一昨日(11月9日)名古屋大学、理学部南館(坂田・平田ホール)にて、数学コンクールの表彰式が開催された。
シニア、ジュニアとも約20名が表彰の対象だった。
式後、各問題の解説がポスターセッション形式でなされた。
受賞者達が、それぞれの出題者から解説を直接聞ける機会とあって、熱心な質問、討議が繰り広げられていた。
実行委員として、このコンクールにかかわり早10年近くになり、この時期が来ると、「表彰式!」がしっかり体内時計に組み込まれている。11月3日文化の日はコンクールの表彰式。これがここ暫くの定番だった。
今年は、時期も例年より1週間遅く、会場も豊田講堂シンポジオンでもなく、また野依記念館でもない。少々かっての違った表彰式だった。
大会会長の宇澤教授の挨拶の中にも、このコンクールが実に多くの人々の支援のもとに実施されているかの感謝の言葉が述べられていた。また受験した生徒諸君の開催者側への感謝の言葉も多く聞こえた。第24回日本数学コンクールも無事終了し、ほっとするのもつかぬま。来年度はいよいよ25周年記念大会となる。過去のコンクール参加者の追跡調査も予定されており、一段と力の入った大会となることが予想されます。
筆者が担当したシニア4番「累乗和のビジュアル解法」の解説ブースには多くの受賞者が訪れ、熱心に説明を聞いていただいた。お名前を確認すると、「あ、あの見事な解答を作成した生徒さんだ」と思わず心の中で叫んでいた。「受賞おめでとう。今後もさらに精進して下さい。」と言葉を掛けている自分。受賞の喜びを満面に称えた笑顔。だから出題委員は辞められない(?)
また、来年の夏、コンクールで会いましょう。