今朝のビックニュースである。北朝鮮の金正恩が中國・大連を訪問し、習近平と会談したニュースが幅を利かせているが、マハティールが勝利したニュースが、日本にとってはよっぽど重要である。
ナジブ首相が政権について10年。確かにマレーシア経済は順調に成長し、いまやマレーシアの高層ビル群に対し、東京と云えども見劣りがする。しかし、ナジブの汚職疑惑が云々され久しい。具体的には政府系ファンド『1MDB』の巨額資金流用疑惑である。マハティールは従前から、この疑惑を糾弾していたが、まさかこれをてこに勝利するとは・・・。
昨5月9日が、マレーシア下院総選挙投開票日であった。ナジブ政権は4月7日の下院解散直前に、与党に有利とされる選挙区割りの変更法案を成立させたほか、数々の選挙妨害と思わせる嫌がらせを、マハティール率いる野党連合に対して行っていた。選挙前の予想では、得票率は五分五分との予測ではあったが、獲得議席では、先の法案成立などで与党有利は揺るぎないとの予想であった。結果はマハティール率いる野党連合が113議席の過半数を獲得。ナジブ陣営は予想外の79議席にとどまった。
ナジブは中国大好き人間である。マハティールは著名なルック・イースト政策を推進した人物で、日本に敬意を表する人間である。日本の報道は何も伝えないが、シンガポールークアラルンプール間の新幹線。日本が断然優位になった。安倍さんは多忙で無理であろうが、麻生さんないしは外相が訪マレーシアして、おおいに売り込んで欲しいものである。マハティールは現在92歳で元気そのものだが・・・。日本政府の一押しを急いで欲しい。
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