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独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(6.12.06)

2006-06-10 11:55:26 | 明日のモニタリング銘柄
疲れて寝ようと思い、ウィルスチェックが終わったパソコンのメールを開けたらHS証券からお知らせが来ておりました。IPOのオウケイウェイヴのブックビルディングに申し込んでいましたが、見ましたらどうも当選しているようなのです。「ようなのです」というのはメールにある表現とHPの表現が違うからです。しかし、落選という文字は何処にも見あたりません。今週は成果なし(損もなし)という体たらくでしたので、まさに干天の慈雨(ちょっと大げさかな)の思いです。4株申し込んでいましたが、何株当たったかは月曜日にならないと分かりません。1株なら倍になってもたったの15万円のプラス。このところの金の値下がりの分の5分の1ほどにしかなりません。それにしても、主幹事証券の銘柄は当たる確率が高いので、皆さんも申し込むといいですよ。但し、大和、野村など対面販売中心の証券会社駄目です。この3年ほどで当たったのは、野村のタカラバイオ1件だけです。

さて、久しぶりの朗報が舞い込んだところで、何とか本丸でも稼ぎを加速させねばなりません。それというのも、隣で愚妻がこのところの下落相場で更に資金を減らしてしまい、お腹をすかして待っているためです。彼女、勘だけで上昇銘柄を買い薄利で利確、下落で塩づけ、と言うパターンを長年懲りずにやってきております。いくら言っても駄目です。とにかく「売買そのものが好き」という根っからの博打好きなのです。援助交際に嵌った中年男のようですが、今更彼女への資金供給を止めることはできません。何とかオウケイウェイヴが4株当たっていますように願うばかりです。

テクニカル用語の簡単解説

1.7860エイベックス・グループHD △

 あのUSENが280万株ほどを手放したため、この相場下落も相まってRSIにして9%と前代未聞の水準まで低下してしまいました。乖離幅は-85円と良好。OSCは39%と下落中ですが、明日は2465円の底固めが出来れば、そろそろ反転を期待。業績は好調のようですが、倖田來未という歌手の読み方も知らず、見たこともない筆者は、トントこの会社の成長性など分かりませんが、何かの理由で下げた株はそのうち上げるという単純な理由からの注目です。

2.4312サイバネットシステム ○

 このCAEソフトで日本の製造業を支えている会社も、ついにPERで20倍まで割り込みました。取り上げるのは久しぶりです。それはあまりにも地味だからです。それでも、6月2日と5日に出来高急増で「ひと相場」あったようです。取り上げた理由は、乖離幅が-2600円と拡大しながら、+2Kのプラ転を果たし、かつ、OSCが+6%の41%、RSIも+3%の34%へと切り返した、そのテクニカルな面白さにあります。このパターンは普通なら上げパターンの典型です。富士ソフトABC系です。この富士ソフト、ABC、という2社とは筆者は少なからぬ縁を持っております。何とか応援したい会社です。

3.4973日本高純度化学 ◎

 この株もサイバネットシステム同様に乖離幅がプラ転で終わりながら拡大し(-18K)、OSC、RSIともに順調に切り返しております。貴金属メッキ液の専業とのことですが、このところの下落は貴金属相場とも連動していたようです。但しプリント基板や半導体にもメッキ液は使われますので、まさに押し目買いの時期を迎えたと言えるでしょう。しかし、改めて会社概要を見てビックリしました。従業員がたったの35名で売上が73億円で営業利益・経常利益が20億円(27%粗利)、有利子負債ゼロで社員の平均年収819万円。製造業とは思えない少数精鋭・高収益体質です。

4.2371カカクコム ○

 前期の経常利益が会社計画を下回ったとのことで低迷しております。しかし、それだけ昨年のハッカーによるシステムトラブルの影響が長引いたとも言えます。ついにこの銘柄もPER48倍まで落ちました。比較コムはまだ141倍です。乖離幅が-4Kと前日の幅を維持し、OSC、RSIとも適度に上昇。このテクニカル条件で上がらないとは余程地合が悪いこと以外には想定しづらい状況です。


【その他注目銘柄】

・1970日立プラントテクノロジー △ やっと泥沼脱出か。PER2%→15%
・7615京都きもの友禅 △ 乖離幅-5K。切り返しか。
・3028アルペン △ 地味ながらOSC、RSIともアップ、乖離幅-140円
・8616東海東京証券 △ 乖離-10円、証券は軒並み売られすぎました。
・7972イトーキ ▲ ついに千円割れまで。乖離幅-12円。
・9714SRA △ OSCコンバージェンス、9日の安値割れなければそろそろ。
・6900東京電波 ▲ 乖離幅-60円と拡大し、OSC、RSIとも切り返す。
・2712スターバックス ▲ 乖離幅-2650円と大。RSI何と8%
・4788サイバーコム ▲ 明らかな切り返しサイン。
・5989エイチワン ▲ プラ転し乖離幅拡大。OSC27%→33%へ
・6908イリソ電子工業 △ プラ転し乖離幅拡大。
・4295フェイス ▲ 金曜日の上げ出遅れ、OSC、RSIとも良好な切り返し。
・6759NECトーキン ▲ やっと底脱出か。
・9938住金物産 ○ 乖離幅-16円。RSI17%→25%へ切り返し。
・5821平河ヒューテック △ 乖離幅-37円と拡大、OSC、RSI切り返し。
・6260アドテックエンジニアリング △ 乖離幅-59円と拡大、指標切り返し。
・3388明治電機工業 ▲ 出来高少も、4000円台回復で灰汁抜けか。
・6159ミクロン精密 △ 乖離幅-100円と拡大しプラ転。
・8941レイコフ △ 8日は乖離幅-32Kまで拡大、そこから切り返す。

以上です。金曜日の後場の切り返しでどれもこれもテクニカル条件は良くなっております。そこで、今回は主として金曜日に上げ遅れている銘柄で、オシュレーター系の指標(OSC、RSI)が順調にプラスになっている銘柄を中心に取り上げました。上げ遅れ銘柄とは、乖離幅条件がむしろ拡大している銘柄です。このところの低迷でOSCは20%台や30%台の銘柄が多数あるかと思いきや、それがありませんでした。つまり、OSCが対象とするのは28日間分のデータですので、如何にこの1ヶ月少々は下落に次ぐ下落であったかということを示しているようです。

明日の相場全体は海外動向や外国勢の寄り付きの売買状況に大いに左右されますが、一旦上昇しても利確の動きが必ず出てきます。そこで押されて前日安値を割り込むようなら、再度沈没する可能性があります。金曜日は後場の押し目でも、この前日安値水準はほぼキープしておりました。この見落としが1時半頃からの相場反転に筆者が乗り遅れた大きな原因でした。これからも揉み合いが続くと見なければなりません。多少のリスク許容度は上げつつも、利益確定は早めにというスタンスが基本かと思っております。かといってあまり拙速な売買に走り、木を見て森を見ないような、金曜日の筆者の失敗だけは、皆さんしないようにして下さいね。
コメント
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