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~ダリ展を観た。そしてダリを感じダリを知るために~
◆「ダリ」(メレディス・イスリントン・スミス著)◆
昨日投稿の続き、ダリの伝記を書いたメレディス・イスリントン・スミス(私は全く知らない人)。文藝春秋からその本は出版されており、ダリの思春期からシュルレアリストとして成功するまで気になった部分を抜粋しました。
◆ダリの発想
“ダリのシュルレアリスムは「白昼夢」の産物などではなく、経験そのものなのだ。”
◆不定形の物体
“ぐにゃぐにゃとした不定形の物体の起源である。ダリが6歳か7歳のとき、カダケスに隣接する漁港プエルト・デ・ラ・セルバの浜辺に一頭の鯨が打ちあげられるという事件があり、彼はそれを見につれていかれたのだ。ダリの図像の中でとくに奇妙で忘れ難いこのイメージがどこから生まれたかはいうまでもない。”
◆偽りの記憶
小学校の頃“、いじめられて孤立したダリは白昼夢に逃避した。そして、のちに「偽りの記憶」と呼ぶようになるものを発明した。それは自分を神話化しようとするダリの行動の一面だった。”
◆ダブルイメージ
クレウス岬“船のそばをゆっくり通り過ぎる真っ黒な岩を見ていると、ダリの目の前で、それは人間の顔から猿の顔へと移り変わった。船が進むにつれ、岩は鷲、ライオン、人間の頭、女の顔、背を丸めた老人へと姿を変える。そんな岩石群の一つ一つに漁師たちは名前をつけており、それが父から子へと伝わり、やがて村の民話までになっていた。こうしたダブルイメージはのちにダリの絵画の重要なモチーフとして何度も登場することになる。”
◆甲殻で固めた自我
“ダリはヤドカリだった。意識的に作りあげたパーソナリティというからの中にもぐりこんだのだ。好奇心による詮索を恐れ、その矛先をそらすための甲骨。また、それは扱いかねる感情が侵入してきたり、パニック状況に陥ったりすることを防ぐための盾でもあった。ダリは死ぬまで、固い殻をもった甲殻類が大好物であった。”
◆デッサンは高潔な芸術
“線による描写を重視するアングルの絵画論に心から共感していたダリは、基礎的なデッサン力をおもんじていた。その態度は終生、変わらなかった。”
◆偏執狂的―批判的方法
“ボスの絵を見るために、プラド美術館にもよく通った。ボスの描く絵は、フロイト理論やダリ自身の子供時代の記憶と心の中で混ざり合い、偏執狂的―批判的方法の基盤となった。”
◆ロルカの時代
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/8b/cf354f268359eaea72fb6a168d194afe.jpg)
同性愛者であったスペインを代表する詩人ロルカ、彼と映画監督ブニュエルとは学生時代の親友であった。ダリにとってロルカとの関係はのっぴきならないものであったという。“ダリはいつのまにかロルカの投じる網に引き込まれつつあった。”“セックスにまつわる肉体的接触を恐れていたダリは、ロルカの誘いをいったんは受け入れたものの、どうしても耐えられなかったのだろう。”
◆ブニュエルとダリ
“ブニュエルはダリとロルカを別れさせるためにできるかぎりのことをし、結果としては成功した。”ダリとブニュエルはシュルレアスト・グループに参加、実験映画の名作「アンダルシアの犬」を作ることになる。
※『ダリ』メレディス・イスリントン・スミス著/野中邦子訳/㈱文藝春秋刊
“”部分上記著書から抜粋
■■焼いたベーコンのある自画像(1941年)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/9f/93252b148e9de415090b0606de9aa9a3.jpg)
