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市場概況(10.20.08)

2008-10-21 05:55:50 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

10月20日(月)の市場概況です。 赤字部は21日朝更新

・日経先物:OSC41%(+2%)10月10日の23%から切り返し中。
・日経平均:OSC43%(+8%)10月10日の20%から切り返し中。
・日経平均指数値倍率:111(-4)10月10日の121から下降中(値段は上昇)。
・TOPIX:OSC49%(+8%)10月10日の25%から切り返し中。
・マザーズ指数:OSC58%(+11%)10月8日の22%から切り返し中。
・ヘラクレス指数:OSC55%(+10%)10月10日の29%から切り返し中。
・国債先物:135.72円(2銭高)OSC31%(-2%)10月9日の46%から下落中。
・ドル・円:101.85円(24銭円安)OSC59%(+1%)8月18日以来の高さ。この後は頭重いか?更新
・日経先物イーブニングセッション:9050円(大証終値比-40円)。
・シカゴCME日経先物:9395円(大証終値比+305円)更新
・NYダウ:9265ドル(+414ドル)OSC52%(+7%)9月26日の55%に迫る。更新

後場はギャップアップしてそのまま、ほぼ右肩上がりの強気派好みの値動きでした。家人が最も得意とするパターンです。筆者はどちらかというと苦手。

これで日経平均は10月15日の安値の9269円が視野に入ってきましたが、明日以降にこのラインを突破するかどうかに注目。今晩のNYはさしたるイベントはなく、円安傾向がこのまま続けば、明日はこのラインに到達するかも知れませんが、OSC的には少々上げすぎです。

28日間の日柄循環からすると、明日以降に再度押し戻される可能性が高いと見ております。今日は上げすぎの感があります。16日に下げすぎたその反動高が続いているようです。

引け際の上げは些か狂乱的な上げでしたが、出来高そのものは先物も現物もさしたる増加はありません。金曜日よりも少ない出来高で終了。

-------21日朝のコメント-------

ダウは413ドル高。10月6日の安値の9525円を綺麗に抜いて終わっております。但し、原油も74.25ドルと切り返しております。

バーナンキ議長がこの日の発言で、追加の景気刺激策の検討を支援するとしたことが好感されているようです。

そりゃ、バーナンキでなくても、当局の責任者なら誰も不快感を示す訳はありません。ただ、来週のFOMCでの0.5%の利下げ確率が50%にまで上昇したとの観測の方が大きかったようです。

バーナンキ議長の発言で注目すべきは、既に7000億ドルの3倍にも上る潜在的な政府支出を発表しているにもかかわらず、「追加流動性対策はマネーサプライを増やさず、インフレにも影響がない。FRBのバランスシートの拡大は、金融政策やインフレリスクへの問題を引き起こさない。」と語っていることです。

最新の救済パッケージの政府負担の最終コスト分は、2兆2500億ドルもの巨額に達しております(NYタイムズ)。230兆円もの巨額です。この金、どうやってどこから持ってくるつもりでしょうね。(注)まあ、日本の補正予算と同じで、単に口先で保証するだけの金が多いようですから、実際のデフォルトがない限り発生しない金がほとんどなので甘く見ているのでしょう。しかし、ここまで政府が口を挟まなければ銀行システムが信用されていない現実は見ておく必要がありそうです。

ともあれ、今日のNYダウは昨日の日本市場の要でした。引けにかけて最高値。何と売買判断指数は最高の200%です。(最低はゼロ)8月21日以来のこと。この反動が出るのかそれとも、OSCをもう一段56%あたりまで上げるためにひと息つくにしても、1万ドルを窺う位置まで引き上げるのか、今週の注目点です。

1つ、怪しい統計データがありました。9月のアメリカの景気先行指数が前回8月が-0.9%、9月の予想が-0.1%でしたが、結果は+0.3%です。9月ってそんなに景気が良かったんですか?

今晩は、リーマンのCDSの清算実行日。FRBも緊急支援で臨戦態勢のようです。何かあるのかも知れません。要注意。

なお、ドル円は膠着状態。OSCもこれ以上上がるためには103円台から105円台も必要ですが、新興国が自国通貨防衛のため、ドル売り自国通貨買いをしており、これとアメリカの対外資産の売りとの綱引き中。一部では、大統領選まで今の膠着状態が続くとの観測もあり。

もう1つ最後に、ユーロLIBORの特に6ヶ月ものが、リーマン破綻以前の水準に戻っております。もともと6ヶ月ものは5%程度と高めでした。ドルはまだ4%以上と戻りつつありますが高止まり中。これがリーマン破綻以前に戻らないと、まだ金融恐慌は終息していません。

注:2500億ドル(銀行への資本注入分)+1兆5千億ドル(銀行が新たに発行するシニア債を一時的に保証する費用)+5000億ドル(企業向け無利子口座の預金保証分)

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