松実ブログ

松実の教員が書き込んでいます。面白い先生がたくさんいますよ☆

景色

2007年10月19日 22時23分18秒 | Weblog

 


僕が学生時代を過ごした場所はとても田舎かでのどかな場所でした。

左には山、右には海といった感じで本当に自然に囲まれたところ。

穏やかな時間の流れの中での生活。

小さな頃から、野山や、川、海などと関わる生活を送ってきたけれども、それ以上でしたよ。

そして元々、自然が好きだったから住み心地は抜群でした。

 

 

学生時代はとても楽しい日々だったけれども、それだけでなく上手くいかないことや辛いことの連続でした。

そんなときどうするか。

友達に悩みを相談したり、遊んだり、歌ったり、本を読んだり、食事をしたり。

様々な気分転換の方法があると思います。

そしてしっかりと気持ちを切り替えて前向きに考えていく。

 

 

僕の場合は、自然を感じることができる場所で、一人で過ごす時間を大切にしていました。

近くの海岸や漁港で海を眺めながらぼーっとしたり、山の高台から集落を一望していたり。

ゆっくりと流れる時間の中で、自分を落ち着かせ、少しずつ気持ちを切り替える。

 

太陽の暖かさ、

時折吹き抜ける風の心地良さ、

その風によって揺れ動く木々達の音、

山々の間から聞こえてくる動物達の声、

時間をかけながらだんだんと姿形や色を変えていく空と海の景色、

海鳥や漁船で賑わう港、

海岸では繰り返し弾ける波の音

 

これら一つ一つが当たり前のことであり、意識しなければ気づかないようなことかも知れない。

僕はそれらに気づき、感じることが非常に大切なことのように思えます。

それらを見つめているうちに、段々と元気な自分を取り戻していくことができました。

そのような環境だけでなく、身近な自然でも意識しなければ気づかないようなことが沢山あります。

植物だけでなく、小さな動物達もお互いに影響しながら一生懸命に生きていますよ。

 

 

 

みんなの気分転換の方法はなんだろう。

自分だけの気分転換方がある人は教えてくださいね。

まだまだ見つからない人はたまには自然の姿をゆっくりと眺めてみてください。

気分転換といかないまでにも、心を落ち着けるきっかけになると思いますよ。

 

 

たき


想像してみて

2007年10月18日 23時46分25秒 | Weblog

まるで写真のようなたくさんの絵。
細かいところまで、鮮やかな色づかいで描かれている。

深夜の喫茶店でコーヒーを飲む3人の男女。
食事をしながら、肩を寄せ合って話している人々。
ひとり部屋にたたずむ女性。

この人は何歳くらいで、どうしてここにいるのだろう。
彼女はどうして、今日この洋服を選んで着てきたの?
彼はどうして、こんな所に座り込んでしまったの?
何を考えて、こういう表情をしているのだろう。

先週の国語の時間、みんなでそんなことを想像しながら、
この絵は本当はどんな場面だったのかを文章にしてみました。


初老の男性の男性が、夕日を長めながら庭先を耕している絵。

その絵を見て、ひとりの女の子はこんな場面を想像してくれました。
彼は小さなカフェをやっている。店を閉めた後、庭先の花壇をたがやしていた。
一日の疲れをとるように夕日を眺めながら、こんなことを考えている。
「明日はこの花壇に植える花の種を買いに行かなきゃ…」

また別の女の子はこんな場面だと想像してくれました。
一日を終えて、芝生を整えに庭に出た。
明日は大切な娘の結婚式。
うれしいけれど寂しい、複雑な気持ちだ。
目の先には夕日が沈んでいく…


ウェイトレスや客が行きかう、にぎやかなレストランで食事をとる男女。
一見 昼食をとる普通の二人連れだけれども、
男性は高級そうなスーツを身につけ、笑顔とも何かをたくらんでいるとも取れる表情をしている。
一方で女性は黒い毛皮を着て、こちらに背を向けて座っている。

その絵を見てある男の子はこんなエピソードを作ってくれた。
彼は探偵で、女性は依頼人。
ある事件の調査の依頼のため、わざとにぎやかなレストラン食事をしている。
その事件とは…


