが、友達が、彼氏、彼女が、なんて考えていると、

少しずつ頭の隅に追いやられていってしまって...難しいですね。

だからこそ、この防災週間を機に、防災、減災について意識しなおしてみましょう。

 

 

まだ不安定な天候は続きそうです。

くれぐれも気をつけてくださいね。

 

高等部のみなさんは、明日が前期試験前、最後の登校日ですね。

もう一踏ん張り、頑張ろう。

明日も学園で待っています。

それでは。

 

 

こーへい

 

 

 

 


 

 

 

 


食べ物の話

2013年09月04日 23時47分14秒 | Weblog

最近の楽しみは、午前授業が終わった後のお昼の時間です。

教室でお弁当を広げ、その日にあったことや最近気になっていることなどをみんなで語り合うのです。

あるとき、クラスのO君に「出し巻き卵の作り方を教えてください」と言われたので、

巻き方も身振りを交えて伝えました。「作ったら食べさせてね!」と笑顔で話しながら、その日のお昼は終わりました。

次の日のお昼、なんとその子が「先生、作ってみました。味に自信ないんだけど、食べたくなったから」と照れくさそうに言い、一生懸命作った出し巻き卵を差し出してくれたのです。

「わぁーありがとう!」と、お礼を言いつつ内心は嬉しさから涙が出そうでした。

Oくん、おいしかったよ!ありがとう♪

意外としているようで、していない食べ物の話。

もっともっとしていきたいと思いました。

毎日ごはんが食べられる幸せを、一人でも多くの人と共有していきたいです。

 

すづ


「ありがとう」の連鎖

2013年09月03日 17時14分47秒 | Weblog

先日、ある美術館に行ってきました。

たくさんの人で混み合っていたので、入場するために長い列に並びました。

並び始めて10分くらい経った時に、前に並んでいる女性が突然振り向きました。

そして入場券を1枚私にくれたのです!「よかったら、これどうぞ」と。

驚きと嬉しさでいっぱいの気持ちになりました。気がついたら3回くらいお礼を言っていました。

 

なにかあったら「ごめんなさい」より「ありがとう」。これは大学時代の友人に影響を受けた言葉です。

当時、友人を見習おうとしていた私も、意識しなくてもできるようになったんだなぁ…。自分の小さな成長にちょっと嬉しくなりました。(まだまだ成長しなければならないところはあるけれど…)

忙しかったり、気持ちに余裕がないと、つい忘れがちな「ありがとう」。

クラスでも松実全体でも、「ありがとう」がもっと増えたらいいな。

 

 

のりこ


今、夢を持てるか

2013年09月02日 18時56分28秒 | Weblog

みなさん、こんばんは。

夏休みが終わり、学校が再開しましたね。

夏休み明け、みなさんの元気そうな姿が見られて何よりです!

さて、今日のブログでは私の尊敬する人物の一人について紹介したいと思います。

それは、マーティン・ルーサー・キング牧師(1929年~1968年)です。

 

少し難しいかもしれませんが、歴史のお話です。

1950年代~60年代のアメリカ合衆国では、アフリカ系アメリカ人(黒人)に対する人種差別が行われていました。

黒人であったキング牧師ももちろんその差別に悩み、苦しんだことと思います。

そして、1963年8月28日、キング牧師らは人種差別撤廃を求めて「ワシントン大行進」と呼ばれる大規模なデモを行いました。

その日、キング牧師は、「I have a dream(私には夢がある)」で知られる有名な演説を行い、人種差別を訴えました。

「…私には夢がある。将来いつの日か、幼い黒人の少年少女たちが、幼い白人の少年少女たちと兄弟姉妹として

手に手を取ることができるようになるという夢です。…」

白人からの差別や迫害におびえていた黒人たちは、この演説を聞き、どんなに勇気づけられたことでしょう。

 

先週の8月28日で、キング牧師のこの有名なスピーチから50年が経ちました。

ニュースで以下のように報道されていました。

「この日、オバマ米大統領はワシントンのリンカーン記念堂で演説を行い、牧師の業績をたたえました。

オバマ大統領は『キング牧師の言葉は時代を超え、現代において比類するもののない力と先見性を備えている。

キング牧師は多くの人々の声にならない希望に大いなる力を与えた』と述べた。

オバマ大統領は『人々が行進を続けたからアメリカは変わった。市議会も州議会も連邦議会も、そしてついには

ホワイトハウスも変わった』と語った。」

 

難しくなってしまいました。

簡単に言うと、キング牧師は、「人はみな、生まれながらに平等である」と信じ続け、

「これは絶対に越えられない壁だ。」、「どうせ無理だ。」と思うような状況の中で、

夢・希望を持って行動を起こしたのです。

その小さな動きが、周りの人に少しずつ勇気を与え、ついには、オバマ大統領が言うように、

アメリカが変わったといわれるまでになりました。

 

私は、キング牧師と実際に会ったことはありませんが、とても感銘を受けました。

言葉で言うのは簡単ですが、「今、この時に、希望や夢を持てるか」ということは、自分の人生にとって

とっても大切なことだと思います。

先のことはだれにも分かりません。キング牧師も、自分の行動が良い結果につながると分かっていたから

行動を始めた訳ではありません。

 

あなたは、自分の・日本の・世界のこれからに夢や希望を抱いていますか。

今、どのような状況でも、夢や希望は持てるのです。

 

私はキング牧師からそのことを教わりました。

 

今日はつい長くなってしまいました。

 

みなさん、私はみなさんの夢や希望を心から応援したいです!

私も、夢や希望を持ち続けます。

一緒に、一歩を踏み出していきましょう。

 

GUNJI