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株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

阿鼻叫喚が響き渡る市場

2009-06-19 11:19:43 | 株に出会う
まさか、ここまでの先物主導での下落があるとは思っていなかったのでしょう。好事魔多しというのか、今日は程よい調整を経ての反転の日とばかりに、寄り付きから上値を追っていただけに、その後の先物の変節にびっくり仰天。

持ち越しの5802住友電工は、さすがプロ的なトレーダーが集うせいか、1005円の節目の値段をなかなか抜けないので、やむなく+5円の995円で撤退。しかし、下げ渋っております。900円前後までの下落を待っている方が大勢いるようです。

もう1つの6923スタンレー電気は、久々に会心の売り時でした。1622円あたりが上げの限界と見て、最初から1620円で指しておいたら程なく約定。+57円。

しかし、タイトルにあるような阿鼻叫喚の叫び声が響き渡ったのは、6674GSユアサを、これまでのパターンである最初の押し目からの反転タイミングの1025円あたりで掴んだ方でしょう。確かに1050円まではセオリー通りに行きました。パラボリックのSAR-Lというシグナルも点灯。

ところが、そこがこの株の怖いところです。それからはトリックスターの思うがままに、ほぼ一直線での下げです。まあ、理不尽なほどに上げていたのですから、下げも致し方ありません。

ところで、6366千代田化工建設。今日の日経1面を飾ったサウジの大型案件の受注ですが、このところ大きく押されており、昨日は普通に切り返しておりました。ところが、日中足の不自然な動きが、これは明確にありましたね。

先物が大きく下げても、大きく反応はせず、766円あたりに50Kを超える大きな売り蓋は鎮座するし、760円での執拗な買い、その後761円、762円、763円と切り上げ、そしてその後再度760円以下に落とし、最後に買い上がるという、安値で拾いたい向きが徹底的に操作していたような値動きでした。

これは長年の勘で筆者は分かります。

筆者は痺れを切らして、前場の高値に戻らないため、4円安の763円で損切りしたから言う訳ではありませんが、誰か今日の情報を事前に知った人間あるいはグループの仕掛けがあったに違いありません。

こういう黒いトリックスターからすると、GSユアサは取引が多いだけに、誰かの意思で何かが操作できるような余地はなく、まさに裸一貫同士の勝負ですから、勝ち負けは時の運、真の実力次第、資金量次第といったことになるのでしょうね。

もう一度単純な事実を思い起こした方が良さそうです。株はゼロサムゲームです。誰かが損をしないと勝ちはありません。儲けばかりを目指して買い上がった銘柄は、損を覚悟で突進する人がいないほどに高くなれば、後は脱兎の如く逃げ惑うばかり。

何だか、日経平均の10800円のかりそめの高値をピークとして、そこから38.2%押しの9356円が、まだ遠いのですが、視野に入ってきた感があります。

しかし、OSCは既に-9%の42%です。これは4月28日以来の低さ。そして、今回の反転劇の出発点だった3月10日も42%でした。

日経平均としては低めの数字です。今日の恐怖の突き落としてすこし腰が引けた状態にはなっているでしょうが、いきなり9350円あたりまで行くことなく、どこかで反発は挟む筈です。
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市場概況(6.18.09)

2009-06-19 06:04:50 | 市場概況
後場の先物は、節目の9650円を何とか死守。そこからは、売り方の買い戻しも入りながら、ジリジリと上げていった銘柄もあった6月18日(木)の市場概況です。赤字部は19日朝の更新

