・*・ etoile ・*・

🎬映画 🎨美術展 ⛸フィギュアスケート 🎵ミュージカル 🐈猫

【music】「Colm Wilkinson Broadway and Beyond Japan」

2015-04-19 23:39:37 | music
🎤「Colm Wilkinson Broadway and Beyond Japan」🎤



「オペラ座の怪人」や「キャッツ」にハマり、劇団四季を中心にミュージカルは結構見ていた方だと思うけど、ある時から遠ざかってしまった。それは劇団四季元代表の一言に疑問を感じたからなんだけど、劇団四季だけじゃなくミュージカル観劇自体からも遠ざかってしまったのは、自分はミュージカルは好きだけど、ミュージカルなら何でも好きで、何でも見たいってタイプじゃないからなのだと思う。それは、別にミュージカルだけじゃなくて、映画でも何でもそうなので・・・ そんな中、ずっと自分の中で好きな作品であり続けたのが「レ・ミゼラブル」と「オペラ座の怪人」だった。


B型なので好きになると夢中になって、いろいろ調べたりすること自体楽しくて、寝る間も惜しんでやってしまうわりに、興味がないと本当にどうでもよくなってしまう。なので「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」を見るまで、ミュージカル情報はほとんど入っていない状態だった。さらに、お金も時間もない貧乏OLちゃんとしては、West EndやBroadwayに行くどころか、都内で上演中の作品ですら、そんなに回数を見ることも出来ない なので、海外どころか国内のミュージカル情報にも疎い。だから、自分の中ではずっとコルム・ウィルキンソンさんはジャン・ヴァルジャンだったし、ミュージカル界の神だった。


つらつら何が言いたいかと言えば、自分にとってコルム・ウィルキンソンさんは特別な存在だったということと、ご高齢ということもあり自分が海外に行かなければ生で見れる機会はないと思っていたということ。同じ理由でアール・カーペンターさんも日本で見れると思っていなかった。アールさんについては、NHKで放送された「レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート」の司教様役で見ていたのだけど、その時はまさか「オペラ座の怪人」のファントム役、「レ・ミゼラブル」のジャヴェール役で人気の役者さんだとは知らなかった。「オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン」を見た後で、あのオークショナーを演じていたのは、カーテンコールで5ファントムの1人として登場した、ジョン・オーウェン=ジョーンズ(JOJ)さんと共に人気のファントム役者であり、新演出による「レ・ミゼラブル 25周年 ツアー版」のジャヴェール役で大好評だったアール・カーペンターさんであることを知った。その後、フォローさせて頂いたミュージカル通の方々のtweetや、blog記事などから情報を得て、アールさんが素晴らしい役者さんであることを知り、一度は生で見てみたいと思っていた。でも、自分が行かなきゃ見れないだろうと思っていた。


「オペラ座の怪人 25周年記念コンサート in ロンドン」を見てから、主演のラミン・カリムルーにハマり、彼のTwitterをフォローしたり、情報集めたりしていた際にミュージカル俳優は、海外でのソロ・コンサートや、ミュージカル・コンサートなどに出演する機会が結構あることが分かった。でも、自分が国内情報に疎かっただけかもしれないけれど、作品自体が来日公演をすることはあっても、俳優のコンサートというのは日本ではあまりなかったように思っていた。その後、「4 Stars」なども開催されたけれど、それもラミン & シエラ・ボーゲス人気によるものだろうと思っていたし・・・ だから、コルム・ウィルキンソンさんはまだしも、アールさんが日本で見れるとは思ってなかった。まぁ、これはあくまで自分の思い込みですが(o´ェ`o)ゞ


で、もう前置きが長過ぎるわけだけど、要するにのお2人を日本で見ることが出来ることが幸せ過ぎるということが言いたかったわけです! そのわり1回しか見れないのは、貧乏OLちゃんの悲しさなのだけど


