エマニエルの美女~化人幻戯
放送:1980年テレビ朝日
監督:井上梅次
出演:天知茂、夏樹陽子、中条きよし
エマニエルの美女というタイトルから連想させるように、江戸川乱歩の原作「化人幻戯」は、魔性の女の“性”が全開の作品である。大河原由美子夫人は次々と男を誘惑し破滅させる“カマキリ”(象徴的存在として乱歩の小説にもドラマにも出てきます)にも喩えられる危険な美女。
その性の奔放さが、エマニエル夫人(1975年に公開され大ヒットしたフランスのソフト・ポルノ映画、とにかく藤椅子にすわる主演女優シルビア・クリステルのイメージ画は、あまりにも有名なショット。当時中学生であった私でも映画は観たことがなくても、女優の名前と藤椅子に座った映像は鮮明に記憶しています。つまりそれだけヒットしたということだ)のイメージと交錯する。
夫人演じる夏樹陽子もエマニエル夫人と同様のポーズをとっている。そういえば、五月みどり(ご存知の方は少ない?)というお色気女優の主演で、やはり男を手玉にとる映画で「カマキリ夫人」という作品があったが、これももしかしたら乱歩の「化人幻戯」が参考になっているのだろうか?なんてかってに想像・・・。
ところで、今回の投稿、シルビア・クリステルや五月みどりという名前がでてて、すっかり歳が分かってしまう話の展開となっています。
さて、ドラマの方は乱歩の原作の核となる部分は壊さないようにアレンジしながら展開します。この作品、魔性の女を演じた夏樹陽子が、とにかく予想を裏切る程のうれしい体当たり演技をしています。乱歩の原作に負けじと、そしてタイトルのエマニエルに恥じぬようにと、テレビ作品でここまでやっていいの?というくらい大胆なシーンが多いです。(昔はすごかった)
そして、その台詞も観ているこちらが思わず赤面してしまう大胆で今となっては笑えるものが多々でてきます。例えば「私のかわいい坊やは、小鳥のように震えていた」「私は恥ずかしいくらい燃えてしまった」などなど。一歩間違えばコントになりえてしまうような台詞ですが、夏樹陽子の取り付いたような決意と演技がそんな要素を吹き飛ばしてしまいます。
美女シリーズの作品の見所の一つは、冠されているように美女(=主演女優)です。今回は「美女」という評価項目で◎を付けたい作品でした。
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入会金、送料、年会費などが無料。月額定額制でDVDやCDをレンタルすることができる。ポストに投函されていてポストに返すだけ。これだと通勤時に返却できていちいち店舗にいく必要がない。観たい作品はネットでまず調べて観るスタイルが定着しそうです。(ちなみに店舗で借りるより安いのもうれしい、オススメかも)
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その性の奔放さが、エマニエル夫人(1975年に公開され大ヒットしたフランスのソフト・ポルノ映画、とにかく藤椅子にすわる主演女優シルビア・クリステルのイメージ画は、あまりにも有名なショット。当時中学生であった私でも映画は観たことがなくても、女優の名前と藤椅子に座った映像は鮮明に記憶しています。つまりそれだけヒットしたということだ)のイメージと交錯する。
夫人演じる夏樹陽子もエマニエル夫人と同様のポーズをとっている。そういえば、五月みどり(ご存知の方は少ない?)というお色気女優の主演で、やはり男を手玉にとる映画で「カマキリ夫人」という作品があったが、これももしかしたら乱歩の「化人幻戯」が参考になっているのだろうか?なんてかってに想像・・・。
ところで、今回の投稿、シルビア・クリステルや五月みどりという名前がでてて、すっかり歳が分かってしまう話の展開となっています。
さて、ドラマの方は乱歩の原作の核となる部分は壊さないようにアレンジしながら展開します。この作品、魔性の女を演じた夏樹陽子が、とにかく予想を裏切る程のうれしい体当たり演技をしています。乱歩の原作に負けじと、そしてタイトルのエマニエルに恥じぬようにと、テレビ作品でここまでやっていいの?というくらい大胆なシーンが多いです。(昔はすごかった)
そして、その台詞も観ているこちらが思わず赤面してしまう大胆で今となっては笑えるものが多々でてきます。例えば「私のかわいい坊やは、小鳥のように震えていた」「私は恥ずかしいくらい燃えてしまった」などなど。一歩間違えばコントになりえてしまうような台詞ですが、夏樹陽子の取り付いたような決意と演技がそんな要素を吹き飛ばしてしまいます。
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けっこうこわかったなあ。
この時代のドラマは変なところもおおいですが、意外と面白いのもありますよね。その極みが、天地茂の明智小五郎シリーズかもしれません。変だけど面白い!他の作品もご覧になられてはいかがでしょうか?