松実ブログ

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懐古

2009年08月20日 19時27分44秒 | Weblog
夏休みも、残すところあと10日あまり。

私はお盆に田舎に帰って墓参りをしてきた。
同じ県内でも父方の墓は港町、母方の墓は山側の町にあるので、両方のお寺を廻ると3時間以上かかる道のりだ。

そんな道中、母から、母の祖母(私の曾祖母にあたる人)の話を聞いた。
曾祖母は書道、裁縫、料理、歌を詠むこと、なにからなにまで完璧でないと気が済まない人だったそうだ。
年老いても着物をきっちりと着こなし、正座して本を読む、そんな「明治の女性」だったらしい。

後日、祖母に会ったので、その話を聞いてみた。曾祖母は、祖母にとって姑にあたる。
そんな女性のもとにお嫁に行って、おばあちゃん大変だったんじゃないの、と聞くと
「そりゃあ大変だったよ。何度叱られて泣いたことか。私はなんにもわからなかったから。あっちは明治生まれで、こっちは大正の生まれだもの。でもね、今は感謝しているの。そうやってたくさんのことを教わって、今の自分があるからね」
と笑いながら言って、その叱られた失敗談を話して聞かせてくれた。

自分が生まれる前の話を聞くと、なんだか不思議な気持ちになる。
私もいつか、ずうっと前にこんなことがあったんだよ、と今を言葉にする日がくるのだろうか。

とりあえず今の私は、元気な家族の姿を見ることが出来て感謝。


明日は登校日。
みんなはこの夏、誰とどんな思い出をつくったのだろう。
みんなの元気な姿、そしてたくさんの夏の思い出話を聞くことが、今からとっても楽しみだ。


               あや