飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

怪異の世界#11・・・映画「怪談」(監督:中田秀夫)

2008-07-21 | ワンダーゾーンの世界
■製作:2007年
■監督:中田秀夫
■出演:尾上菊之助、黒木瞳、井上真央、麻生久美子

「リング」や「女優霊」を監督、ジャパニーズ・ホラー・ブームを巻き起こし、一躍人気監督の仲間入りを果たした中田秀夫が、日本の怪談話を題材に映画を創った。それがこの「怪談」で、先日CS放送で流されそれを観ました。原作は三遊亭円朝の「真景累ケ淵」、この著名な怪談話ですが、恥ずかしながら、実はその話よくは知りませんでした。

この怪談話は黒木瞳演じる豊志賀が、異常な嫉妬によって相方を呪い祟るわけですが、そのベースには親の因果というものが絡んでいます。が、正直物語の展開において、その必然性があまり感じられなかったのが感想です。つまり途中から因果応報の話はどこかへ飛んで、命を落とした豊志賀の執拗な執念が目立ってくる。しかし、それまでの男女の仲の関係を考えると優柔不断な男・新吉(尾上菊之助)ではあるが、特に酷い仕打ちをした訳でもない。むしろ優しすぎる男はなのである。そこに女の呪いがあまり感じられない。新吉の側からすれば堪らない展開となっていく。そのまま男は運命に翻弄されるかのように終局を迎えることになるが、ラストにおいて豊志賀が新吉の生首を持って水面に立つ姿は、まるでヨカナーンを断首しその恋を成就させたサロメのようであった。最後は究極の愛?を表現したかのような演出となってしまい、これは一体どうなんだろうと思ってしまった。(これも見せ方を変えれば因果の恐ろしさとなるに違いないと思ったりした)

つまりテーマがボケてしまっているような・・・。三遊亭円朝の原作がどうなっているかわかりませんが。情念、怨念といったものが希薄なため恐ろしさも今ひとつ、唯一ドキッとしたのは、豊志賀が籠に乗っているはずがそこにいない!そこへ女の手が突然出てきて新吉の腕を摑むシーン。でもこれはどちらかというと映像と音楽によるコケ脅し的演出で、心底からゾーッとさせるものではない。観る前は、中田監督による怪談ということで鳴物入りの作品というイメージを持っていたが、いまひとつであった。

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