飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

ワンダースポットへ Go!36⇒貴船神社(京都)

2011-07-21 | ワンダーゾーンの世界

台風が襲う前の3連休、京都のパワースポットの案内で必ずといっていいほど紹介される貴船神社に行ってきました。昨年、貴船の隣にあるこちらもパワースポットとして名高い鞍馬に行った時、季節は8月末といいながら猛暑が続いた時で鞍馬の山を一巡すると暑さでへとへとになってしまい貴船神社を横目で見ながら、そこへ行く力もなくなってしまいスゴスゴと帰ってしまった思い出があります。今年も灼熱の照り返しが続くなか、一度はと思っていた行けなかった貴船神社へ足を向けたのです。(足を向けたとはいいながら、私は東京在住で関西の実家に帰る用があったのでそのついでということなのですが)

 

その貴船神社は、パワースポットたる由縁として賀茂川の水源となる貴船川が流れ、人には必須の<水>にまつわる神であるということ。そして貴船にはまた<縁結び>の霊験があり、和泉式部の歌碑がそこにあったりするのですが、小松和彦の「京都魔界案内」という本によるとけっこう生々しい話が残っています。和泉式部は30歳を過ぎた時に再婚した相手の藤原保昌に女がにできてしまい、彼女は貴船明神に夫婦和合を巫女に依頼したそうです。その際、巫女は式部に衣をまくって陰部を晒すように命じたとか。巫女は和泉式部の性器にその魅力を引き出す呪術をかけたそうだ。しかし、この<縁結び>は反面、藤原保昌と女との<縁切り>が同時に伴っていて、三角関係における復讐=呪いという側面もあるということなのです。つまり、貴船は<縁切り=復讐>をかなえる呪詛神としての性格のある神としてもその昔、知られたそうなのです。その呪詛神としての働きに有名なのは能の「金輪」という話があります。それは、浮気性の夫への恨みから、女が赤い服に顔を朱に塗り、金輪(=鉄の輪に三本の足を付けた五徳)に火を灯しそれを頭にいただき鬼になって呪詛したところ、陰陽師の安部晴明の呪術返しを受けてしまったというもの。

 

ともかくも、そんな両面の力を持っている貴船神社ですが、そこの横を流れる貴船川には川床料理の座敷が川沿いに並んでいて独特の風流感を出しています。私も一度はそこで料理を味わってみたいと思うのですが、今回は急な思いつきの行動とあって断念しました。紅葉で山が彩りを見せる季節はきっと最高に雰囲気があるでしょう。いずれまた来ることもあるでしょうと誓いつつ、貴船神社をあとにしたのです…。

 

<貴船神社・本宮>

 

 

 

 

 

 

<貴船神社・結社>

 

 

 

 

 

 

<貴船神社・奥院>

 

 

 

 

<川床料理店>

 

貴船神社の四季―水野克比古写真集 (京・古社寺巡礼)
水野 克比古
東方出版
京都魔界案内―出かけよう、「発見の旅」へ (知恵の森文庫)
小松 和彦
光文社
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