ほかにもたくさん、たくさん。みんないろんな場面を思い描いていました。

白いボートに乗るふたりは、この日は大切なデート。
道端に座りこうむ男性は、大切な家族をなくしてしまった人。


たった一枚の絵から広がる世界。
みんなの想像力には本当にびっくりさせられました。
うれしいこと、かなしいこと、切ない気持ち…絵の中の人たちを見てそのような想像ができるのは、
心が豊かな証拠だな、と感じました。

その心の豊かさを大切にしてください。
もっともっといろんな音楽、絵画、本、映画、そしてなによりも本物の風景、
たくさんのものに触れて、心の世界を広げてください。
明るく、そして深く、鮮やかな光景が広がるように。



    あや

季節はずれのクワガタ君

2007年10月17日 17時25分27秒 | Weblog

8月に梨畑で捕獲したクワガタが7匹。

ペットショップに持って行ったら、売れるのかな

っと思いながら、家に持って帰ってきた。

1ヶ月後、なっ、なっ、なっ、なんと

3匹も動かなくなっているのを見てしまった

仕方がないので、新たな虫かごを用意して、

きれいな部屋を作ると、今度は、残りのクワガタ君たちが、

生き生きと過ごしているではありませんか。

そこに、先週また新たなお友達が増えました。

実は、実家のトイレの前の廊下で母が発見

ちょっと弱っているように見えたらしくて、

虫かごの中には入れられなかったそうです。

それを聞いた私は、ショックで辺りを捜しましたが、

姿は見えずに、一週間過ぎてしまいました。

そして一週間後のことです。

玄関先で探してもらえるのを今か今かと

待っていたかのように姿を現したのです。

ちょっと季節はずれのクワガタ君が仲間入りしたら、

他のクワガタ君たちも元気いっぱいです。

ただし、えさが一週間に一度だけしかあげられないのが

たまに傷だけども、一生懸命生きてくれています。

来年の夏まで頑張ってくれるように

私も気合い入れてお世話するぞ

来年は、大きく育てて、

ペットショップへ持って行こうかな

なんてね

 

ちょん

 

 

 


仲間

2007年10月16日 23時08分55秒 | Weblog
 金曜日からまだ数日しかたってないのにまたまた登場です。今日は外は雨で寒かったけど、人の温かさを実感できた日でした。

 自分はこの学園に来てまだ1ヵ月ほどしかたっていない。自分のなかでは一生懸命やってきたつもりでいたけど、他の先生はそれ以上に頑張っている。自分もまだまだ頑張らなくちゃな。

 S先生は親友について書かれていましたが、みなさん、自分と同じ目標をもつ仲間、ライバル、先輩、上司をこれから絶対にみつけてください。自分が悩んだとき、失敗したときに、自分と同じ気持ちをもった人なら絶対に手を差し伸べてくれます。今日、自分はそんことを実感できました。とても心が洗われた日でした。

 がんばっている人の下には自ずから人が集まる。自分の目標や、やりたい事をみつけ、とにかく一生懸命がんばれ!きっと素敵な仲間ができるはずだ。おれも、もっともっと頑張ります!

けんた

心を開き、自らを語る

2007年10月15日 21時10分33秒 | Weblog
皆さんは親友と呼べる人がいますか?
信頼し合える人、裏切らない人、傍に居てくれる人、いろいろあるけど、
俺は親友とは許せる人だと思う。
許せるとは、どれだけ、その相手が馬鹿なことをしようが、なにしようが、その人の短所やわがままを許せるということ。
そこを許し、優しく、思いやれることができたら、親友と呼べるのではないだろうか。

そのような関係を築けず悩んでいる人や、悲しい現実に嫌気がさして、自らの存在を閉ざしてしまう人はどれくらいいるだろうか。
親友とは必ず、思いやりでや信頼で結ばれているはずだ。
結ばれるためには、まず自ら相手を信用し心を開いていくしかない。
裏切られることに怯えずに、自分を語り、相手の声にも耳を傾ける。
世の中には悲しい現実や受け入れられない状況が無数にあるけど、
それに負けて、悲観し自らを閉ざすか。
そうではなく、勇気を出して自らを開くか。