そうそう! 今回は女性ゲストとして、「レ・ミゼラブル」でファンティーヌ役を演じたスーザン・ギルモアさん、そして元宝塚の則松亜海さんもご出演。無知な私は、お2人のこと存じ上げなかったのですが、こちらも楽しみにしておりました


SET LIST

【Act.1】

1.Overture

2.Music Of The Night

3.All I Ask Of You (アール・カーペンター&則松亜海)

4.Tennesse Walz

5.Folsom Prison Blues

6.I Dreamed A Dream (スーザン・ギルモア)

7.Bui Doi (アール・カーペンター)

8.Don't Cry For Me Argentina (則松亜海)

9.House Of The Rising Sun

10.Danny Boy

11.This Is The Moment


【Act.2】

1.The Man Of La Mancha / Impossible Dream

2.Anthem

3.Winner Takes All (スーザン・ギルモア)

4.Stars (アール・カーペンター)

5.Let It Go (則松亜海)

6.Hallelujah

7.Mama Don't Allow

8.The Beatles Medley:Get Back / She's Leaving Home / Hey Jude

9.Imagin / Peace


【Encore】

1.Bring Him Home

 

会場内にセットリストの掲示は無かったのですが、TLに流れてきたので参考にさせて頂きました! (('ェ'o)┓ペコ

 

 




もう、tweetでも言ってるけど、"コルムさんは神でした"が感想の全てなのだけど、それじゃあんまりなので少し補足しておこうかな(笑) たしかに、まだ50代だった「レ・ミゼラブル 10周年記念コンサート」に比べると、声のハリなどが違っていたかもしれないけれど、あのパワフルでありながら包み込むような歌声は健在で、ロングトーンもバッチリ 前述のラミン・カリムルーがミュージカル俳優を志したのは、少年の頃学校の授業で「オペラ座の怪人」トロント公演を見たことがきっかけ。その際、ファントム役を演じていたのがコルムさん。終演後ラミンが「あなたのようになるには、どうすればいいか?」と尋ねたところ、「特別なレッスンは受けていない。ロックバンドをやっていただけだ」と言われ、即バンドを組んだというのはラミン・ファンの間では有名な話。確かに、コルムさんの歌唱はいわゆる正統派ではない気がする。声楽の知識などないので、あくまで勝手な印象なのだけど、例えば「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」(MotN)などは、朗々と歌うのではなく、刻んで歌うというか・・・ 上手く言えないのだけど・・・  でも、それが今まで生、CD、YouTubeなどを含めて聴いてきたどのMotNとも違っていた。自分が聴いてきた中で一番感動したのは、「ミュージカル・ミーツ・シンフォーニー 2014秋」(感想はコチラ)でのJOJさんの歌唱。自分が求めていた音楽の天使としての歌唱はJOJさんのものだったと思う。でも、このコルムさんのファントムも好き JOJさんが声と歌唱で酔わせるとしたら、ラミンは声の圧で押してくる感じ。ラミンの圧で押す感じに近いけど、高圧的になわけでもなく、先生っぽいわけでもなく・・・ うーん。語彙力不足でごめん

 


「テネシー・ワルツ」も素敵だった。元々は男性バンドの曲だったんだよね? なので、歌詞はIntroduced him to my loved oneって歌ってた。「ダニー・ボーイ」はアイルランド民謡「ロンドンデリーの歌」に歌詞を付けたもの。いろんなバージョンが存在するそうで、今回コルムさんが歌ったのは、ストリート・ミュージシャンの女性が付けた歌詞とのことだったと思う。今回、挨拶や曲紹介など主要な部分は字幕が出たのだけど、メモ取っていたわけではないので、覚えきれていない でも、この少し悲しげな旋律に、コルムさんの包み込むような歌声がマッチして、意味はよく分からないながら泣けた


