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小島教育研究所

教育関連ブログです。数学を筆頭に学問全般に渡る有用な情報を提供致します。
東海生、名高生、半高生に最も読まれています。

教育再生実行会議、第四次提言について。その5 今何が問題か。

2013-11-18 | 高等教育機関

 

 1.大学入試がその機能を果たしえなくなりつつある。

 2.AO入試、推薦入試での入学者が一般入試による入学者数を越える大学がある事実。

 3.高校生の学力保証を手に入れたい大学側が、新たな試験を導入を望んでいる事実。

 4.補助金、国の交付金の審査の目安として、各大学の学生の学力水準を文部科学省が把握したい。

 5.海外の大学との国際ランキングで、日本の主要大学がランキングを落とし始めていることに対する危機感の存

 在。

 6.大学全入時代を迎えて、高校生の学習時間が低下傾向にあり、このままだと、大学などの高等教育機関での教

 育を受けることに、支障が発生しかねない現実がある。

以上のような状況下で、高校生の学力を着実に身につけさせ、大学教育に十分耐えうる学力を保障したいという狙いが、今回の第四次提言のコアであると考える。高校、大学、文部科学省それぞれの思惑の中で、今後新テストの内容その他が順次決められてゆく。

そこで問題となる点は以下の点である。

 1.どの時期に試験を行うか。

 2.試験は何回あるのか。

 3.コンピュータを使う客観試験なのか、記述試験なのか。

 4.問題のレベルはどの程度なのか。

 5.試験会場はどこか。

 6.大学側はどのようにしてそのテスト結果をつかうのか。

提言をうけて、中央教育審議会でさらなる議論がなされ、最終答申がだされると、新テストへの移行作業が動き出します。センターテストを発展的に解消して、新テストへ移行することが現実的解決なのは明らかです。現場の意見を真摯に受け止めて、より良い試験制度を確立していただきたいと思います。

 

 

 

 

 


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数学のビジュアル解法について。海の向こうでは、pproof without wordsという雑誌(サイト)があるとか。

2013-11-15 | 数学研究

 数学の公式や、証明に、ビジュアル解法を使うことがある。

公式や定理の意味が一目瞭然で分かる解法が「ビジュアル解法」です。

この夏、出題した「累乗和のビジュアル解法」はいかがでしたか。

言葉など要らない、見れば分かる、解法をこれからも追求しようと思います。

 


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楽天田中投手、大リーグへの移籍はどうか。無事移籍できることが出来ますように。

2013-11-14 | 日記

 ポスティングシステムが昨年度末で契約切れ。現在改定途中という。

一日も早く、正式にポスティングシステムを締結してほしいと思います。

田中投手の抜けた穴は大きいですが、星野監督以下、選手相互の競争の中から、新たな戦力が生まれてきます。

まだ25歳と若い田中投手に、大リーグで思う存分実力を発揮してほしいと思います。

不世出の大投手となることを予感させる田中投手に栄光あれ!

 


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フィリピンが台風30号の影響で、大変なこおtになっています。まだまだ続く、異常気象。

2013-11-14 | 日記

 日本を直撃すれば、多くの被害を出したであろう、台風30号。最大瞬間風速90メートルは、今までなかった。

地球温暖化の影響がこれほどまでに激しいものであると、今回初めて実感した次第です。

日本からも救援隊が派遣されました。自衛隊の方々約1000名が現地入りしました。被災地の中に、「レイテ島」を発見し、久しぶりにその名を認識しました。大岡昇平さんの小説「レイテ戦記」を思い出しました。第二次大戦中(太平洋戦争末期)日本兵どうやって生き延びたか、そしてまた死んでいったかを克明に描写した小説で、筆者が高校生のころ、現代国語で読んだ小説です。大岡氏自身の生々しい戦争体験がもとになっており、鬼気迫るものがあったと記憶しています。かって日本兵がさまよった「レイテ島」が壊滅的な被害にあっていることに、感慨を覚えます。今後の復興支援が大切です。心やさしいフィリピンの方々の今後を心より応援できたらと思います。

「今、自分に何ができるか」静かに考えています。考えているだけでなく、何らかの行動をとることが大切なのです。

 


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数学研究会発足。

2013-11-14 | 数学研究

 高校2年生の諸君が数学研究会を発足させました。顧問二人体制で始めました。

若い人の数学能力向上の手助けができればと思います。

やるからには、半端な形をとらず、眼に見える成果を出したいと思います。

みんな、頑張ろう!!

