ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

若山ダム

2016-09-27 19:36:47 | 石川県
2016年9月19日 若山ダム
 
若山ダムは石川県珠洲市若山町の若山川にある灌漑用アースダムで、県のため池整備事業で1963年(昭和38年)に完成し珠洲市が受託管理を行っています。
 
珠洲市中心街から国道249号を西進、宇都山で県道40号に入りさらに西進すると左手に若山ダムが現れます。
堤体ではシシウドが花を咲かせています。

天端には轍がありますが・・・・
この竹の囲いは柵の代わりでしょうか?

貯水池。

右岸の洪水吐
越流しています。

洪水吐導流部。

上流面。

取水設備。

0909 若山ダム(0571)
石川県珠洲市若山町上山
北緯37度26分43秒,東経137度08分50秒
若山川水系若山川
25.4メートル
87.2メートル
486千㎥/486千㎥
珠洲市
1963年

寺家ダム

2016-09-27 18:15:22 | 石川県
2016年9月19日 寺家ダム
 
寺家で『じけ』と読みます。
寺家ダムは石川県珠洲市三崎町寺家の清治川にある灌漑用ロックフィルダムで、農水省の農地開発事業で1991年(平成3年)に建設され珠洲市が受託管理を行っています。
能登半島最北端、最東端のダムとなっており条件がよければ天端から海を見ることができます。
 
県道279号線で大屋集落へ向かいそのまま市道を北に進み、右に折れるダートの道を進めば寺家ダムに到着します。
下流から

天端は車両通行可能。

左岸の取水設備。

堤体の下には機場と利水放流設備があります。

辛うじて海が見えました。わかるかな?

ダム湖。

左岸の洪水吐。

洪水吐と上流面。


0924 寺家ダム(0570)
石川県珠洲市三崎町寺家
北緯37度29分54秒,東経137度19分25秒
清治川水系清治川
35.4メートル
221メートル
620千㎥/570千㎥
珠洲市
1991年

岩坂ダム

2016-09-27 18:12:36 | 石川県
2016年9月19日 岩坂ダム
 
岩坂ダムは石川県珠洲市岩坂町の金川水系岩坂川にある灌漑・防災目的のアースダムで、石川県の農地開発事業事業で1984年(昭和59年)に建設され珠洲市が受託管理を行っています。
ダムの直下を珠洲広域農道が通っており、能登空港から珠洲道路を東進し、能登町の天坂交差点で珠洲広域農道に入りひたすら東に向かうと岩坂ダムに到着します。
下流から。

下流面。

左岸洪水吐。

天端は車両通行可能。

ダム湖。
総貯水量は85万㎥でそこいらの溜池と変わらない大きさ。

堤体のすぐ下には畑が広がります。

右岸の管理事務所。

管理事務所の1階は車が通れるように空洞になっています。

堤体上流面はコンクリートで補強されています。
ダムの左岸側は森が切り開かれ太陽光パネルが並びます。

0922 岩坂ダム(0569)
石川県珠洲市岩坂町
北緯37度28分16秒,東経137度15分47秒
金川水系岩坂川
FA
31.7メートル
150.8メートル
850千㎥/778千㎥
珠洲市
1984年

是ヶ谷ダム

2016-09-27 14:25:16 | 富山県
2016年9月18日 是ヶ谷ダム
 
是ヶ谷ダムは富山県南砺市立野原西にある灌漑用アースダムで小矢部川上流用水土地改良区が管理を行っています。
山を隔てて桜ヶ池と隣接していますが、合併前は是ヶ谷ダムは福光町、桜ヶ池は城端町だったため、現在も管理する土地改良区は異なったままです。

桜ヶ池の天端を通る県道292号線を西に進むとすぐに是ヶ谷ダムに到着します。
道は狭いですが天端は県道となっており車両通行可能です。

左岸の取水設備
スクリーンも付いていてまるで発電用の取水口の様です。

堤体上流面。

下流面。

堤体の下には小さな栗林。
建物は機場か?

