世界の街角

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KL繊維博物館

2015-03-19 10:56:08 | クアラルンプール
 繊維博物館は主としてバティックや刺繍、現地の繊維素材の染色、機織りの展示であったが、マレーシア国内の各民族の伝統衣装の展示もなされている。今回はそれを紹介する。
 写真左がマレー人の伝統衣装である。右はババノ二ャ(BABA NYONYA)の衣装であるが、途切れているため下に改めて掲げておく。ペナン島で多く見る。

 次はインディアンとキャップションに紹介されている。英国植民地時代にキャメロンハイランドが開発され、ティープランテーションの労働者として、インド南部から多くの人々がやって来た。それらの人々の伝統衣装である。

 下はORANG ASLIの衣装である。オラン・アスリとはマレー半島の先住民族で、18の民族からなり、17の民族はマレーシア(約9万人)に、1つの民族はインドネシアに主な居住地をもつという。身分制による階級社会が残存していると言われ、約6万年前にアフリカから渡って来たと推定されている。
 今から7-8年前の現役時代に、多いときは年4回イポーの現地法人に出張していた。現地のローカル幹部がキャメロンハイランドへ連れて行ってくれた。そこへ向かう途中の谷間の集落に、彼らの居住地があるとのことで寄り道したが、彼らは伝統衣装ではなく、普通の洋服を着用していたことを思い出した。


 次はLotudで、ボルネオ島サバ州に居住する先住民族で、人口は2万人と推定されているらしい。アニミズム信仰とのこてである。

 その次もボルネオのサラワクに居住するIBAN族とのことである。20世紀初頭まで移住と戦闘を繰り返し、首狩り族であったことが知られている。サラワク州南部の丘陵地帯で陸稲の焼畑耕作を営む。豚、鶏を飼育するほかイノシシなどの狩猟、河川での漁労もおこなうという。春日の部族滞在記で取り上げて欲しいものである。




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