最近、『青』ということばを辞書で引いたら、『秋の空の色』という意味に出会って感心し、以前にも増して空を見上げる毎日です。
みなさんは、最近は空を見上げていますか??いつの間にか天高く、雲がたなびく秋の空になりました。
さて。
昨日の話になりますが、東日本大震災から2年半が経ちました。
2011年3月11日を機に、様々なことが変化し、人々の意識も変えざるを得なくなりました。
しかし、それでも2年半という月日が流れると、『テレビの向こう側の出来事』『新聞記事の中のニュース』という感覚に陥りそうです。
おそらくそれは、自分が直接的な被害に遭わなかったからなのでしょう。
しかし、直接的な被害に遭われた方で、未だに困難を抱えておられる方は、想像以上にいるのでしょう。
ところで私は大学時代、インド洋スマトラ島沖地震で津波に遭った地域に、復興支援活動の一環として住宅建設活動に行きました。
1度目にインドに足を運んだときは、津波発生から3ヵ月の時でした。
漁村を襲う津波、そして逃げまどう人々が幾度も映し出されていたのですね。
何もかもが流された漁村の跡地で、強い日照りの中、住宅の土台となる土木作業をしました。
言葉は通じないけれど、涙を流しながら身振り手振りで必死に何かを訴えてくる現地の人がいました。
2度目に行ったのは、津波発生から1年と3ヵ月の時でした。
日本では既に、身の周りの出来事や報道に押し流されたインドの震災と津波でした。
前の年、住宅の土台作りに協力した家が完成しており、笑って暮らすインドの人たちの姿が見られました。
まだ家が足りないという話を受け、やはりここでも泥まみれになって作業したことを覚えています。
現地に行って初めて、日本でテレビ報道されていた『TSUNAMI』がどれほどの爪痕を残したのかが分かりました。
現地に行って初めて、『TSUNAMI』が過ぎ去ったあとの憔悴しきった人々の表情と、その後の笑顔の価値が分かりました。
実際に足を運ばないと、気付けないことがある。
自分の目で見て、肌で感じることの大切さがある。
そんな経験もあり、東日本大震災から2年半経った今ですが、明日の夜から東北へ行ってきます。
『岩手県陸前高田市』という場所で行われる、『つないでフェスティバル』というお祭りのお手伝いです。
風化させない。風化させてはいけない。
いろいろなことを感じ、吸収しながら、少しでも復興のためのお手伝いをしてこられたらと思っています。
現地で感じたことを、埼玉で『つないで』いけたらと考えているのです。
来週、学園で行われる防災学習の日に、陸前高田の『今』の話をできたら良いなぁ。
ではでは、また明日☆
(最近、ふとした時の空気の匂いにも、小さい秋を発見中の)マリオより。