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横浜そごうで開催されている「幽霊・妖怪画大全集」展へいってきました。この展覧会は福岡から巡回してきたもので、昨年その開催の情報を知りまとまった数で妖怪&幽霊画が見ることができる機会と巡回を楽しみにしていたものです。そうするとびっくりで、なんと今年は関東地区で同時に3ヶ所もの美術館で妖怪展が開催されるではありませんか。夏でもあるし、子供も集客したい、世は長い妖怪ブーム?が続いているということなのか、ここまで集中して開催されるのは滅多にないことで、今年の夏は美術界は妖怪だったといっても過言ではないのではないでしょうか。
さて、そごう美術館で展示されたものは、日本画家の吉川観方という方が日本の風俗史を研究するために様々な美術工芸品を収集したそうで、その中には江戸から昭和にいたる時代に描かれた妖怪&幽霊画も含まれていて、そのコレクションを中心に構成されています。よくこんなにも集められたものだと展覧会をみて感心したのですが、そこにはコレクションを可能とするだけの財力と熱意と執念が必要なんだろうと想像するのですが、正直、羨ましいのは財力ですかね。人間なんて欲望は尽きないものです。
この展覧会での印象は、幽霊画が多かったということです。先の吉川観方自身もお菊とお岩の二大幽霊がヒソヒソ話をしているという洒落の効いた幽霊画を描いており、それがとりとつとめる形で展示されていました。その他では足のない幽霊画を初めて描いたとされる伝・丸山応挙のものや、明治の異才画家・河鍋暁斎のものなどが印象的です。妖怪画については歌川国芳、月岡芳年の浮世絵が目立っていました。二人とも私の好きな絵師ですが揃って妖怪の絵が多いのは好みというか趣向性が一致するというところでしょうか。珍しいところでは、歌川広重や伊藤若冲が妖怪を描いています。もしかしたら以前も、広重や若冲の絵を見ているのかも知れませんが、へぇ~、なんて感心させられました。私としてもこれだけの規模の幽霊、妖怪画の展示を見たのは初めてで、残りの2つの妖怪画の展覧会も弾みがつきます。時間がないけど・・・。
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図説 妖怪画の系譜 (ふくろうの本/日本の文化) |
兵庫県立歴史博物館,京都国際マンガミュージアム | |
河出書房新社 |
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妖怪萬画 (第1巻 妖怪たちの競演編) |
和田京子 | |
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妖怪萬画 (第2巻 絵師たちの競演編) |
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魑魅魍魎の世界―江戸の劇画・妖怪浮世絵 |
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