 


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教育再生実行会議、第4次提言を詳細に見る。その4 大学入試のこれまでの変遷(参考資料より)

2013-11-13 | 高等教育機関

今回の第4次提言、参考資料から、大学入試のこれまでの変遷を見てみます。

大学入学者選抜の変遷

・各大学における入学者選抜(~昭和53年度) 

推薦入試の実施(昭和42年度大学入学者選抜実施要項から明記)

   昭和42年度

       国立4大学、公立1大学、私立33大学

   平成24年度

       国立76大学、公立78大学、私立573大学

・ 共通一次学力試験(昭和54年度~平成元年度)

       5教科7科目(昭和62年度から5教科5科目)

       私立大学の参加は1校のみ(昭和57年度~)

・ 大学入試センター試験(平成2年度~)

      国公私立大学で利用

          「アラカルト方式」(教科数等、利用の仕方は各大学の自由)

          多様な入試資料の一つ(大学入試センター試験、個別試験、小論文、調査書等の適切な組合せ)

      AO入試の実施    平成2年度~慶応義塾大学で開始

                                 平成12年度~国立3大学で開始

                                 (東北大学、筑波大学、九州大学)

                                 平成24年度

                                 国立47大学、公立23大学、私立460大学

 

【国立大学の個別試験の変遷】

(~昭和53年度)

       1期校・2期校

      受験機会は1期校、2期校より各1回(複数大学合格後に入学大学の選択可)

【課題】

      「受験競争」による高校教育への悪影響

      難問・奇問の続出

      特定の大学を中心に激しい「受験競争」

(46答申)

   調査書を選抜の基礎資料とすること。

    広域的な共通テストを開発し、高等学校間の評価水準の格差を補正するための方法として利用すること。

    大学が必要とする場合、専門分野において重視される能力についてテストや論文、面接を行い、それらの

    結果を総合的な判定の資料に加えること。

  

  (昭和54~61年度)

    受験機会は1回

【改善点】

    共通一次学力試験の導入

    高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定

    難問・奇問を排した良質な問題

    2次試験との組合せによる多様な選抜(面接,小論文,調査書等)

    →これにより学力検査のみの「一発勝負」を是正

【課題】

   画一的な利用による大学の序列化

     輪切りの進路指導(「入りたい大学より入れる大学」)

     受験機会は1回

     私立大学の参加なし

昭和60年 臨教審一次答申

    学力検査の点数の客観性と公正性への過度な依存から選抜方法

       や基準の多様化、多元化の推進

       偏差値偏重の受験競争の弊害を是正するため、大学は自由・個性

       的な入学者選抜実施のため入試改革に取り組むべき。

       国公私立大学が自由に利用できる「共通テスト」を創設すべき。そ

       の際、資格試験的な取扱いや複数回実施を検討すべき。

       偏差値重視の進路指導の改善、国立大学の受験機会の複数化な

       どへの配慮の推進を図るべき。

(昭和62年度~平成8年度)連続方式

       受験機会はA日程、B日程より各1回(複数大学合格後に入学大学の選択可)

(平成元年度~)分離・分割方式

       受験機会は前期日程、後期日程より各1回(複数大学合格後の入学大学の選択不可)