貯水池。

右岸の洪水吐。

洪水吐導流部。

0855 是ヶ谷ダム(0568)
富山県南砺市立野原西
小矢部川水系大井川
15.5メートル
192.7メートル
小矢部川上流用水土地改良区
1968年

臼中ダム

2016-09-27 13:41:23 | 富山県
2016年9月18日 臼中ダム

臼中ダムは富山県南砺市の小矢部川水系打尾川にある富山県営の多目的ロックフィルダムで、打尾川の洪水調節と南砺地域への灌漑用水の供給を目的に1993年(平成5年)に竣工しました。
上記の目的のほか河川維持放流を利用して臼中発電所で最大740キロワットの発電を行っています。

南砺市南部を東西に横断する南砺スーパー農道を走ると臼中ダムへの標識が現れます。
これに従って県道を南に走ると臼中ダムの右岸ダムサイトに到着します。
堤体上流面。

洪水吐導流部。

真ん中に島がある独特の洪水吐。
左右の越流面の高さが異なっています。

島には日時計のモニュメントがあります。

天端と堤体下流面。

ダム湖。
ずいぶん水位が低くなっています。

左岸の取水設備兼インクライン。

堤体直下
青い屋根は臼中発電所です。

左岸から。

0869 臼中ダム(0567)
富山県南砺市臼中東島413
小矢部川水系打尾川
FA
68.9メートル
238メートル
富山県
1993年

庄川合口ダム(舟戸ダム)

2016-09-27 13:15:57 | 富山県
2016年9月18日 庄川合口ダム(舟戸ダム)
 
庄川合口ダムは富山県砺波市の庄川本流にある多目的重力式コンクリートダムです。
加賀藩領となった江戸時代以降砺波平野の新田開発が一気に進み庄川各所に灌漑用水の取水口ができましたが、庄川の河道が一定しないうえ洪水のたびに取水堰が流され安定した灌漑用水の確保が大きな課題となっていました。
昭和に入り上流に発電用の小牧ダム建設が決まるとこれまでばらばらになっていた用水の統合(合口)は避けて通れない課題となりました。難航していた慣行水利権の調整がようやくまとまり富山県の事業として1935年(昭和10年)に着工、1939年(昭和14年)に竣工したのが庄川合口ダムです。
庄川合口ダムは庄川沿岸用水土地改良区連合への灌漑用水の供給のほか、上水道の供給、関西電力中の発電所で最大6700キロワット、関西電力雄神発電所で最大1万4000キロワットの発電を行っています。
また2011年(平成23年)に土地改良区連合が管理する小水力発電の庄川合口発電所が完成し最大570キロワットの発電がもおこなわれています。
ダムの管理は受益者である庄川沿岸用水土地改良区連合と電気事業者である関西電力が共同管理を行っています。
 
庄川合口ダムは北陸有数の穀倉地帯である砺波平野の農業を支えた実績と歴史的な建造物としての価値を認められ『庄川合口堰堤』として2004年(平成16年)にダムとしては初めて登録有形文化財に指定されました。
 
北陸道砺波高岡スマートICから県道40号~17号を南下すると庄川温泉郷手前で赤いゲートの庄川合口ダムが見えてきます。
ずらっと並ぶ赤いラジアルゲートが鮮やかです。
 
左岸の魚道とともに。
 
 
左岸取水ゲート。
 
沈砂池。
 
天端は立ち入り可能。
 
左岸の取水口。
6つの灌漑用水の取水口です。
 
河川維持用として1門だけ放流されています。
 
右岸取水口
和田川共同用水として4つの灌漑用水及び上水道の取水口になっています。
 
ダム湖
湖畔は庄川水記念公園として整備されています。
 
上流から。
 
0821 庄川合口ダム(舟戸ダム)(0566)
富山県砺波市庄川町金屋
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
庄川水系庄川
AWP
18.5メートル
103.3メートル
㎥/㎥
庄川沿岸用水土地改良区連合・関西電力
1939年
◎治水協定が締結されたダム