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小島教育研究所

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教育再生実行会議、第4次提言を詳細に見る。その2 提言の骨子

2013-11-07 | 高等教育機関

第4次提言 教育再生実行会議

 提言の骨子

1.高等学校教育においては、基礎学力を習得させるとともに、生徒の多様

  性を踏まえた特色化を進めつつ、教育の質の向上を図り、志をもって主体

  的に学び社会に貢献する能力を習得させる。

(1)全ての生徒が共通に身に付けるべき資質・能力の育成

(2)生徒の多様性を踏まえた学校の特色化

(3)学習成果や教育活動の把握・検証による教育の質の向上(達成度テスト(基礎レベ

   ル)(仮称)の導入)

2.大学の多様な機能を踏まえ、大学教育の質的転換、厳格な卒業認定及

  び教育内容・方法の可視化を徹底し、人材育成機能を強化する。

3.大学入学者選抜を、能力・意欲・適性を多面的・総合的に評価・判定す

  るものに転換するとともに、高等学校教育と大学教育の連携を強力に進

  める。

(1)大学教育を受けるために必要な能力判定のための新たな試験(達成度テスト(発展レ

   ベル)(仮称))の導入

(2)多面的・総合的に評価・判定する大学入学者選抜への転換

(3)高等学校教育と大学教育の連携強化

以上。

 

解説:「新テストの趣旨」

    高校段階での基礎知識の定着度を、達成度テスト「基礎レベル」で確認する。

    大学での学習可能性を担保する目的で達成度テスト「発展レベル」で確認する。

    推薦入試・AO入試での入学者の学力保証がほとんど無い現状を改善する目的で、現行のセンターに変わる物  

    として達成度テストを導入する。底抜け入試といわれる推薦・AO入試を実体化するために、達成度テストを実施

    する。

   「問題点」

    高校現場では、「基礎レベル」「発展レベル」双方に対応する必要がある。また新テストは複数回受験できるとす

    るが、どの時期に受験機会を設けるかで、学校行事との兼ね合いが問題となるケースが予想される。共通一次

    試験、センター試験とほぼ30年の実績をみると、教育現場に及ぼす新テストの影響は計り知れぬほど大きい。

    どの時期に、どのようなスタイルで新テストを実施するかがポイントとなる。特に、スポーツなどの大会日程との 

    兼ね合いも、考慮する必要がある。高校・大学の教育日程等の摺り合わせが当然必要だ。

 

 


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