「アンセム」に関しては、どなただったたか失念してしまったのだけど、「君がレコーディングすべき曲があるよ」と言われたそうで、なるほど確かにこの力強さはコルムさんのRock的な歌唱が合うなと思ったけれど、個人的にはMMS2014のJOJさんの方が好きだったかなぁ・・・ 比べるのはおかしいですが、感動の度合いというか。


コーラスが必要な歌の場合は、アールさんとスーザンさんが担当。これめちゃめちゃ贅沢! でも、歌っているのが神様だものね(笑) 「ビートルズ・メドレー」は3人で歌う感じ。とはいえもちろんコルムさんが主役。これはかなりカッコよかった! コルムさんとThe Beatlesがあまり結びついていなかったので、ビックリしたけど「ヘイ・ジュード」とか良かった! そして、最後のna na na nananana~ Hey,Judeを観客と合唱。もちろん自分も歌った これは楽しかった! ただ、MotNと「ヘイ・ジュード」と「イマジン」の時に、後ろの席の方にビニール袋ガサガサやられてしまって参った コルムさんのせいではありませんが・・・


いつ「彼を帰して」(Bring Him Home)? と思っていたけど、「Imagin / Peace」で全員挨拶して帰ってしまったので、なるほどアンコールだなと思ったわけですが、まさかのバルジャン衣装 あのバリケードで着てる軍服で登場。羽織っただけなので、完璧ヴァルジャンという感じではなかったけど、でもあのジャン・ヴァルジャンが舞台に立ってる!と思っただけで感動 そしてGod on high~が! これはやっぱりコンサートなので、どこまでヴァルジャンになって歌っているかは分からないけど、コルムさんのヴァルジャンはコゼットのためというよりも、目の前のこの若者を助けてくれと祈っている感じ。まだ若い彼にはいろんな可能性がある!だから帰してくれって祈っているような・・・ これは泣いた いろんなジャン・ヴァルジャンがいると思うけれど、自分の中ではやっぱりコルムさんなんだなと思った。生で演じているのは見たことないけど、やっぱりこの激しさと、強さと、包み込むような優しさは、自分が理想としているジャン・ヴァルジャン。

  


さて、コルムさんと同じくらい楽しみにしていたアール・カーペンターさんのことも書きます! まさかの2曲目で「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」(AIAOY)を歌うとはビックリ! 英語版Wikipediaで調べてみたけど、ラウルは演じたことないよね? まぁ、演じたことないから歌えないってことはないけど、最後のAnyway you go let me go to~の高音が素敵だった!  Christineパートを歌った則松亜海さんも正統派な歌唱で、高音もキレイ。ただ・・・ これは後ほど書きます! 


世界最強ジャベールなのだから「星よ」(Stars)は絶対歌ってくれると思っていたけど、まさか「ブイ・ドイ」(Bui Doi)を歌うと思ってなかったのでビックリ! アールさん「ミス・サイゴン」に出演したことはないのよね? イヤ、出演したことなくても歌えるのは当然なんだけど! 予想してなかったので・・・ もしかしたら、コンサートなどでは歌っているのかもしれないけれど、自分としてはとっても意外だったので! 「ミス・サイゴン」第2幕冒頭で主人公の恋人クリスの友人ジョンによって歌われる曲で、米兵とベトナム人女性の間に生まれた混血児の悲惨な現状を訴える曲。この曲JOJさんの歌唱の評判がとっても良くて、この曲を聴きたくて来月の「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー 2015春」のチケット取ってしまったほど。内容からして好きな曲というのは不謹慎な気がしてしまうのだけど、やっぱり力のある曲。アールさんは始めはサラリと歌い出した印象。右手マイクなので、初めは左手はポケットに入れていた。そして、最後の盛り上がりに向けてギアを入れて行った感じで、それが逆にとっても胸に響いてきた。さすが演技派! アールさんはもちろん歌はすごく上手いけど、歌声よりも演技で見せるタイプの役者さんだと聞いていた。ご本人も"歌が上手く歌える役者"だとインタビューに答えていたし。「ブイ・ドイ」は本来、男性合唱と共に歌い上げる。なので、途中合いの手っていうと変なんだけど、コーラスが歌うため歌わない部分もあったりするのに、たった1人でここまで感動させるのはスゴイわ! 涙が止まらなかった