一人でもいいから、心を開き自らを語れる存在を見つけてほしい。

大学時代

2007年10月13日 16時14分54秒 | Weblog
昨日のブログでY先生が達成感について書いていた。

それを読んでいたら大学時代、部活に夢中で生活の中心が部活になっていた自分を思い出した。

私はチアリーディングというスポーツをやっていた。かわいらしいユニホーム・ニコニコな笑顔とは裏腹に

人をとばしたり、肩や腕で人を持ち上げてピラミッドを作ったり、バック転やJUMPをしたりと

とてもハードなスポーツだ。

私の大学のチアリーディングは強いことで有名で、チアをやるために全国から入部希望者が集まってくる。

私もその一人で、チアで夢叶えるために大学を選んだ。

目標は『日本一!!』 部員全員が日本一になるためだけに毎日練習していたし、日本一になることしか考えられなかった。

もともと運動能力の高い人たちが集まっていたから、少しでも手を抜くとすぐに周りについていけなくなるし、

部員が60名近くいるなかでレギュラー16名に入ることは本当に大変で、

練習終わってからもみんな必死に自主練していた。

よく友達にはチア馬鹿って言われていたけど・・・本当に馬鹿がつくくらいチア命だったな~。

毎日が必至で仲間もライバルで、レギュラー争いにいつも緊張してて、逃げ出したら楽になるかなって考えたことも正直あったけど・・・・・・・     

本気で辞めたいと思った時は1度もなかった。

みんなが同じ目標にむかっていたし、意識の高い練習は本当にワクワクした!!

私の今までで間違いなく1番頑張った時☆☆一生の友達が出来た時♪♪♪

みんながいたから強くなれた!!!

みんなで獲った日本一、本当に嬉しかった。鳥肌がたつくらい嬉しかった。涙がとまらなかった。

努力して努力して努力して・・・・・そしてつかんだ栄光はとてつもなく大きいものなんだな~って・・・

諦めなければ必ず報われるって本当なんだな~って実感した。





松実のみんなにも実感して欲しい!!!どんな形でもどんな分野でもいいから、達成したときの喜びを!

達成したときの充実感を!!

みんなはまだまだまだ若い!!!これからなんでも出来るから


      あみ








達成

2007年10月12日 23時56分42秒 | Weblog
  なにか一つのことを成し遂げるとうれしいものだ。あの達成感を再び味わうためにまた頑張ろうとも思える。好きなものなら好きなものほど、打ち込んでいればいるほどうれしさも倍増する。なにかを成し遂げるために頑張るっていいことだ。それをまた実感したのが、月曜日の夕方。自分が所属している社会人サッカーチームの下落合FCがさいたま市北部リーグ1部で初優勝することができました。しかも9戦負けなしの全勝優勝でした。毎年2位か3位で優勝に一歩届かず悔しい思いをしてきましたが、今年こそはという思いで冬の時期から頑張ってきました。

 月曜の最終戦、対戦した相手はリーグでも屈指の強豪チームK。こちらはこれまで8戦全勝、相手は7勝1敗で勝ち点ではこちらがリード。こちら勝か引き分けなら優勝が決まる。しかし得失点差では相手の方が勝っているため負けてしまったら相手の逆転優勝。こちらが有利なことは間違いないが、いかんせん、相手は強豪のK。けっして気を抜くことはできない。

  17時30分のキックオフ前,メンバーのモチベーションは最高潮にあった。今日勝たずにしていつ勝つのか!みんなの気持ちが一つになっていた。40分ハーフの前半。試合は相手のペースで、するどい出足と正確な技術で何度となくゴールに迫ってきた。しかし、こちらも気合いのディフェンスでゴールを割らせない。時折繰り出すカウンターアタックで相手のゴールも脅かした。一進一退の攻防が続く中、チームのエースのYがグランドに到着した。この日、彼は沖縄旅行に行っており、出場は不可能かと思われていた。しかし、彼はチームのため沖縄から駆けつけた。しかし、皮肉なものである。Yが交代して入ったきた安心感でチームの気が逆に抜けてしまったのか、直後のコーナーキックから先制されてしまう。前半はそのまま終了。

 後半は絶対逆転するんだと意気込みハーフタイムでは全員で気合いを入れなおした。雰囲気は悪くないぞ!

