毎日新聞編集顧問の岩見隆夫氏のコラム、「近聞遠見」に、『「国替え」騒動のハラハラ』と題し、小沢民主党代表が当選13回、38年間も住みなれた国(岩手4区)を捨て、首都・東京になぐり込みをかける話題を取り上げていた。
氏は、記事の中で、見ようによっては筋書きの読める総裁選よりこちらのほうが劇的効果が大きいという。そして、その理由を「民主党の選挙が地方に強く都市部に弱いといわれるので乾坤一擲(けんこんいってき)、小沢は捨て身の賭けにでたから」というのだ(http://mainichi.jp/select/seiji/iwami/)。
ま~、岩見氏の説くように代表は退路を断って、勝負に出たのは間違いなく、東京選挙区でせめて半分を取らなければ民主党の勝利はないと思いつめての仕儀であろう。つまり、前回の総選挙では東京23区の地方区のうち民主党議員が勝利したのは、管直人議員の18区だけ。従って、自らが東京に”国替え”することによって、決死の覚悟を示すとともに、旋風を巻き起こす戦術であろう。昔から、難事に活路を開こうとするものは「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」というから、相当の覚悟とお見受けする。
一方、小沢氏の口からは真実が語られず出てくるのは鳩山幹事長の「小沢氏は岩手から出ない。多分関東だろう」と暗に公明党代表の12区を示唆するものだから、マスコミは余計、”首都決戦”の話題に走る。
だからこそ、岩見氏も下手な総裁選より、小沢代表の国替え騒動のほうがより劇場型だと評するのであろう。
では、小沢氏の画する国替えの狙いは那辺にあるのか? 多くのマスコミが説くように、公明党・太田代表の地盤への国替えは、揺さぶりによる自公連立解消への誘い?なのであろうか?
確かに、過去の東京12区の選挙結果を見る限り、太田代表にとって磐石といえない結果である(http://www.senkyo.janjan.jp/election/2009/99/008477/00008477_23789.html)。
だからといって、創価学会のこと、代表が危ないとあれば、ドンナ手を使ってでもおめおめ、小沢の軍門に下ることもないだろう。又、万一に備え、太田代表は比例区にも保険を掛けるはず。となれば、むしろ、小沢氏のほうにリスクは高まり、ひょっとして、政権奪取出来ても、肝心要の代表が落選では総理になれない可能性もありうる(総理は国会議員であることが前提のため)。
となれば、何のための仕掛けか?怪しくなってくる。やっぱマッシーパパは、岩見氏の言っているように、勝敗の結果が問題でなく、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあり」の背水の陣と見るほうがあたっていると思う。
つまり、どうあれこうあれ、福田御仁の辞任は間違いなく”敵失”であったはずが、瓢箪から駒で、総裁選ごっこが思わぬマスコミジャックにつながり、下手打つと民主優位が逆転しかねない状況になった。従って、今、何か手を打たねばと乾坤一擲、国替え戦術に出たのだろう。それが、思わぬ効果を表し始め、もちろん、公明党を震撼せしめただけでなく、民民党の中にも、党代表自らが危地に赴く決死の覚悟に触れ、緩んだ心に緊張感が走ったことは間違いない。
それに、彼はもともと総理の椅子に昔から拘泥していなかった。その昔、竹下や金丸先生全盛時代に彼が、いつでもなろうと思えば、なれていたはず。が敢えてそれをせずに幹事長の地位を望んだのはやはり、親分金丸の生き様を模したのでは。
金丸は晩節をまっとうできなかったが、自民党の影の支配者として一世を風靡をした。つまり、小沢本人も総理になれなくともよし又、総理の影の支配者として君臨できれば、それもよしの心境なのかも。
いうなれば、心臓に持病を持つ彼にとって、むしろ、”黒幕”がお似合いだと思っていrのかもしれない(?)・・。
ともあれ、彼の願いは、今は唯一つ、「国を変えること」で、そのためには「私」の小さなことを捨てたのであろう。いわば、まさに、マッシーパパの好きな坂本竜馬の「日本の夜明けは近いよぜ」の心境にあるのではないかと思うよ。
それを、何を勘違いしたか、自民党選対菅副委員長が「小沢氏が東京から出馬するなら、自民党の新しい総裁になる人も東京で小沢氏と戦ってもらう」と言ったとか。おそらく、目には目、歯には歯のつもりだろうが・・、ひょっとして、国替えする場所を間違っていません? 秋葉原は東京12区ではありませんよ!・・。♪
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