【改善点】

      大学入試センター試験の実施

      多様な利用方法により共通試験による「大学の序列化」・「輪切り

      の進路指導」を是正

      私立大学の参加

      国立大学の受験機会の複数化

【課題】

      入試の競争性の緩和を受けた選抜から接続への視点の転換

      入試の難易度等に基づく大学・卒業生の評価から卒業時における

      質の確保の重視への転換

      学力検査による選抜が最も公平であるという根強い観念

      入試業務の負担の増大

 平成11接続答申

    アドミッションポリシーの明確化とそれに基づく選抜方法の多様化、

      評価尺度の多元化の推進

      外部試験の活用や作題における外部専門家の活用

      AO入試の適正かつ円滑な推進

      リスニングテストの導入

平成12改善答申

  【改善点】

     センター試験におけるリスニングテストの導入(平成

18年度試験~)

         AO入試等を含めた入学方法の多様化の進展

【課題】

     大学全入時代を迎え、選抜機能の低下と高校教育

         における学習時間の減少

         学力把握措置のないAO・推薦入試の増加

         学力不問入学者への初年次教育や補習教育への

         対応による大学の負担増

平成20学士課程答申

     AO・推薦入試における適切な学力把握措置の実施

          高校修了時点における到達度を測るための新たな

          共通試験(高大接続テスト)の検討

          高大の連携による入学前教育や入学後のリメディア

         ル教育の充実

 

 

大学入試センター試験の概要

【目的】

大学入学志願者の高等学校段階における基礎的な

学習の達成の程度を判定することを主たる目的とし

て、大学が共同して実施。

【平成25年度大学入試センター試験】

1.試験期日

   本試験:平成25年1月19日(土)20日(日)

   追(再)試験:平成25年1月26日(土)27日(日)

※試験は1/13日以降の最初の土日に実施

3.志願者数、利用大学数等

   ・志願者数:573,344人[対前年度+17,807人]

   ・試験場数:707会場[対前年度▲2会場]

   ・利用大学数:683大学[対前年度+9大学]157短期大学[対前年度▲4短期大学]

(国公私別)

   国立82大学[100%]

   公立81大学[100%]

   私立520大学[ 90%]

   公立15短期大学[ 83%]

   私立142短期大学[ 43%]

 

大学入試センター試験参加大学数および訴願者・受験者の推移

○平成2年度の第1回試験から平成25年度試験で24回目の実施(平成18年度試験から英語リスニングを実施し、平成25年度試験で8

  回目の実施)。

○参加大学については、第1回から年々増加しており、平成25年度試験参加大学数は国公私合計840大学(うち157短期大学)。

○志願者数については、平成15年度試験の602,887人がピーク。平成25年度試験の志願者数は573,344人(対前年17,807人増)。

 

 高校段階での教育と、大学などの高等教育機関での教育。それを連携する教育的な仕組みが新たに必要とされています。

こうした実態を踏まえ、改めて今回の提言の意味する所を明らかにし、改善点、問題点があればそれらについて、次回以降論じたい。

 


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第24回日本数学コンクール表彰式開催 11月9日(土):於:名古屋大学

2013-11-11 | 日本数学コンクール

一昨日(11月9日)名古屋大学、理学部南館(坂田・平田ホール)にて、数学コンクールの表彰式が開催された。

シニア、ジュニアとも約20名が表彰の対象だった。

式後、各問題の解説がポスターセッション形式でなされた。

受賞者達が、それぞれの出題者から解説を直接聞ける機会とあって、熱心な質問、討議が繰り広げられていた。

実行委員として、このコンクールにかかわり早10年近くになり、この時期が来ると、「表彰式!」がしっかり体内時計に組み込まれている。11月3日文化の日はコンクールの表彰式。これがここ暫くの定番だった。

 今年は、時期も例年より1週間遅く、会場も豊田講堂シンポジオンでもなく、また野依記念館でもない。少々かっての違った表彰式だった。

 大会会長の宇澤教授の挨拶の中にも、このコンクールが実に多くの人々の支援のもとに実施されているかの感謝の言葉が述べられていた。また受験した生徒諸君の開催者側への感謝の言葉も多く聞こえた。第24回日本数学コンクールも無事終了し、ほっとするのもつかぬま。来年度はいよいよ25周年記念大会となる。過去のコンクール参加者の追跡調査も予定されており、一段と力の入った大会となることが予想されます。

 筆者が担当したシニア4番「累乗和のビジュアル解法」の解説ブースには多くの受賞者が訪れ、熱心に説明を聞いていただいた。お名前を確認すると、「あ、あの見事な解答を作成した生徒さんだ」と思わず心の中で叫んでいた。「受賞おめでとう。今後もさらに精進して下さい。」と言葉を掛けている自分。受賞の喜びを満面に称えた笑顔。だから出題委員は辞められない(?)