 後半は前半と一転して、立ち上がりからこちらのペース。交代出場のHは現役高校生だ。彼の存在がチームに活気をもたらした。その流れでエースYがフリーキックを決め同点。直後にもカウンターアタックで逆転に成功。最後の仕上げは高校生Hだ。後半3得点の逆転劇での勝利。最高にうれしかった。自分は最後の5分両足がつってしまったがなんとか最後までピッチの上に立つことができた。

 終了のホイッスルを聞いた瞬間、1つのことを成し遂げたという思いになった。チームのみんながそう思っただろう。なにかをなしとげることの素晴らしさ。この日また感じました。

 みんな、小さなことでいい!目標を持て!それに向かってがんばろう。


けんた


恋空

2007年10月11日 19時31分07秒 | Weblog

最近、クラスの子が「これ良いよ」と1冊の本を貸してくれた。

それは『恋空』っていう少し前に流行りに流行ってた本で、私も読んでみたいなって思ってた本でした。

実際読み始めてみたらこれがまたハマるハマるサブタイトルに~切ない恋物語~って書いてあるんだけど、切ないなんてもんではなくて切なすぎて心臓が痛くなりました 

だけどこの本を読んで、幼い頃のこと、中学のこと、高校のこと、大学のこと、今まで出逢ったすべての人たちのこと、本当に久しぶりに思いだしました。もちろんこれまでの恋愛のことも 

そこで思ったことは、『私はいつの時も、ものすごく良い人たちに囲まれているな』ってことピンチはたくさんあったけど、それをチャンスに変えるきっかけをくれる人が必ずそばにいてくれたってことです。楽しいことを一緒に楽しめる人がいて、悲しい時は一緒に泣いてくれる人がいて、一緒にバカやってくれて、そばにいてくれて、間違ってる時は教えてくれて・・・・・・。本当に私は幸せ者だってつくづく思うし、その人たちがいたから今の私があるってしみじみ感じました

 

だけど私は

誰かに「あなたがいたから・・・」と思ってもらえたことはあるのかな?

 

今はどうかはわからないけど、いつか思ってもらえる日がくるといいな 

私に幸せをたくさんくれた人たちのように、みんなを幸せにしてあげれるような人になりたい

 

       あみ


約束

2007年10月10日 22時55分21秒 | Weblog

 

 

犬の十戒

 

1.私の寿命は10年、長ければ15年。
何があっても最後まで、あなたのそばにおいてもらえますか。
私を飼う前に、どうかそのことをよく考えてください。

 
2.あなたが私に望んでいることを、ちゃんと分かるようになるまで少し時間をください。

3.私を信頼してください。それが何より嬉しいのです。

 

4.私のことをずっと叱り続けたり、罰として閉じ込めたりしないでください。
あなたには仕事や楽しみもあるし、友達もいるけれど、私にはあなたしかいないのです。

 
5.ときには私に話しかけてください。
たとえあなたの言葉はわからなくても、あなたの声を聞けば、私に何を言ってくれているのか分かるのです。
 

6.私のことをいつもどんな風に扱っているか、考えてみてください。
あなたがしてくれたことを、私は決して忘れません。

 

7.私を叩く前に思い出してください。
私には、あなたの手の骨など簡単に噛み砕ける歯があるけれど、決してあなたを噛まないようにしているということを。

 
8.私のことを言うことをきかないとか、手におえないとか、怠け者だと叱る前にそうさせてしまった原因が無かったか考えてみてください。
充分な食事をさせてもらっていましたか?
照りつける太陽のもと、長い間放っておかれたことはなかったでしょうか?
もしかしたら老いた私の心臓が弱っているせいで、動けないのかもしれません。