◆日経先物:9730円(-100円)、OSC54%(-1%)6月12日の69%から下落中。指数値倍率:102(+1)
◆日経平均:9704円(-137円)、OCC51%(-2%)6月12日の68%から下落中。
◆日経平均指数値倍率:103(+1)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:911.21(-12) OSC48%(-1%)6月12日の63%から下落中。
◆マザーズ指数:429.5(-6.35)、OSC69%(+1%)6月15日の73%からまだ下降中。
◆ヘラクレス指数:638.22(-11.52)OSC62%(-8%)6月15日の81%から下降中。
◆ドル・円:96.52円。(81銭円安)OSC49%(+7%)17日の42%から切り返した気配。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.60875%(前日比-0.00125%)6月18日現在。5月21日の安値に並ぶ。低いほど金融安定を示す。
◆米10年債利回り:3.832%(+0.143%)-6月18日現在
◆日経先物イーブニングセッション:9690円(大証終値比-40円)
◆シカゴ日経先物:9785円(円建て、大証終値比+55円)更新
◆NYダウ:8555ドル(+58ドル)OSC43%(+1%)17日の42%から反転したか?まだ16日から見ると下落基調継続中。更新

後場は、何とか抵抗線で踏みとどまり、その後は買い戻し優勢でした。円高が一服状態だったことも幸いしております。あのユアサも後場は揉み合いに終始。

そんな中、結構押し目からのじり高を辿る銘柄もあり、結局、引けにかけて5802住友電工を990円で、6923スタンレー電気を3度目の買いの1563円で持ち越しました。

両方ともマイナス終了ですが、引けにかけてじり高で、かつOSCが安値をマークした日の前日の値に並ぶか上回る形であり、これで地合さえ戻れば、上げパターン完成となります。

ところが、日経平均はOSCを2%落として、かつ高値・安値も更新し、いわゆる売り継続のパターンですが、ここでひるむことなく、3度目の正直で持ち越しました。

ここはまだ上げ相場での調整です。6月16日のOSCも今日と同じ51%です。終値ベースでは50円ほど今日が下回っておりますので、一応反転体勢にはありますが、今晩のNYダウが続落して円高が進めば、このような「グリーンシュート」は、情け容赦ない「軍靴」にでも踏みつぶされることでしょう。

-------19日あさのコメント-------

欧州株は、公共部門のネット負債が4月から倍増し、かつ、小売売上高も冴えなかった英国を除いては反発。NY市場もナスダックがわずかマイナスでしたがダウも反発。

リスク選考型市場へと昨日は変身し、株高、資源国通貨高、債券安(金利高)、ドル高へと逆戻しでした。

株高のドライバーは5月の景気先行指数や6月のフィラデルフィア連銀指数といった、世論調査型(=お化粧可能型)指数の健闘でした。

特にフィラデルフィア連銀指数の新規受注(-19から-4.8への改善)、出荷(-19から2.1に改善)そして、雇用指数(-26.8から-21.8への改善)ともに上回り、かつ5ヶ月先の見通しも47.5から60.1へと改善しております。

最後の見通しの数字など、米国人の楽観性豊かな生き方の面目躍如といったところか。

なお、6月13日の週の新規失業保険申請件数は、4千件ほど予想を上回り60万8千件でしたが、継続受給者数が予想を15万人ほど下回る668万7千人になったため、ドル買いが見られました。

失業率=失業者÷労働力人口(就業者数+完全失業者)X100で計算され、昨年4月の5%から一貫して増え続け今年5月は9.4%になっており、オバマ大統領も10%を超えると明言しております。しかし、この失業率とて、働く意志がない人は含まれず、かつ、軍隊や刑務所の服役者が増えた分も含まれません。

ところで、最近は志願兵ならぬ、生活苦からの志願囚人も増えているとのこと。そのため、もっともお金がかかる死刑囚の終身収監費用の削減のため、やむなく?死刑廃止を行った州もあるほどです。何だか変で嫌な世の中になりつつありますね。

この失業率には、16歳以上で仕事がなく仕事を失いかつ仕事を探している人しか含まれません。それでも上昇継続ということは、如何に新規に仕事を失う人が増え続けているかということになりますね。

失業保険の継続申請件数が減ったということは、仕事を探していない人が増えた、つまり仕事探しを諦めた人が増えたのでしょう。

とりあえず、本日の日本の株式市場は円安への揺り戻しもあり、平穏裏に終始するかと思いますが、全面高になるのかどうか、それとも、一部の仕手性の強い銘柄や個別株物色の流れになるのか、少し面白くなりそうですね。
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