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今年は黒澤明監督の生誕100年にあたるそうで、いろいろなところで黒澤明特集が組まれています。ボクが日本映画界でNo.1の映画監督を挙げよと言われれば迷わず、黒澤明!と答えるでしょう。「七人の侍」「生きる」「天国と地獄」「酔いどれ天使」「用心棒」などなどリアルタイムで見てはいないのに、それらの作品を20代に名画座などで見たときの、血肉湧き踊るワクワク感、興奮、インパクトはいまでも覚えています。3本立ての上映でも全く疲れなかったのは、あまりに面白すぎたから。自分自身びっくりしました。
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黒澤監督が映画を創る前に描いたという画コンテは、画集として出版されたり展示会が開かれたりしたことがあるので今までに何度か目にしたことがあります。今回、生誕100年を記念して東京都写真美術館でその展覧会が開催されていいて(10月11日まで)、それを見に行ったのですが、黒澤監督の描いた画コンテは何度見ても驚かされます。とにかく、色彩感覚が凄い、構図が凄い。監督の頭の中には撮影前からすでに映画は存在しているのです。
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今回、画コンテを見ていて気がついたことは、非常に細部まで描き込んでいるということ。時代劇の場合ならば衣装など相当勉強していないと書けないし、女性の着物の着こなしだって同様だろう。つまり、映画として映像になるところは、細部に至るまでしっかり見ているし、頭に入っているということ。絵としてそれを具体的に書き上げることが可能なわけですから、漠然としたものがイメージ化してくる過程までには、相当な勉強・研究をしているに違いないのです。そうしたことがベースとなって黒澤監督の想像力によって、一枚の絵になり、やがて映像となる…。完成された映画が超一級の作品であるならば、その過程においても同じように超一級であるのであります。
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今回の画コンテでは映画「夢」において映画化されなかった構想段階のものもいくつか展示されていました。その中の「素晴らしい夢」という作品で、世界中の人々が、真の世界平和が実現したと、あらゆる人達がそれを祝っているというものがありました。それを見て鳥肌が立ってきた自分を感じました。よく黒澤明の映画は、押し付けがましい道徳観があり、それが直裁的な表現を取っているといわれることがあり、実際、そう感じる部分もありますが、画コンテを見ていると作家としての執念のようなものを感じ、そうではない、作家の意志としてそれを強く選択しているんだということが見えてきたような気がしました。
黒澤明監督の画コンテ展、面白かったです!
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黒澤監督が映画を創る前に描いたという画コンテは、画集として出版されたり展示会が開かれたりしたことがあるので今までに何度か目にしたことがあります。今回、生誕100年を記念して東京都写真美術館でその展覧会が開催されていいて(10月11日まで)、それを見に行ったのですが、黒澤監督の描いた画コンテは何度見ても驚かされます。とにかく、色彩感覚が凄い、構図が凄い。監督の頭の中には撮影前からすでに映画は存在しているのです。
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今回、画コンテを見ていて気がついたことは、非常に細部まで描き込んでいるということ。時代劇の場合ならば衣装など相当勉強していないと書けないし、女性の着物の着こなしだって同様だろう。つまり、映画として映像になるところは、細部に至るまでしっかり見ているし、頭に入っているということ。絵としてそれを具体的に書き上げることが可能なわけですから、漠然としたものがイメージ化してくる過程までには、相当な勉強・研究をしているに違いないのです。そうしたことがベースとなって黒澤監督の想像力によって、一枚の絵になり、やがて映像となる…。完成された映画が超一級の作品であるならば、その過程においても同じように超一級であるのであります。
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