また、来年の夏、コンクールで会いましょう。

 


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教育再生実行会議、第4次提言を詳細に見る。その3 参考資料からの抜粋

2013-11-08 | 高等教育機関

第四次提言

参考資料から読み取れることを以下に列記する。

 

1.生産年齢人口と非生産年齢人口の比率の変化について

  2010年には2.8人で1人を支えているが、2060年には1.3人で1人を支えることになる。

高校について、

2.高校における学習時間の減少原因は?

  ボリュームゾーンである中間層の勉強時間が大きく減少している。

3.PISAから見た生徒の状況

   読解力について、PISA2009では、PISA2006に比べて、レベル2

   以下の生徒の割合が減少し、レベル4以上の生徒の割合が増加

4.高等学校における中途退学者数と中途退学率の推移

  平成23年度中途退学者数:53,869人(前年度: 55,415人)(国公私)

5.高等学校における不登校生徒数

  平成23年度:高等学校: 56,292人( 60人に1人)

大学に関して、

7.学生の学修時間の日米比較及び各大学における学習環境整備の例

  日本の学生の学修時間は米国に比べて少ない。

8.情報公表に関する取組

  (1)大学の情報公表に関する取組

    平成23年4月学校教育法施行規則の改正により各大学が公表すべき教育情報を具体的 

    に明確化。

  (2)大学ポートレート(仮称)の検討状況

  平成23年8月「大学における教育情報の活用支援と公表の促進に関する協力者会議」


  ◇データベース等を用いた教育情報の活用・公表のための共通的な仕組みの構築について提言

  平成24年2月~ 大学ポートレート(仮称)準備委員会での検討を開始

  平成24年11月大学ポートレート(仮称)準備委員会において、教育情報の公表の在り方や公表する情報項目等に 

  ついて、準備委員会ワーキンググループの検討経過を報告

  現在、平成26年度中の「大学ポートレート(仮称)」の本格稼働に向けて準備委員会で検討中

 

9.初年次教育の実施状況

  大学進学者が多様化する中、多くの大学では、大学教育への円滑な移行を図るための初年 

  次教育を実施している。

  初年次教育の具体的内容(例)

 (今大学では、入学者に対して、様々な教育を初年次教育として用意している。)


 ○レポートや論文の書き方などの文章作法
 ○プレゼンテーション、ディスカッションなどの口頭発表技法
 ○コンピュータを用いた情報処理や通信の基礎技術
 ○フィールドワークや調査・実験の方法
 ○情報収集や資料整理の方法
 ○論理的思考や問題発見・解決能力の向上
 ○学問や大学教育全般に対する動機付け
 ○将来の職業生活や進路選択に関する動機付け
 ○社会の構成員としての自覚・責任感・倫理観
 ○メンタルヘルスなど、精神・身体的健康の保持
 ○学生生活における時間管理や学修習慣

以上を踏まえて、高校から大学への選抜試験はどうあるべきかを考察する必要がある。

それについては、次回に紹介する。

 


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教育再生実行会議、第4次提言を詳細に見る。その2 提言の骨子

2013-11-07 | 高等教育機関

第4次提言 教育再生実行会議

 提言の骨子

1.高等学校教育においては、基礎学力を習得させるとともに、生徒の多様

  性を踏まえた特色化を進めつつ、教育の質の向上を図り、志をもって主体

  的に学び社会に貢献する能力を習得させる。

(1)全ての生徒が共通に身に付けるべき資質・能力の育成

(2)生徒の多様性を踏まえた学校の特色化

(3)学習成果や教育活動の把握・検証による教育の質の向上(達成度テスト(基礎レベ

   ル)(仮称)の導入)

