139『岡山の今昔』2010~2020年代の岡山(人口減少、新型、新型コロナウイルス感染症など)
21世紀に入っては、日本そして岡山でも人口の減少が止まらない(注)。そんな中、感染症への恐怖は遠退いているかに見えていただろう。
(注)2021年に総務省が公表した2020年国勢調査の確定値によると、岡山県内の人口は引き続き減少しており、2015年の前回調査時に比べ1・7%減の188万8432人だった。65歳以上は3・2%増の55万7991人となり、前回よりも人口減や高齢化がより進んでいることが分かった。年代別で見ると、0~14歳が22万9352人、15~64歳が103万2394人となっていて、だんだんキノコ型に近づいている話のように受けとれよう。
はるか以前に遡れば、735年に天然痘(現在での感染症の病名)が大流行、平安時代にはインフルエンザ発生の記録も残る。998年には、麻(ま)しんの流行もあったと記録されている。
それからかなりの時が経過しての江戸時代になると、インフルエンザが乾いた冬の冷気に乗って繰り返し流行して、人々を苦しめる。麻(ま)しんも、13回にわたり流行が起こる。それからは、
この国での感染症の流行が頻繁かつ大規模になっていく。
すなわち、1822年には、日本で最初のコレラ発生が確認される。以来、波が繰り返し寄せてくるように、1862年の記録では、江戸だけで約24万人が麻しんに感染して亡くなったという。
時代が明治に衣替えすると、西洋医学も取り入れられていき、近代科学をもって感染症に立ち向かおうと、1877年(明治12年)には、政府がコレラなどの感染症の予防を論じた「虎列刺病(コロリびょう)予防心得」を発表する。
それでも、明治時代の終わりまでに、天然痘の流行が6回あったほか、結核の流行も始まる。それらの中でも、コレラにいたっては、1877年(明治10年)に大流行があり、死亡者数も10万人を超え、その後も1899年にコレラが6回目の猛威をふるう。
20世紀になっての1918年には、海外からスペイン風邪(スペイン型インフルエンザ)が入ってきて、大流行となる。
20世紀になっての1918年には、海外からスペイン風邪(スペイン型インフルエンザ)が入ってくる、その日本での死者数は多すぎるのだろうか、よくわかっていないようだ。1933年になって、その正体がウイルスだとわかる。
1957年には、アジア風邪(アジア型インフルエンザ)が大流行する。1961年には、コレラの日本での7回目の流行が起こる。1968年には、香港風邪(香港型インフルエンザ)か、これまた大流行する。1980年には、WHO(世界保健機構)が天然痘の世界からの根絶を宣言する。
1985年には、日本で最初のエイズ患者(HIV感染者)が発生し、これ以前に血液製剤(けつえきせいざい)による感染者があることも判明する。1995年には、アフリカにおいてエボラ出血熱が流行し始める、2014年から2018年にかけても大流行する。1997年になると、香港で鳥インフルエンザの鳥から人への直接感染が確認される。2002年には、SARS(サーズ)が中国で発生が確認され、世界で大流行する。
2007年の日本では、10~20代で麻しんが流行する。また2009年には、日本で新型インフルエンザが流行する。2012年には、MARS(マーズ)が中東地域で発生し、これまた流行する。2018年、麻しんも世界で大流行する。そして迎えた2019年の後半には、新型コロナウイルスが中国で発生したと見られ、2020年春になると、日本でもそのウイルスによる感染が明らかになる。なお、以上の情報元は、小林いんてつ「人類VS感染症の歴史」、株式会社ポプラ社、2021などから。
ここで、これまでの岡山県での経緯について、新聞などから引用してみよう。2021年5月16日には、岡山県、広島県及び北海道の3道府県に、蔓延防止等重点措置が適用される。2021年8月には、「岡山県内で24日(2021年8月)、160人の新型コロナウイルス感染が発表された。県内の感染者は延べ1万1939人となった。内訳は、岡山市94人▽倉敷市26人▽津山市10人▽玉野市、笠岡市、瀬戸内市各4人▽井原市3人▽総社市、備前市、美作市、勝央町、美咲町各2人▽高梁市、赤磐市、真庭市、早島町、久米南町各1人。中等症4人のほかは軽症か無症状(調査中除く)で、91人の感染経路がわからないという。年代が公表された人では20代43人、30代34人、40代22人、10代14人の順で多かった。」(朝日新聞電子版、2021年8月25日付け)
2007年の日本では、10~20代で麻しんが流行する。また2009年には、日本で新型インフルエンザが流行する。2012年には、MARS(マーズ)が中東地域で発生し、これまた流行する。2018年、麻しんも世界で大流行する。そして迎えた2019年の後半には、新型コロナウイルスが中国で発生したと見られ、2020年春になると、日本でもそのウイルスによる感染が明らかになる。なお、以上の情報元は、小林いんてつ「人類VS感染症の歴史」、株式会社ポプラ社、2021などから。
ここで、これまでの岡山県での経緯について、新聞などから引用してみよう。2021年5月16日には、岡山県、広島県及び北海道の3道府県に、蔓延防止等重点措置が適用される。2021年8月には、「岡山県内で24日(2021年8月)、160人の新型コロナウイルス感染が発表された。県内の感染者は延べ1万1939人となった。内訳は、岡山市94人▽倉敷市26人▽津山市10人▽玉野市、笠岡市、瀬戸内市各4人▽井原市3人▽総社市、備前市、美作市、勝央町、美咲町各2人▽高梁市、赤磐市、真庭市、早島町、久米南町各1人。中等症4人のほかは軽症か無症状(調査中除く)で、91人の感染経路がわからないという。年代が公表された人では20代43人、30代34人、40代22人、10代14人の順で多かった。」(朝日新聞電子版、2021年8月25日付け)
それからは、9月12日をもって緊急事態宣言が解除され、9月13日から9月末までの期限で、まん延防止等重点措置の適用が決定される。このことを受け、岡山市、倉敷市など県下17市町村を措置区域とし、重点措置を講じることとする。
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