飾釦

飾釦(かざりぼたん)とは意匠を施されたお洒落な釦。生活に飾釦をと、もがきつつも綴るブログです。

NHKドキュメント「ヤノマミ 奥アマゾン原初の森に生きる」を見た

2010-09-17 | ワンダーゾーンの世界
以前、NHKで放送されていたのを断片的に見て、人間という存在の在り方の根源のような、あるいは<生>と<死>の強烈な有様に、ショックを受けたドキュメンタリー番組「ヤノマミ 奥アマゾン原初の森に生きる」がずいぶん前に再放送されていてそれを録画していたのを、思い出したように見た。

数ヶ月に渡って現地取材した力作である。秘境の地に住まう人々がカメラにとらえられテレビの画面から流れてくる、それは奥アマゾンに住んでいるというヤノマミ族の生活なのである、を見ているともう言葉を挟む余地もないというか、ありのままの剥き出しの人間がそこにいるという凄さ、それが鮮烈に映像として映し出されていた。そこには現代人がすっかり忘れてしまっている野性の思考が生きている。スピリチャリティなんていう言葉も吹っ飛ぶほどのリアルで生々しい自然との交感。ただただボクは画面を見ているしかなかった。おそらくアーカイヴで見ることができるんじゃないかなと思うけど、必見のドキュメンタリー作品であるとしておきたい。

以下、NHKの番組案内の文章を引用。

“アマゾンの最深部に1万年以上、独自の文化・風習を守り続けている部族がいる。欧米人に“最後の石器人”と呼ばれているヤノマミ族だ。現在、ヤノマミ族は2万人。40~200人で一つの集団を作り、ブラジルとベネズエラにまたがる広大なジャングルに分散して暮らしている。私たちはその一つ、ワトリキ(風の地)と呼ばれる集落に150日間同居し、彼らの言葉を覚え、彼らと同じモノを食べながら撮影を続けた。森の中、女だけの出産、胎児の胎盤を森に吊るす儀礼、2ヶ月以上続く祝祭、森の精霊が憑依し集団トランス状態で行われるシャーマニズム、集団でのサル狩り、深夜突然始まる男女の踊り、大らかな性、白蟻に食させることで天上に送る埋葬…。そこには、私たちの内なる記憶が呼び覚まされるような世界があった。笑みを絶やさず、全てが共有で、好きなときに眠り、腹が減ったら狩りに行く。そんな原初の暮らしの中で、人間を深く見つめてゆく。”

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