2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震による地震と津波の影響により、東京電力の福島第一原子力発電所の炉心が溶融し、放射性物質の放出を伴う深刻な原子力事故が起こったのは忘れられません。
国際原子力事象評価尺度においても深刻な事故であるレベル7に分類されています。それを契機にして、日本全国の原子力発電所の稼働が停止され、その安全性が確認されるまでは再稼働は認められないこととなりました。
7年経った本年2018年1月14日に新潟県柏崎刈羽原子力発電所を訪問する機会がありました。原子力発電の是非に関しては議論が続いていますが、現状を実際に自分の目で確認できる機会は余りないと思い、エネルギー教育モデル校の職員研修として参加しました。
一部の原子力発電所はすでに安全性が確認され再稼働を始めていますが、福島第一原子力発電所廃炉決定後、日本で最も大規模な発電所である柏崎刈羽原子力発電所は、未だ一切稼働が認められていません。
訪問する前は、停止している発電所は死んだようになっているだろうと思いましたが、多くの人が24時間体制で働いていました。そして、そこには社会人として見習うべき姿の数々がありました。