<続き>
いよいよフィールドの北タイ陶磁の紹介であるが、先ずカロンから見ていくことにする。
いずれもカロンを代表する文様である。上から菊花文、下はカラス文様と云われている。
上掲の3点もカロンではポピュラーな文様である。御覧になってお気付きと考えるが、絵付けは盤全面に及び、見方によっては繁辱さそのものである。この手の手法はシーサッチャナーライと似ており、識者によっては磁州窯との関連を説くが、やや話が飛んでいるか?
以上、粒揃いのコレクションで、これぞカロンを鑑賞させていただいた。下は完品ではないものの、極めて珍しい絵付けである。主文様は花喰いのハムサでカベットには対の魚文と蓮華文を描いている。
光線の加減で鉄絵文様が見辛く恐縮である。玉壺春瓶に似た姿をしているが、この時期、秋の草花が映えそうである。
週明けからタイ東北部と中部の窯址紀行である。当該ブロガーのフィールドは北タイであるので、事細かに且つ多くの窯址を訪問する予定はなく、概要がつかめればと考えている。従って当該<『ハクモクレン』の東南アジア陶磁器展>シリーズは一時中断したい。
<一時中断>
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