風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

松尾寺と海の奈良・小浜の古刹を巡る/その2

2009年05月13日 | 国内旅行
羽賀寺
本堂                    

本尊・十一面観世音菩薩【パンフより】             鐘楼【無料で撞かせてくれる】


多田寺【本尊 木造薬師如来立像は、日本三大薬師如来のひとつで、特に眼病に御利益があるといわれている】
山門    山門の多聞天と広目天

参道           鐘楼【鐘を撞くとお金の御利益があると言い無料で撞かせてくれる】

本堂                

本堂内部と                   大師堂       

延寿観音                   神変大菩薩堂

以下撮影できなかったので、他からの転載
本尊・薬師如来          日光十一面観音          阿弥陀座像三尊


明通寺
本堂【国宝】                    

本尊・薬師如来像[転載]            降三世明王[転載]     深沙大将[転載]

三重の塔【国宝】 右はその中の三尊像【転載】

客殿                    不動明王【客殿内】


琵琶湖・湖北、湖東を通って、米原へ。
米原18:54発新幹線、東京21:10着。
約一年前の東北の旅で一緒になったさいたま市の平山さんと一緒になった。
ホテルの夕飯、新幹線での弁当、隣席でお酒を飲みながらお話しした。

北京都・舞鶴・小浜など初めて訪れた。
篠山、賤ヶ岳、浅井など戦国・織田時代所縁の地名が各所に残り何か懐かしい感じがした。
私は、この一帯は広く平坦な豊かな農村地帯と思っていたが、稲作地帯ではあるが平地は狭く、丘陵・森林地帯である。
今回回った寺は、真言宗の寺が多かったのだが、大日如来を祀っているところは無く、
観音・阿弥陀如来・薬師如来が多かったように思う。
どんな時代的社会的背景がこうした事情をもたらしたのだろうか。
禅宗の永平寺・総持寺はこの地からそう遠くはない。
真言・密教は平安藤原時代、禅宗は鎌倉以降室町時代になってからと思う。
戦国大名・武将の間に禅が入って行くが、秀吉のキンキラ茶室に見られるようにわび・さびなどは無関係の世界だった。
また、戦国・中世になると仏教の大衆化が進み浄土真宗が急速に広まった。
京都に近い地勢的関係が強いだろうことは想像できるが、よく分からない。

現在、善光寺、近畿古刹など各地で多くの秘仏の開帳が行われている。
そもそも、仏像は民衆に開放・信仰されてこそと思うのだが、どうして非公開・秘仏とするのだろうか。
私は、そこには権力の宗教の私物化、宗教の権力への癒着・迎合と大衆蔑視があると思う。
権力は宗教を支配利用し、また寺は権力者・裕福者におもねり、彼らから多額の布施を取り安定する一方、
民衆には本尊等を隠すことによって権威主義や大衆蔑視があったと思う。

真言密教、禅宗は修行僧にかなり厳しい修行・戒律があるという。
浄土真宗は念仏を唱えるだけで救われるなど民衆救済思想があると思う。
今日では、多くの寺では本堂は鍵がかけられて入ることはできないし、本尊・仏像を見ることはほとんど出来ない。
おかしなことだ。
また、仏像の写真撮影など恐れ多い、不信仰・無礼だと許されていないことが多い。
だとするなら、テレビ・寺の宣伝物もだめなはずである。
どうしてテレビ局には特別の許可を与えるのであろうか。
光や熱が文化財・芸術材を痛めつける、との理由なら、宝物殿や空調対策をほどこすのがよい。
HPの写真の引用・転載は認めない、版権云々は、まことに狭量である。
かつて女人禁制であった高野山ですら、その禁を変えた。
私は、何ら制限するべきではない、どんどん開放するべきだと思う。
今回公開された秘仏で外から撮影したものや他のHPのものを添付した。
また、仏像に出会ったら、合掌やお辞儀をしなさいと説教する寺もある。
これもおかしな話である。
例えば、我々がモスクや教会に行って宗教的行動をとれと言われるのと同じだ。
もちろん、モスクに入る時、肌を露出しない、靴を脱ぐ、は当然だ。

ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は本来偶像を禁止する。
だが、キリスト教などはその教えをとっくに捨て、大衆に分かる宗教となり、キリスト像などが氾濫している。
また、仏教徒同じようにマリア信仰や聖人信仰も盛んである。
アッラーやムハンマドの偶像は許されないイスラム教でも現世の宗教指導者の写真などはOKである。
絶対神のいない仏教はとてもユニークだ。
釈迦だけでなくあまたの仏・菩薩・羅漢=人間=聖人もまた信仰の対象である。
また、日本では神仏が渾然一体・混合し、自然信仰・精霊信仰とも結びついている。
寺や神社にはお守りや朱印状などあまたのグッズやお土産がある。
今回の旅では、こんなことを考えた。
ツアーでは、バスガイドのしゃべり過ぎとおかしな日本語にはヘキヘキだったが、それ以外は問題なく良かった。

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