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飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

サルバドール・ダリに告ぐ#23・・・魔夜峰央の「ダリ的魔法術」(小学館)

2007-01-12 | サルバドール・ダリ
~ダリ展を観た。そしてダリを感じダリを知るために~

◆魔夜峰央の「ダリ的魔法術」(小学館)◆

50ページも満たない中で魔夜峰央氏が漫画でダリの絵をを解き明かしていく内容で、ある意味値段を考えると豪華な本と言えましょう。魔夜峰央氏のダリの絵についての解読は、私がこれまで読んだどのダリに関する文章よりも軽やかで緻密、何よりもその注目する視点がとてもユニークでかつ興味深いものとなっています(目からウロコ的体験に近いかも)絵を描く漫画家という立場からのダリへのアプローチなので、うなずくことしきりです。

内容は頭にも書きましたが50ページにも満たない本なのでネタばれとなってしまい、残念ながら紹介はできません。(絵本感覚で読んだほうがいいですね)ただ一ついえることは、通常であれば見過ごしてしまうであろう細部をキッチリ見て絵と対峙しているということです。

一枚の絵をじっくり鑑賞に想像力の翼を羽ばたかせること、その愉しみを教わった本です。


■■目を覚ます1秒前、ザクロの実の周囲を1匹の蜜蜂が飛び回ったために見た夢(1944年)■


魔夜峰央氏が解き明かしてくれのがこの絵です。私も始めてダリを観たときこの絵に対面しました。すごくカッコイイ絵だなと思った記憶があります。こんなカッコイイ絵を描くダリもカッコイイ、当時のダリの印象です。ダリといえば暫くはこの絵が思い浮かんだ、そのくらい強烈なインパクトを貰ったものです。ちなみに絵にでてくる虎はサーカスの広告ポスターを参考にしたようです。

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魔夜峰央の「ダリ的魔法術」

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