2022年ベーブルース以来、104年ぶりの2桁勝利と2桁本塁打の二刀流の
活躍でメジャーリーグを沸かせた大谷翔平選手ですが、今年は慶應高校が
107年ぶりに夏の甲子園優勝を決めました。 決勝では春の選抜2回戦で
サヨナラ負けを機した相手宮城県の仙台育英高校に勝利しての優勝だった。
日米共に100年を超える記録更新に野球の歴史の長さを感じます。
慶應義塾は元有名プロ野球選手の息子が所属している事や調髪が許されて
いる個々の自由を尊重するプレースタイルで注目されていますが、結局は
昔から良く知られている学問を重んじる校風は既に過去のモノとなり、無
意味で形骸化していた。 スポーツ推薦により県内外を問わず全国から有
能な選手を集める良くある甲子園強豪私立校のスタイルに変化していた。
往年の高校野球ファンから今の慶應高校を見れば慶應の印象には大きな違
和感を覚えるだろう。 それは髪型による容姿の問題だけではなく、それ
を然も学校教育における理想的な文武両道としたいが、現実的にはそうも
行かず自由でエンジョイベースボールを掲げて頑張っているように紹介す
る事で、問われるべき慶應の学問重視の問題から逃げていた。 それに
も拘わらず、他校の私学に変わらずスポーツ推薦で選手を集めたと認めな
いのは慶應は他の高校とは違うとするブランド力や差別意識にも思えたが、
そこも悪い意味で慶應義塾らしさという事で仕方が無いのかもしれない。
結局の所、昔は在った学問を重んじる慶應義塾のポリシーは既に廃れてし
まったが、それが今でも脈々と続き、活きているかのように振る舞いたく
てタダの私学のスポーツ推薦であることが表に出ないように演出していた。
高校野球を応援する身で、もう一つ言わせてもらうと野球部の自由さはか
つての清原桑田のKKコンビがいた時代のPL学園の校風(パーフェクト・リバ
ティ)がモチーフだと思うし、エンジョイプレイは沖縄県代表の高校に多い。
考える野球は慶應義塾のライバルの早稲田実業の指導方針だ。 少しお痛
が過ぎる。 まぁそれにしても夏の酷暑もさることながら、慶應義塾の全
国的な嫌われぶりが凄まじくて社会現象にもなりそうだ。それらの全てを
慶應に対する僻みだとして片づけてしまうのは少しバイアスが効き過ぎて
いるようにも思う。