そして「星よ」(Stars)正直ハードルを上げ過ぎてしまったか?と心配しつつ聴いたのだけど、やっぱり世界最強ジャヴェールはスゴカッタ! ただ、やっぱりこれは演じているところを見なきゃだなと思った! もちろん素晴らしかったのだけど、衣装をつけてジャヴェールになり切って演じたらどんなだろうと思ってしまって・・・ コルムさんは年齢的にジャン・ヴァルジャンを演じることは無理だけど、アールさんは5月からBWの「レ・ミゼラブル」に出演するわけだから、自分さえ行ければ見れるんだよね・・・ 休みがないから行けないけど でも、アールさんジャヴェールはまだ見れるチャンスがあるかな? イヤ、しかしホント素晴らしかった!


スーザン・ギルモアさんと則松亜海さんについてtweetしておくのを忘れてしまったので、ここでまとめて記載させていただきます

 

スーザン・ギルモア(Susan Gilmour Actor/Singer)さんのことは存じ上げなかったのですが、ご本人のHPによるとトロント公演の「レ・ミゼラブル」でファンティーヌを演じたそうで、この時コルムさんと共演したのかな? コルムさんの奥様はスーザンさんのファンティーヌが一番好きなのだそう。「夢やぶれて」(I Dreamed A Dream)は、「レ・ミゼラブル」を知らない人でも聴いたことあるかもしれないくらい有名な曲。まだ少女ともいえるようなファンティーヌが、ふらりと現れた青年に恋をして妊娠。彼は彼女を捨てて二度と戻らず、娘のコゼットを養うため、強欲なティナルディエ夫婦に彼女を預け、工場で働いていたけれど、工場長の下心に嫉妬した他の女工たちの嫌がらせもあり、追い出されてしまう。自分の髪や歯まで売って、とうとう娼婦になった彼女が歌う曲。映画版(感想はコチラ)でアン・ハサウェイが歌った際には、髪の毛を剃られる際に歌われていたけれど、舞台版では工場を追い出された際に歌っている。映画版の方がより歌詞の内容とリンクして泣けるシーンになっていた。スーザン・ギルモアさんは情感豊かではあるけれど、あまり感情を込め過ぎず歌っていて、それが逆に胸打った。自分が気持ちよく歌い上げれば、観客の心を打つかというと違うと思う。とても良かった。

 

則松亜海さんは、夢華あみ(Wikipedia)の名前で宝塚歌劇団雪組で娘役として活躍されていたのだそう。宝塚は全く詳しくないので、存じ上げなかったのですが、美しい声と正統派の歌唱が素晴らしかった。のですが・・・ ごめんなさい。個人的に心打たれるものはありませんでした 日本語で歌われた「アルゼンチンよ泣かないで」(Don't Cry For Me Argentina)ですら、あまり響いてこなかった・・・ まだ、1991年生まれとお若いのに、アールさんとAIAOYでは堂々のデュエットだった。この経験を生かして今後に期待したいと思います!

 

と、最後にダメ出しのような形になってしまったのだけど、決してダメだったわけではなく、全体として素晴らしいコンサートだったと思う。アンコールが1曲だけでちょっと悲しかったけど、コルムさん御年70歳ですものね・・・ まだツアー始まったばかりだし。

 

とにかく、自分としては神様コルム・ウィルキンソンさんと、最強ジャヴェールことアール・カーペンターさんの歌唱を聴くことが出来て至高のひと時でした! しかも日本で見れたなんて夢のよう!!


コルムさん、どうかいつまでもお元気で! そして、また是非来日してください 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【動画】コルム・ウィルキン... | トップ | 【Googleのロゴ】ネス湖の怪... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

music」カテゴリの最新記事