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■製作年:2000年
■監督:阪本順治
■出演:布袋寅泰、豊川悦司、佐藤浩市、哀川翔、他
平成のヤクザ映画と昭和のヤクザを見比べるとどうしても平成のヤクザ映画の方が、ヤクザ映画らしくないんだよなと感じてしまうのでした(ここで言うところのヤクザ映画とは「仁義なき戦い」のことを指します)。その存在感、その身振り、その声、どれをとっても昭和のヤクザ映画の方が<らしく>見えてしまうのでした。この「新・仁義なき戦い。」を見ていると「新・」と「。」の文字が付いているぶんだけマイルドになったのか?なんてことを思うのでした。この時代、ヤクザらしい格好?は最早コスプレでしかなく流行らないのだ、本物は実は普通のサラリーマンと見分けがつかないのだと主張しているのでしょうか、彼等が集まり会議を開いていても、企業の会議のように見えてしまうのでした。であるならば、そこにいるだけで近寄りたくない、係わりたくないと感じさせる威圧的な存在感が希薄であるということでもあるのです。そこで激しい暴力があってもなにかこう暴力団という風には見えなかったのです。それに名作「どついたるねん」を創った阪本順治監督であるのですが、全体として散漫であり、画面に緊張感が薄かったようにも感じたのです。ロック界から布袋寅泰が参加しており強烈な個性を導入しているも、全体がそうなので残念であったというのが私の印象です。
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