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→吉祥寺東亜興行チェーンにて
■製作年:2011年
■監督:J・J・エイブラムス
■出演:カイル・チャンドラー、ジョエル・コートニー、エル・ファニング、他
いやいや、映画らしい映画を見たって感じです。舞台が70年代だったというのもいいですね。話自体はファンタジーというかありえないようなものなんだけど、流れている音楽とか着ている服装とか小道具なんかが、私の世代にとっては懐かしく親しみのあるものだったんで、それもよかったです。この「SUPER8/スーパー8」はストーリーなどを明かさない秘密主義で撮影され、プレス関連にも情報を制限して流したそうです。ただそれとは関係なく私は全く予備知識もなく映画館の椅子に座りました。それがこの映画を楽しむことができた要因かも。ですから、これからこの映画を見ようと考えていらっしゃる方は、以下の文章を読まないほうがいいかも知れません。スティーヴン・スピルバーグが製作を担当し、そのスピルバーグに多大な影響を受けたとされるJ・J・エイブラムスが監督した、映画らしい楽しめる映画っということの情報だけで映画館へ行った方がいいでしょう。
※以下、ネタバレ注意!
主人公は8ミリフィルムを回し自主映画作りを楽しんでいる少年たちです。タイトルの「スーパー8」とはコダック社が発売した8ミリフィルムの規格のこと。つまりタイトルからして、8ミリ映画作りに熱中する映画少年であるということが映画の大前提にあるわけです。デジタル技術を駆使して驚きの映像を提供する現代の映画人が、かつてアナログのフィルムしかなかった古きよき幼い頃の自分自身を投影させているかのような原点を想起させる映画というわけです。ところで、かく言う私も30年前の学生時代、その8ミリフィルムを回して簡単なイメージフィルム(タイトルは「ドリーム・タコ」というアホなもの」を作ったことがあります。現像されたフィルムをテープで繋ぎ合わせていく編集作業は、たとえ10分に満たない映像といえども、やりはじめたら夢中になって気がついたら朝になっていたという記憶があります。今思い返すと相当な集中力で夢中になっていたんだなと思います。スピルバーグの映画に夢中になっていた若き日のエイブラムス監督、そんなイメージが重なってくるのですが、映画の中の少年はエイリアンに捕われた女の子のために体を張って救出するカッコよすぎなんですが…。
映画を見ていて思ったことがあります。それは直接は関係ないのですが、本編前の予告編、エイリアンが地球に襲来してきて地球が壊滅的な打撃を受けるという映画を2本紹介していました。そしてこの「SUPER8/スーパー8」を入れると、この夏だけでエイリアンが地球に飛来したという映画が3本あるということになるということ。そのどれもがなんらかの破壊的状況が起きているということ、これは偶然にせよ、不思議な気分になりました。未確認飛行物体の存在について、今ではあれは本当のことだったのだろうか自分自身半信半疑になってしまうところも正直あるのですが、私はそれをはっきりと目撃したことをこのブログでも書いたことがあります。また、エイリアンからメッセージをもらいアメリカから帰国し元気メッセージを送っているスピリチャル系の女性と話を聞くとそうした飛行物体はガンガン飛んでおり一般の人は見えていないし気づいていないといいます。この映画もエリア51とかロズウェル事件といったまこしやかに囁かれている未確認飛行物体墜落事件を題材として選んでいます。ここまでいろいろな映像があると実は本当に映画で描いているようにそうしたことはあるんじゃないかと思えてきます。
とにかく映画は面白かった。スピルバーグが関わっているということで、もう一つのエイリアン飛来後の最近の傑作「第9地区」とは違った味わいの、彼らしいファンタジーに仕上がっていました。オススメの映画です。
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僕はなんと言っても、「スーパー8」の意味が、当時の8ミリフィルムの形式の名前だったんだと後半でわかって、映画学生だった頃の自分を懐かしく思い出しました。僕は「シングル8」派でしたが。この映画の最後に子供たちが作った映画が出ますよね。あれがいいですね。スピルバーグのノスタルジーだろうなと思います。初心忘るべからず、ってことでしょうか。大事ですね。今日は「ミスター・ノーバディ」観に行きます。楽しみです。