822『自然と人間の歴史・世界篇』2001.9.11はなぜ起きたのか
オバマ米大統領は、後に、2001年9月11日の米同時テロ事件の首謀者で国際テロ組織「アルカイダ」の指導者のオサマ・ビン・ラディン容疑者を米軍が殺害した、と発表した。
ここに「ラディン」とは家の名、それから「ビン」は息子の意味であるからして、全体として「ラディン家の息子オサマ」といったところか。大統領による言だけに、「彼はアメリカに殺害された」と信用する向きが多かろう。
とはいえ、「アルカイダ」が同テロに直接にかかわっていたかどうかは、FBI(米連邦捜査局)のそれまでの捜査では、なんら確かめられていない。つまり、現在(2018年春)にいたるまで事の真相は霧に包まれたままなのだ。
そのアルカイダのオサマ・ビン・ラディンなる人が、このテロ事件の関連で国際社会にクローズアップされたのは、同テロ直後の「アルジャジーラ」の報道を通じてであった。 この時の独占映像の中で、オサマはこういっている。
「ブッシュは自らの十字架を背負い、闘いの先頭に立っている。ブッシュを支持する全ての国は、イスラム教に対する罪を犯しているのだ」と述べていた。
かかるラディンの声明を伝えた「アルジャジーラ」は、1996年に放映を開始した。「アラブのCNN」とも呼ばれる放送局だ。特定の国家に属さない、したがって権力者が内外に知られたくないことでも放送するといわれる、アラブ世界には珍しい独立系テレビ放送局で、英語とアラビア語で放映している。
(続く)
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