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飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

怪異の世界#13・・映画「怪談累が淵」(監督:中川信夫)

2008-07-23 | ワンダーゾーンの世界
怪談累が淵

■製作年:1957年
■配 給:新東宝
■監 督:中川信夫
■主 演:和田孝、高田幸子、丹波哲郎、

先日観た中田秀夫監督の「怪談」があまりおもしろくなかった。しかしそれがきっかけで、だんだんと累ケ淵のことが気になってきて、今度は、怪談映画を撮るらせたらとその名も高い中川信夫監督の作品を観てみることとしまた。

以下、この1時間強の古いモノクロ映画を観て感じたことつらつらと書きました。

①宗悦殺しのことが詳しく描かれている。それによりメインとなる豊志賀と新吉が親の因果をひきずった関係であるということをより印象強く持つことができた。

②とにかく新吉はモテモテである。新吉を見かけた女たちはアイドル歌手か二枚目俳優に遭遇したかのようにソワソワするのだ。奉公先の娘・お久もぞっこん彼にひかれている。お師匠さんと慕われながら年増の色気を振りまいている豊志賀も同様で、新吉に対していきなりの誘惑が始まる。しかしなぜそんなにモテるのか、それは説明はされてはいない。

③丹波哲郎が演じる侍の役回りが少し不明であるような印象を受けた。豊志賀に言い寄ったり、新吉とお久にからんだりと、お金目当ての裏の仕掛人として立ち回るが、最後は豊志賀の幽霊に幻惑されて自滅する。そんな丹波哲郎の迷台詞があった。「男ってのは女の出方でどうにでもなるもんだ」

④「よくも親子二代で騙したな」とは豊志賀の怨みの台詞。三味線のバチで顔を怪我してそれがもとで新吉との関係がおかしくなるが、怪我そのものの原因は新吉によるものではない。親の因果があるものの、この映画でも新吉は優柔不断なだけで、悪人としてあるわけではない。

⑤コケ脅しの部分はなく、怪談とは人間のドラマであるとこの映画を観てあらためて思う。恐ろしきは人の“業”、中川監督はそれを表現しようとしているのはわかったが物語が“業”の深さを語るにはちょっとむつかしいのか、必ずしも成功しているとは感じなかった。


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