■製作年:1994年
■監督:クエンティン・タランティーノ
■出演:ジョン・トラヴォルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、ハーヴェイ・カイテル、ティム・ロス、他
クエンティン・タランティーノの名前を知ったのは「パルプ・フィクション」を見てからです。この作品が公開された当時、映画館で見たときはびっくりした記憶があります。その時は私も社会人になって数年経っていて、あまり映画を見て衝撃を受けるなんてことはなくなっており、余暇で映画を見て楽しむということにあまり価値を見出だせなくなっていました。しかし、この「パルプ・フィクション」だけはそうした映画を見ることのマンネリ感を吹き飛ばすほどのインパクトがありました。
時間軸の構成が錯綜していてそれがとても新鮮に感じた、ヨタ話というかやたら会話のシーンが長い、でもその会話が今までの映画では考えられなかったような内容でなんともいえずおもしろい、おまけに流れている音楽がめちゃくちゃカッコイイ、トラヴォルタのダンスもよかったし彼を生かしきっている感じがした、などなどどれもが新鮮で斬新な印象でした。カンヌ映画祭でグランプリを受賞している作品というのもこの得体のしれない映画を世界は評価したんだと映画人もインパクトを受けたんだなというふうに思えて、ますます魅力的に感じたのでした。当時のイメージでは彗星のように登場した新感覚の映画監督タランティーノっていう印象でした。
今見直してみると、タランティーノのしたことは、以前このブログで書いた記事、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介された故・石岡瑛子さんがデザインの仕事するにあたって心の中で唱えたという言葉、①Original誰にもまねができない ②Revolutionary革命的 ③Timeless時代を超えるにピッタリと当てはまる映画を作ったのではないのかなあと思いました。正直、いくつかのエピソードが時間軸を違えながら同時に画面で進行していくのですが、結局、何かを伝えたかった、テーマがあるのかというと微妙な感じであると思うところがあるものの、もう20年近く前の作品でありながら古さは全く感じさせない、今でも新しい感じがする、面白さも風化していないのは、映画史においてもエポックメイキングな作品であることは間違いないんじゃないのかなと。
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