世界の街角

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福岡市立博物館・#1

2017-06-01 07:14:47 | 博物館・福岡県
九州国立博物館で『日タイ修好130周年記念・~仏の国の輝き~タイ特別展』を展観した後、福岡市博物館を訪ねた。九博は今回で3度目であったが、福岡市博物館は初めてである。
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(出典:グーグルアース)
写真でも分かるように博多湾岸にほど近い。ロケーションとしては抜群のように思われる。
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目的は金印蛇紐の『漢倭奴国王』印を見るためである。写真撮影できないと思ったが安物デジカメを持参した。写真撮影はフラッシュを使わなければ、一部の展示品に限りOKとの、思いもしなかったが、安物デジカメのため金印の写真がうまく撮れない。
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・・・と云うわけで、パンフレットの金印の写真を御覧願いたい。奴国・国王印とか倭奴(伊都)国・国王印とする説もある。
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国王印考として、キャップションには以下のように記載されている。天明4(1784)年、京都の藤原貞幹が、金印の印面を入手し天明4年4月に著した論考。音韻から『倭奴国』=『伊都国』とした最初のもので、『藤原幹考』と呼ばれている・・・とある。
博多(福岡)とその周辺は、古代において日本で最初に繁栄した地で、それが今日まで続いていることは稀有なことであろう。
環濠集落・板付遺跡の紹介がある。過去、当該ブログで日本とタイの環濠遺跡を紹介したが、タイのそれに比較し板付の環濠は小さなものである。
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タイでは仏教やヒンズー教関連の遺品や遺物が出土するが、日本では下写真のような管玉の首飾りや子持ち勾玉、銅剣・銅鏡などである。
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銅剣の出土は北部九州に多いが、出雲・荒神谷からは1箇所としては膨大な358本の銅剣が出土した。九州から持ち込むにはあまりにもおおく、出雲で鋳造されたと考えるが、残念ながら鋳型が出土していない。ここ北部九州では福岡市内の遺跡とおもわれるが、その鋳型が出土している。出雲も開発が進めば出土するであろう。
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次回は鴻臚館の時代からの展示物を紹介したい。
 
                             <続く>

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