秘宝館という響きは私に独特の感性を引き起こします。それについては、私はこれまで別府と熱海の秘宝館を訪れその時に書いていますので、そちらを参照されたいのですが、今回「新宿秘宝館」と銘打たれたギャラリー新宿座における小さな展覧会(22日で終了)は、既に閉館となってしまい今では見ることのできない鳥羽国際秘宝・SF未来館で展示されていたものを都築響一氏がコレクションとして引取ったものを展示しているということらしい。一見どうでもいヘンナモノ(かなりヘンナモノだろう)をコレクションし、かつ、紹介している都築響一氏の情熱は全くすごいとしかいいようがない。一般人からするとかなり奇異でありそこに情熱を注ぐか?という烙印押されるのは必至だからだ。しかし、私はそうした都築響一氏の感性をエライ!と言いたいのだ。
で、展示である。当時の鳥羽国際秘宝館・SF未来館は、近未来をテーマにしたエロス館であったようで、ノストラダムスの大予言で地球崩壊がいわれた1999年に起こったであろうと当時SFファン?に予測された(実際は起こらなかった)惨事をもとにこの秘宝館の展示はなされたいたようだ。優秀な男から精子を強制的に採集し選ばれた美女に強制注入。胎児は短期間で成人となる近未来人として誕生するという設定。私の感覚的には「家畜人ヤプー」の世界にも似ていると感じたが…。ちなみに、展示は写真を撮ってもいいですよととこちらが何も言わないのにいわれたので、古い機種であまり性能もよくない携帯電話で写真を撮ったのでどんな感じだったのかを見てもらいたい。私がその展示を見たのはマヤの暦が切れ同じく世界崩壊がまことしやかに囁かれた2012年12月21日を過ぎてのことだ。地球崩壊のカタストロフィをうたった都市伝説を2つも超えた先での、新宿のそれも人通りの少ないマイナーな所にある小さなギャラリーで、過去の昭和のエロスの産物に遭遇するために足を運んだ変な私というわけだ。
ちなみに、ギャラリーは一階は吹き抜けで2階がメイン、3階のロフト感覚的のスペースには、その秘宝館コレクションとは別の天才蝋(ろう)人形師による作品が展示されていました。こちらは写真撮影は禁止。というのも勃起した男性性器と股を広げて御開帳の女性性器の数々が並んでいるからでした。人類学的な調査?により類型別精緻に創られた蝋人形のそれはタブーを侵しているようで、いやいや、これは強烈です。この展覧会は美術系の学生に口コミで広がっているのか、それとおぼしき女子学生らしき複数のグループが来館していました(カルトな感じの展示を見て面白いのか?)。丁度、私がこれら蝋人形を見ている時にも、女性グループが入って来て、私はそこをなんとく間が持たず退散したのですが、彼女らはそれらの展示物をどのような感覚でもって見たのでしょうか?彼女らのその後のヒソヒソ話を聞いてみたいと思ったりしました。それはいやらしいオヤジの感性なんでしょうね。
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