通称ワット・ククットと呼び、ランプーン市街の西に位置し、その起源はハリプンチャイ王国時代の8-9世紀まで遡ると云われている。尚、チャーマティーウィとは、仏塔を建立したとされる、ハリプンチャイ王国の女王の名前で、仏塔の台座には彼女の遺骨が納められていると云われる。
この仏塔は八角形の基壇の上に、五層の四角錐の塔が載っている。高さは21mで基底は約15m強である。各層には各面毎に3箇所の仏龕を穿ち、合計60体の仏像が安置された。この仏塔はスワンチャンコート(Suwan chang kot)と呼ばれ、創建当時は金色で覆われていたとのことであるが、長年の風雨により漆喰も剥落し、煉瓦が剥きだしになっている。また、塔の頂上には『クー』と呼ばれる飾りがあったとのことだが、今は失われてしまっている。
礼拝堂の脇に建つ八角形の小仏塔をラッタナー・チェディーと呼ぶ。直径4.4m、高さ11.5mで八角形各面の龕には、仏立像が安置されている。ハリプンチャイ国王、パヤー・サンパシットが12世紀に建立したものと伝えられている。
このチェディーは日本で云えば国宝。保存処理がなされているとは思うが、どうであろうか?
<了>
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