ベーコンエッグ・バーガーが一ヶ月に一度くらい無性に食べたくなるときがある。ベーコンはタマゴにあうんだよね。ダリの描いたベーコン、ベーコンと見れば見ることができるが、排泄物にも見えてしまうのはボクだけか?ダリは皮膚そのものが存在を意識させるものだと主張していたという。皮膚とはすこぶる現代的だ。我々が人を識別するときの大きな要素が皮膚で覆われた顔。その顔も髭を生やし髪型を変え色を染め、眉毛を剃って化粧が施し仮面的要素が強くなっている。このペロンとした皮膚としての自画像もその特徴ある髭によってダリと分かるのだけれどもその下の真の自画像はどこにあるのだろうか。
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◆「ダリ」(メレディス・イスリントン・スミス著)◆
昨日投稿の続き、ダリの伝記を書いたメレディス・イスリントン・スミス(私は全く知らない人)。文藝春秋からその本は出版されており、ダリの思春期からシュルレアリストとして成功するまで気になった部分を抜粋しました。
◆ダリの発想
“ダリのシュルレアリスムは「白昼夢」の産物などではなく、経験そのものなのだ。”
◆不定形の物体
“ぐにゃぐにゃとした不定形の物体の起源である。ダリが6歳か7歳のとき、カダケスに隣接する漁港プエルト・デ・ラ・セルバの浜辺に一頭の鯨が打ちあげられるという事件があり、彼はそれを見につれていかれたのだ。ダリの図像の中でとくに奇妙で忘れ難いこのイメージがどこから生まれたかはいうまでもない。”
◆偽りの記憶
小学校の頃“、いじめられて孤立したダリは白昼夢に逃避した。そして、のちに「偽りの記憶」と呼ぶようになるものを発明した。それは自分を神話化しようとするダリの行動の一面だった。”
◆ダブルイメージ
クレウス岬“船のそばをゆっくり通り過ぎる真っ黒な岩を見ていると、ダリの目の前で、それは人間の顔から猿の顔へと移り変わった。船が進むにつれ、岩は鷲、ライオン、人間の頭、女の顔、背を丸めた老人へと姿を変える。そんな岩石群の一つ一つに漁師たちは名前をつけており、それが父から子へと伝わり、やがて村の民話までになっていた。こうしたダブルイメージはのちにダリの絵画の重要なモチーフとして何度も登場することになる。”
◆甲殻で固めた自我
“ダリはヤドカリだった。意識的に作りあげたパーソナリティというからの中にもぐりこんだのだ。好奇心による詮索を恐れ、その矛先をそらすための甲骨。また、それは扱いかねる感情が侵入してきたり、パニック状況に陥ったりすることを防ぐための盾でもあった。ダリは死ぬまで、固い殻をもった甲殻類が大好物であった。”
◆デッサンは高潔な芸術
“線による描写を重視するアングルの絵画論に心から共感していたダリは、基礎的なデッサン力をおもんじていた。その態度は終生、変わらなかった。”
◆偏執狂的―批判的方法
“ボスの絵を見るために、プラド美術館にもよく通った。ボスの描く絵は、フロイト理論やダリ自身の子供時代の記憶と心の中で混ざり合い、偏執狂的―批判的方法の基盤となった。”
◆ロルカの時代
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同性愛者であったスペインを代表する詩人ロルカ、彼と映画監督ブニュエルとは学生時代の親友であった。ダリにとってロルカとの関係はのっぴきならないものであったという。“ダリはいつのまにかロルカの投じる網に引き込まれつつあった。”“セックスにまつわる肉体的接触を恐れていたダリは、ロルカの誘いをいったんは受け入れたものの、どうしても耐えられなかったのだろう。”
◆ブニュエルとダリ
“ブニュエルはダリとロルカを別れさせるためにできるかぎりのことをし、結果としては成功した。”ダリとブニュエルはシュルレアスト・グループに参加、実験映画の名作「アンダルシアの犬」を作ることになる。
※『ダリ』メレディス・イスリントン・スミス著/野中邦子訳/㈱文藝春秋刊
“”部分上記著書から抜粋
■■焼いたベーコンのある自画像(1941年)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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