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【cinema】『ベルヴィル・ランデブー』

2005-01-06 17:14:40 | cinema

'05.01.02 『ベルヴィル・ランデブー』鑑賞。

 



フランスのアニメ映画なんだけどもう独特の雰囲気。 まずキャラクターがちょっとキモイ・・・。宮崎アニメやディズニーを見慣れてる人にはどうなんだろう? 私はこのキモカワ具合がとっても良かった。



ジョセフィン・ベイカーやフレッド・アステアと思われる人たちのパブみたいなとこのショーから始まるんだけどこれはまったく関係なし。 おばあちゃんと孫のお話。 セリフがほとんど無くて。 孫もおばあちゃんもキャラクター的には全然かわいくない。 さらわれた孫をおばあちゃんが救う話と聞いていたから、てっきり孫は子供なんだと思ったら大人だし。 これがまたものすごいデフォルメされた孫だし。



孫が子供の頃からホントに無気力で。 何かにちょっと興味を示してもすぐ溜息。 その感じもキモカワでいい。 孫を心配するおばあちゃんも無表情だし。 犬も無表情だし。 でもこの無表情具合がいい。



おばあちゃんはさらわれた孫を追ってなんと足こぎボートで嵐の海を渡る。 でも無表情。 三つ子のおばあちゃんと出会って一緒に活躍するんだけど全員無表情。 三つ子なんて食事カエルだし。 とにかく悪趣味一歩手前って感じのキモカワ具合が絶妙。 だっておばあちゃん足の長さ違うし。 その説明も必要性も一切ないんだけど。 深読みすれば「体が不自由でもおばあさんでも頑張ればできる」と言いたいのかな?



でもそういう悪趣味一歩手前な感じが背景っていうか、ベルヴィル街並みの見事さとあいまって良かった。 随所で爆笑ではないんだけどクスッっと笑っちゃう感じとか。 絶妙だったな。



とにかく全体的にセリフが少なくて説明的な描写などもほとんどない。 でも、おばあちゃんは無表情に黙々と孫を救いに行くんだけど、逆にすごい愛情の深さを感じる。 まったく反応の薄い孫をもてあましてるわけでも突き放してるワケでもない。 そういう感じがおしつけがましくなくてすごく良かった。 でも子供向けではないかもなぁ・・・。



コレ大好きなロシアアニメ『チェブラーシカ』と同じKLOCK WORXが配給。



『ベルビル・ランデブー』オフィシャルサイト


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