2.大学の多様な機能を踏まえ、大学教育の質的転換、厳格な卒業認定及

  び教育内容・方法の可視化を徹底し、人材育成機能を強化する。

3.大学入学者選抜を、能力・意欲・適性を多面的・総合的に評価・判定す

  るものに転換するとともに、高等学校教育と大学教育の連携を強力に進

  める。

(1)大学教育を受けるために必要な能力判定のための新たな試験(達成度テスト(発展レ

   ベル)(仮称))の導入

(2)多面的・総合的に評価・判定する大学入学者選抜への転換

(3)高等学校教育と大学教育の連携強化

以上。

 

解説:「新テストの趣旨」

    高校段階での基礎知識の定着度を、達成度テスト「基礎レベル」で確認する。

    大学での学習可能性を担保する目的で達成度テスト「発展レベル」で確認する。

    推薦入試・AO入試での入学者の学力保証がほとんど無い現状を改善する目的で、現行のセンターに変わる物  

    として達成度テストを導入する。底抜け入試といわれる推薦・AO入試を実体化するために、達成度テストを実施

    する。

   「問題点」

    高校現場では、「基礎レベル」「発展レベル」双方に対応する必要がある。また新テストは複数回受験できるとす

    るが、どの時期に受験機会を設けるかで、学校行事との兼ね合いが問題となるケースが予想される。共通一次

    試験、センター試験とほぼ30年の実績をみると、教育現場に及ぼす新テストの影響は計り知れぬほど大きい。

    どの時期に、どのようなスタイルで新テストを実施するかがポイントとなる。特に、スポーツなどの大会日程との 

    兼ね合いも、考慮する必要がある。高校・大学の教育日程等の摺り合わせが当然必要だ。

 

 


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教育再生実行会議、第4次提言を詳細に見る。その1「到達度テスト(仮称)」について。

2013-11-06 | 高等教育機関

 「達成度テスト(仮称)」に関する提言内容については、

以下の通りである。

 

名称:(仮称)達成度テスト 基礎レベル 発展レベル

目的: 高等学校教育の質の確保・向上、大学の人材育成機能の強化、能力・

    意欲・適性を多面的・総合的に評価する大学入学者選抜への転換を図

       る改革を行う。その一環として、高等学校段階における学習の達成度

       を把握し、高等学校の指導改善や大学入学者選抜に活用する新たなテ

       ストとして導入

機能:大学入学者選抜での活用

   (基礎レベル)

    高等学校の基礎的・共通的な学習の達成度を客観的に把握し、学校に

    おける指導改善に活かす

    推薦・AO入試における基礎学力の判定に際しての活用を促進

   (発展レベル)

    大学が求める学力水準の達成度の判定に積極的に活用

    各大学で基礎資格としての利用を促進

    利用する教科・科目や重点の置き方を柔軟にするなど弾力的な活用を

    促す

受験回数:(基礎レベル)

      高等学校在学中に複数回受験できる仕組みとすることを検討

      (発展レベル)

      試験として課す教科・科目を勘案し、複数回挑戦を可能にするこ

      とを検討

試験内容等:(基礎レベル)

       基礎的・共通的な教科・科目 知識・技能の活用力、思考力・

       判断力・表現力も含めた幅広い学力を把握し、指導改善につなげ

       る高等学校の単位及び卒業の認定や大学入学資格のための条件と

       はしないが、できるだけ多くの生徒が受験

      (発展レベル)

       大学教育に必要な能力の判定という観点から教科科目や出題内容

       を検討

       知識偏重の1点刻みの選抜にならないよう、試験結果はレベルに

       応じて段階別に表示

試験運営:大学入試センター等が有するノウハウ、利点を活かしつつ、相互に

     連携して一体的に行う

※具体的な実施方法や実施体制、実施時期、名称、制度面・財政面の整備等に

ついて、高等学校での教育活動に配慮しつつ、関係者の意見も踏まえ、中央教育審

議会等において専門的・実務的に検討。

以上

提言の骨子などについては、次回で取り扱う予定です。

 


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