  
9.私が年老いても、どうか世話をしてください。
あなたもわたしも、同じように歳をとるのです。

 
10. 最期のお別れのときには、どうか私のそばにいてください。
「つらくて見ていられない」とか「立ち会いたくない」とか、そんなこと言わないでほしいのです。あなたがそばにいてくれるだけで、私はどんなことも安らかに受け入れられます。

 


そして、どうか忘れないでください。
私はいつまでもあなたを愛しているということを。

 

 

 

 

これは作者不明のまま有名になった詩で(一説によるとイギリス人の方?)犬の目線から犬を飼う人を優しく諭しています。

犬の十戒というタイトルではありますが、他の動物、ペットを飼育する人にはどうか心の留めておいて欲しいこと。

 

ペットの場合、飼い主に言葉で訴えることはできません。

その子が幸せに過ごすことができるかどうかは、その人の心掛けしだい。

そう、他に頼る人はいないのです。

どんな動物でも、命は命。

一度手にした以上、大切に見守っていかなければならない。

どうかそのことを忘れないでください。

 


今ペットを飼っている人は、精一杯の愛情を持って接してあげてください。

そしてこの詩は「飼い主」の立場だけでなく、人として誰かを思いやる気持ちがいかに大事なことか改めて教えてくれました。

 

皆さんはこの詩を読んで、何を感じましたか?

 

 

 

たき


また明日から

2007年10月09日 23時51分08秒 | Weblog
私が住んでいる処の裏に、ちいさな商店があります。
はじめは、やっているのか…?と思ってしまったほどの古くて小さいお店。

どれくらいの広さかというと、一歩中に入っただけで、店内が全部見渡せる。
そのいたる所に、ぎゅうぎゅうに品物が並んでいる…そんな小さな商店です。

普段は大きいお店やスーパーに買い物に行っていたのですが、あっ!味醂が切れた!という時や、大きい荷物を宅急便で送る時、ちょっと必要なものがある時などは、その商店を利用するようになりました。

その店にはいつも誰かがいて、話をしている姿を目にしていたのですが、
そうこうしているうちに、私も店番をしているおじさんやおばさんと声を掛け合うようになりました。
話すといっても、天気の話や、旬の食べ物の話、選挙の話という世間話。

そんなある日、たまたまおじさんがひとりで店番をしているときに買い物に寄り、ゆっくりと話し込んだことがありました。

おじさんが小学生の時にご両親を亡くして、とっても辛かった時のこと、
宇都宮から出てきて、がんばって食いつないできたときの思い出、
結婚してその商店を継ぐことになったこと、
息子とぶつかった時の思い出、かわいいお孫さんのこと、
どうやって小さい商店を続けさせていくかということ…

「年末には、大きな店にも行かないで、わざわざうちの店に材料を買い出しに来てくれて、御節を作ってくれる方がいるんだよ。
近所に住んでいる70歳のおばあちゃんはね、うちに来ると必ず、いちば~んいいお刺身を買って帰るんだ。
残り少ない人生を、おいしいものをたくさん食べて、しっかり生きていきたいっていうんだよ。
うちのかみさんなんかは仕入れも適当に済ませちゃおうとするんだけど、
そういうお客さんのことを考えると、ちゃんといいものを店頭に出さなきゃいけないって、怒るんだよ」

そんな話から、近所に住んでいる心を病んでしまったお母さんが、毎日おんなじ時間に来ては、ゆっくりゆっくりと話をし続けて、だんだんと元気を取り戻していった時の事、
荒川の河川敷に住む男の人が、小銭を掻き集めて買い物に来た時の話など、
お店をとりまくいろんな人、いろんな出来事について話してくださった。

おじさんの笑顔は、まるでお日様みたいにあったく、仏様のように優しい。


「おねえさんは、まだ若い。だからまだまだたくさんのことが出来る。反対にまだまだできないこともたくさんある。
でも芯を持って、落ち着いて、謙虚にいきなさい。そうすればきっと大丈夫だよ。」

そんな言葉をかけてくださった。

明日からまたがんばろう、そんな気持ちにさせてくれるお店の独特の空気、そしておじさんの笑顔と言葉でした。
 
     あや